順手炮直車対横車　№１１
図３４から炮五進三（図３５）とします。
黒方が炮で兵を取り返すのは馬３進５のときからの狙い筋です。
この炮は紅方にとって不気味ですが、中央はかなり手厚いので当面は大丈夫です。
炮は低い位置にあったほうがいい場合が多いです。
図３５から車六進四（図３６）とします。
この手は次に車六平五、馬７進５、車二平五、象３進５、車五退二の三枚替えを狙っています。


図３６から車２退４（図３７）とします。
この手は紅方の二枚替えに車２平５を用意し、炮を取られないようにします。
ここまでのところ黒方は理にかなった手を指していますが、先手である紅方がやや有利な形勢です。
ただしまだ決定的な差はなくこれからです。
ここから考えられる指し手は車六平七が有力です。
卒を取って車を活用します。
次は象を取る手があります。


図３８から象３進５（図４０）とします。
これで象と象の連絡がよくなりました。

対してそろそろ車七平五、馬７進５、車３平５、炮５退１の順も紅方有力です。
ただ車と馬の二枚替えは紅方若干損です。
ここは他に車七平九（図４０）とさらに卒を取っておくのが有力です。
図４０で紅方十分です。
ここから車２進４なら車九平五とする調子です。

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