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2018年2月15日 第74期本因坊戦予選 C           第一譜
黒)小松英子四段 対 白)下地玄昭七段
1図(1-6)   
  白6ワリウチは時々使う手法。

序盤はゆっくり行きましょうという気持ちです。


 
参考図1   
  参考図1:

黒1のツメなら白2とカカリます。

普通の黒3受けなら白4、6を選ぶ予定でした。

白12の囲いとなれば左辺一帯は平和ですね。 
2図(7-11)   
  黒7、9から黒11のツメは相手の作戦。

ゆっくりでなく急戦で行きましょうと宣言された感じです。

ここで一番穏やかなのは・・・参考図2:
 
参考図2   
  白1トビです。

黒2のツメならば白3のトビマガリ、黒4受け、白5となりそう。

左上黒▲、白△で地を頂いているのでこのような打ち方もありました
3図(12-15)   
  白12は気合のツメですが黒13から15の高圧も気合。

忙しくなりそう。

参考図3   
  参考図3:

先ず白1、3の定型を考えました。

白5の切りに黒a、白bなら満足だが黒6と逃げ出して来るでしょう。

この後の見通しが立たずこの図は採用不可としました。

そこで・・・
  
4図(16-27)   
  白16のマゲを採用。

黒17には白18の急所が魅力に写りました。

いつの間にかゆっくり打つ気持ちは消え黒一団に迫ろうと変わっています。

その時の流れで変化するのも活きた碁ですね。

白24は今のうちに打っておきたいキカシ。

気が利かない黒25ツギを打たせ白26とハネる調子です。

ただ黒27の利益も大きいので互角の進行でしょう。

ここで参考図4:

参考図4   
  白1、3は貪り。

黒4のノゾキを食らい黒6となったら例え生きてもオワ。
 5図(28-32)  
  ここで時間をかけて構想を練り直しました。

白数子が薄くなるようでは地を稼いでも得しない。

そこで中央へ力を主張する手が浮かびました。

白30、32と大ゲイマを二着打ちました。

これで白一団は厚みとまではいかないが弱石ではないと主張しました。

右下方面で戦いが起きたときに必ず役立つ、状況によっては白Aや白Bも狙えるとの構想です。
 
 6図(33-44)  
  黒33カカリに白34は一間高バサミ。

もちろん他の手もあるがとにかくハサミたいところ。

対し黒37ツケは強気です。

黒35からオシて穏やか定石を選ぶのではと予想していました。

挑発されたが白は分断するよりない。

白40~44まで両者ノータイム。

これは昭和50年代ごろに流行した定石です。

戦いになる可能性が高く、左上の白大ゲイマ二着が働きそうなので嬉しく感じました。

定石の続きは・・・参考図5:
 
参考図5   
  黒1、3です。

白4~白8は一例ですが白aやbなどどちらかのカカリに回れそう。

この図は白良い感じの進行に見えます。 
7図(45-47)   
  黒45、47は初めて打たれました。

良い手なのか問題手か。

それを吟味するのが難しく、悩み考えて

第1希望は・・・参考図6:
参考図6   
  白1でした。

黒2が必要なので白3と攻めを伺えます。

黒4が癪に見えたが白5と受けて文句言うほどではない。

実戦は・・・
 
 8図(48-49)  
  白48を選択。

このほうが中の黒への攻めに強いと判断。

しかし嫌味な黒49ハサミツケがきます。

ここで私は頭が固い手を打ちます。


 
参考図7   
  参考図7:

手抜きが良く白1を急ぐべきでした。

黒2、4と取ってくれたら嬉しい。

白5で中の二子が寂しくなる。

この図は右下に黒が拘っています。 
9図(50- )   
  白50とは・・・考え過ぎて腑抜けた手を打ってしまった。

ここで黒は参考図8:
参考図8   
  黒1と捨てるという選択肢をされたら困っていました。

白2には黒3です。

白4~8まで黒▲を取るなら黒9と今度はこちらから削減します。

白×が活用されてなく黒簡明で打ちやすかったのでは。
  
10図(51- )   
  黒51は部分的に急所。

これで黒悪いとは言えません。

参考図9   
  参考図9:

白1が普通。

すると黒2か。白3なら黒4くらいに寛ぎます。

下には黒aやbの利かしがあるので黒一団は薄くない。

この図は白不満でした。

実戦は力技を出します。もちろんヨミの裏付けを取って打ちました。
  
11図(52-54)   
  白52、54の出切り。

強引に見えるが成立し有力だったようです。

参考図10   
  参考図10:

黒1、白2という全面戦争はどうだったか。

一見黒が怖そうだが黒3という脱出の筋があります。

その時は黒3に対応せず白4の予定。

続いて黒aなら白bで白×全てを捨てて白やれそうです。
  
12図(55-58)   
  黒55、57はきつい手。

ただ白58と受けてこれ以上の追及は黒も打ちづらい。

参考図11   
  参考図11:

黒1オサエは白2です。

黒3~黒7には白8、10で中の黒が持ちません。

捨てて辺に黒地はつくが割に合わないでしょう。
 
13図(59-61まで)   
  黒59に白60は仕方ない。

受けていると右辺が危ないのです。

黒61と連打され一見白ピンチに見ますが・・・


第一譜はここまで。
 

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