「五臓六腑」
 
五臓の心臓、腎臓、肝臓、肺臓、脾臓には蔵という字がつく。蔵には血液が蓄えられ、血液の流れを調節したり、汚れを取ったり、必要な栄養素を蓄えたり、六腑の働きを助けたりする。
 六腑の胃、大小腸は食物、胆嚢は胆汁、膀胱は尿、三焦は、自律神経と考えれば、骨髄液。五臓の調整してくれた血液を使って、働く。 
 心臓は、ポンプの働きと心(こころ)の二つに分ける
 これで、六臓六腑、合わせて十二。それぞれのつぼのつながりを経と呼び、十二経。経と経の横のつながりを絡といい、それを含めて
十二経絡となる。これに督脈、任脈を加えて十四経絡が完成する。
 冷えを取り除こうとすれば、まず、血液のいつも詰まっている五臓の血液循環を良くすると、六腑も循環が良くなる。中身の詰まった五臓の循環が良くなれば、中が空洞の六腑も消化吸収が良くなり、血液もさらさらになり、健康になる。体の使い方もバランスがよくなり、歪が出にくくなる。筋肉の働きが強くなり、冷えなくなる。
 しかし、冷えやすい生活環境だと、せっかく抜いた冷えをすっかり元に戻して、冷たい体で来院する。また、大量の冷えを抜く治療から始めなくてはならない。だから、五臓を包み保温してくれる腹巻をしてよと言うのです。五臓の経絡を陰経といい、六腑の経絡を陽経という。治療は陰経の補法からと鍼灸指圧治療では言う

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