「肝腎要」
下井鍼灸院の特徴は、鍼灸による「腎臓(腎経)の冷えを抜く」を中心にしているところ。腎臓の冷えが抜けてくると、他の内臓の動きも良くなる。手足の冷えも抜けてくる。
肩こり、肩痛、首こり、腰痛、だるさ、慢性疲労、冷え性など様々な症状の患者のほとんどは、腎臓のある腎兪、志室辺りが冷たい。
腎臓の冷えが抜けてくると、手足が柔らかくなる。全体に、体温が上がり、柔らかくなったところで、全身の指圧をする。この頃には患者のほとんどが、うとうとしている。顔色もいい。
仕上げに、腹部指圧と洞刺(どうし)で全身の血流を調節する。洞刺は鍼を左右後頸部に0.5mmほど刺して頚動脈洞を刺激する方法。詳しくは、「鍼灸治療基礎学」を参照。
肝臓はどうなのと思うでしょうが、腹部指圧の時に肝臓に時間をかけているので、十分効果が出ているので、良しとしています。