中炮対屏風馬 bU
図17から車8進5とする手があります。
対して紅方は炮八進二(参考図13)とします。
以下象3進5、炮五平六、卒3進1、兵三進一、車8退1、兵七進一の手順が定跡です。
参考図13で卒3進1は馬六進五、車8平3、炮八平九で紅方優勢です。
もう一つ図17から馬7進8(参考図14)は五九炮の参考図12でもありました。
紅方が馬七進六としているので中央が薄いのが不安ですが、それほど心配はいりません。
将来馬六進五と来ても馬3進5、炮五進四、象3進5で黒方大丈夫です。
この順は手数をかけた働き良い馬と働きの悪い馬の交換なので紅方不満なのです。
参考図14以下は車四退三か馬六進四が定跡です。


また図17から象7進5(参考図15)もあります。
これは形としては象3進5の方が車1平4の活用もあり好形ですが、この形も将来車四進二に炮7退1の余地があり得な面があります。
参考図15からは炮五平六、炮2進4、相三進五、炮2平7、車九平八が定跡の一例です。

図18から炮八平六(図19)と炮を回り、車九平八の活用を見せます。また黒方の車1平4の活用を防ぎ一石二鳥です。
またこのように炮が2つ並んだ形は守りの好形です。


図18から他には炮五平六(参考図16)や炮八平七があります。
参考図16は守備を重視した手で、次に相七進五と固めてじっくり指そうていう手です。
参考図16から車8進5、炮八進二、卒3進1、兵三進一、車8退1、兵七進一と前述した参考図13以下と同じ展開になります。
図18から車九進一はこの車のいい道がなくあまりいい手ではありません。
次に車九平四としても二枚の車がやや重複しています。
また車四進二は疑問手で炮2退1で受けられ失敗します。
図19から車8進5(図20)と黒方は反撃します。
このままゆっくりしていると、紅方から車九平八、車1平2、車八進六と進められて黒方は苦しくなります。

中炮対屏風馬7に続く。