基本の詰み3
炮による詰み
炮はユニークな動き方をして意外性があります。
将棋やチェスにない特殊な性能を持っています。
図1では炮二進三(図2)で将は詰んでいます。
将の横と上に士がいるため身動きが取れなくなっています。
このように守りがかえって邪魔駒になることがあります。
なお図1から炮二平五は士5進4(図3)や士5退6、または将5平4で詰みません。
図4は一手詰めです。
正解は炮七平五(図5)です。
黒方にはこれで受けがありません。
図5では後ろの炮で王手がかかっています。
前の炮を象7進5と取っても後ろの炮で王手がかかっている状態なので前の炮は取れません。
また士が上がるのも今度は前の炮で王手がかかってしまいます。
このように二枚の炮を重ねて詰ますことを「重炮」といいます。
図5はまさにダブル炮の威力を見よといった感じです。
なお図4で炮七進二は将5進1(図6)で失敗で詰みません。
基本の詰み4に続く。