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2017年9月16日  新浦安囲碁サロン          第一譜 1-59まで
指導碁5子局    浅井八郎五段 
1図(1-13)   
  9月16日の浦安指導碁会での浅井五段との指導碁を紹介
します。
本当に見事な打ちまわしをされました。

第一譜(白1~白59まで)

黒2の一間高バサミは浅井さん愛用のハサミ。

他にも西村四段が好まれています。

白が両ガカリしにくいのが利点ですが力が強い方に合うのかもしれません。

黒6~黒12まで基本定石。

隅より辺を重視し白が治まる間に黒は両方の辺でポイントを得ようという作戦。

ここで参考図1:

参考図1   
   浅井さんは黒1トビに石を置きました。

私がずっと教えてきた手です。

白aなら黒bで良いのですが、最近はトバずに白2など邪魔する手が有力に感じています。

黒aの封鎖には白cで黒があまく感じる。

もっとお勧めの手がありますよと伝えたら・・・
2図(14- )   
  黒14のカケです。

現在の私はこのほうが良いと考えていると伝えたら浅井さんは「ではこれで。」となり、黒14のカケで進行することになりました。

白が左辺を邪魔するのは参考図2:
参考図2   
  白1もないではないが黒2が素晴らしい封鎖形で厚い。

黒イや黒ロの先手利きも楽しみです。

黒2は許したくないので・・・ 
3図(15-17)   
  白15の出ですが、すると黒16のヒラキが調子。

黒14のカケは将来に役立つ可能性が高いと見るのです。

ここで平野さんの感想を。
本郷三丁目の頃の特訓教室で浅井さんと同時期にメンバー
でした。
「私なら隅を受ける。」とのことです。

察するに参考図3:
参考図3   
  黒1~白6ですね。

黒▲をどう見るか。弱いと見ずに白を攻める厚みとの考え。

次に手厚いタイプは黒A構え。左下黒イから白ロを誘い黒×を捨て石に右の白の攻めを伺います。

平野さんなら黒Bか黒Cを選ぶかも。天元があるので黒▲は平気という見方もありますから。
  
4図(18-19)   
  でも黒18は安定も兼ねて良し。

同意者は多いでしょう。

浅井さんは攻めは好きだが攻められるのは嫌でしょうから。

白19は軽くという感覚で打ちました。

希望図は参考図4:
 参考図4  
  黒1と連絡してもらい白2のツケです。

黒3~黒7と全部言いなりになるのは白の注文。

黒悪いまではいかないが白の命令に従い過ぎて面白くない。

どこかで反発すれば覇気があると言えます。
  
5図(20- )   
  黒20は気づかなかったが立派な手だったか。

対し参考図5:
参考図5   
  白1、3なら無難。

でも黒4と打たれると白は浮いています。

それで・・  
6図(21-25)   
  白21~25とサバキを目指しましたが重かったかもしれない。

ここで参考図6:
 
参考図6   
  黒1、白2を決めて黒3なら簡明でした。

黒5と白4を取らない理由ですが白aや白bが効かないようにするため。

戦い有利になります。 
7図(26-30)   
  でも単にズバリ黒26の切り。

嬉しいですね。20年以上前の山中湖合宿企画で当時の松本幹事から『デギリノヤング』とういう馬名を付けられた浅井さん。その棋風どおりの手です。

白27の切りに黒28、30で戦えるとの判断。

ただ白にサバかれる可能性が出てきました。

ここで白の最強手は参考図7:
参考図7   
  白1マガリです。

黒2と二子を助ければ白3~白9となります。

黒10は妥協しない手。白11、13に黒14も頑固なシノギ筋。

ここまで強く打てる五子は稀。

楽ではないが天元黒▲がフルに働くので黒打てる戦いです。
  
8図(31-34)   
  白31と切ったとき逃げれば前の参考図7になったでしょう。

でも種石だから当然逃げると思ったら・・・黒32!驚きでした。種石を抜かせるわけですから。

抜いて一線ワタリですから白不満なしでしたがよく見ると白の眼形が増えたわけではない、盤で示し強調しますが下の白一団が三つの黒▲に睨まれています。

この図は簡明で黒悪くない。浅井さんは力技の印象があるが柔軟さも加わってきたのです。

9図(35-44)   
  白37と担ぎ出し、白39では手がかかります。

黒38を占められ、地合いで来られてもう黒26は捨てられるだろうと思っていたのですが・・・

黒40の担ぎ出しです。

地合いでさらさら勝ちを目指すのではなく戦いを選んだ浅井さんを評価したい。

もちろん天元があるのが選んだ理由でしょう。
 
 参考図8  
  ここで参考図8:

白1とハザマを突きたい衝動に駆られたが、それこそ『デギりノヤング』と来られそう。 
10図(45-51)   
  白47はふらふらとした逃げ。

天元が最高に働く展開です。

黒48は厚いマガリ。左下の白への寄り付きもあるし、ここを止めることで後に左辺が大きな黒模様という展開になるのです。

白51は車の後押しになるが仕方ない。

白の予想は参考図9:

 
参考図9   
  黒1ノビでした。

すると涎が出そうな白2に回られます。

黒3は100両はあるマガリですが白4。

この図はゆっくりする。白が態勢を整える余裕が出てきます。
 
 11図(52-59)  
  黒52!この一手です。

今日の浅井さんは部分だけでなく全体も見ています。

この手の厳しさを思えば白51で右辺補強を急ぐのでした。

黒56は石が張っています。断点を白が切るのは右辺の白が危険になるとの主張。

そこで白59と進出し断点を睨んだのですが・・・

第一譜はここまで
 
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