入力を速くするには、キーを打つスピードをつけることだけでなく、
の3つが大切だと思います。
このことについて説明していきましょう。
文章を入力するときは、次の3つの動作の繰り返しになります。
3から1へ戻るときには、視線がディスプレイから原稿へ移りますから、どこを入力していたかを探す時間が少しかかります。
よって、初心者が文章を入力するときは次の図ような感じになります。(左から右へ進む)
目 | @原稿を読む | ディスプレイを見る | B確認 | 探す | @原稿を読む | ディスプレイを見る | B確認 | 探す | @原稿を読む | ・・・ |
手 | 休み | A入力 | B変換 | 休み | A入力 | B変換 | 休み | ・・・ |
→ 時間の流れ →
上の図のように入力していると、手が休んでいる時間がかなり長いことが分かります。
しかし、ディスプレイを見なくてもキーボードで入力することはできますので(打ち間違えたときもキーの感触で見なくても分かる)、原稿を読みながら同時に入力するようにすれば、無駄に手が休んでいる時間を減らすことができ、入力が速くなります。
これを、図で表すと次のようになります。
目 | @原稿を読む | B確認 | 探す | @原稿を読む | B確認 | 探す | @原稿を読む | ・・・ |
手 | A入力 | B変換 | 休み | A入力 | B変換 | 休み | A入力 | ・・・ |
休みの部分がかなり減りました。
しかし、まだ手が休んでいる時間があります。ディスプレイから原稿に目を移したとき、入力しているところが見つからないとイライラします。
これをなくすためには、入力・変換する部分より2,3文字先までを覚えておくのが有効です。つまり、入力・変換し、それを確認したらすぐに覚えていた部分を入力し始めるのです。その間に、原稿の入力しているところを探します。(入力するところを2,3文字覚えていますから、探すのも簡単です。)これができるようになるとイライラも減り、入力がさらに速くなります。これを図で表すと次のようになります。
目 | @原稿を読む | B確認 | 探す | @原稿を読む | B確認 | 探す | @原稿を読む | ・・・ |
手 | A入力 | B変換 | A入力 | B変換 | A入力 | ・・・ |
休みの部分がほとんどなくなりました。
ほかに無駄なところがあるとすれば、変換操作での時間のロスです。
最近のIME(かな漢字変換)は進歩しましたが、それでも誤変換は避けられません。正しく変換されたかどうかをいつも注意しておく必要があります。しかし、人間の目で一度に確認できる文字数には限りがあります。あまり長く入力して変換すると、確認するだけでかなりの時間がとられます。また、誤変換の訂正にも時間がかかってしまいます。(文節移動や、文節の切り直しなど、文が長ければ長いほど手間取ります。)
自分が一目で確認できる程度を入力・変換すれば、そのような時間のロスを減らすことができます。
以上、3つの点について説明してみました。なれるまでは大変かもしれませんが、ぜひ、練習してみてください。効果ありです。