「鍼の響き」「指圧の響き」 鍼でも指圧でも響は同じ

響き(ひびき)は、患者の状態で、千差万別。
1)ジーンとまるで弱い電流が流れているような感じのもの
2)トントンと小さい丸い仁丹の粒が指先を叩いて行く感じのもの、この時、鍼を抜き、鍼を抜いた穴に指を当てていると、指先にトントンと、まるで、目に見えない空気の粒みたいなものが出てくることもある。空気が出てくることは、有り得ないけど、なにか物質が指先に当たっていることは確か。この時、患者は痛みがスッと軽くなったと言うことが多い。
3)ドロドロと粘着質な物体が、流れていくような感じのもの
4)ズーンと下水道の詰まりが流れていくような感じのものなどが、ツボを触っている指先を通して、感じられる。ツボに刺してある鍼のほうで強く感じる場合が多い。
この響きが出ている時、患者に「今どんな感じ」と訊くと、「温かくなってきた」、「痛みが消えていく」「気持ちいい」などの答えとともに、「手足が温かくなってきた」「目の前が明るくなってきた、はっきりした」など全身への効果を言う患者も多い。
 響きとは、目に見えない、まだ、科学では解明されていない物質が、ツボからツボへ移動していくことだと確信している。多分、これが「気」と言われているものだと思う。
因みに、この響きの現象は、患者と共有して体験しているので、僕の錯覚である可能性は低いと思う。

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A 響きと二点同時刺激