中炮対屏風馬 bW
図22から馬三進四(図23)と右馬を活用します。
こう跳ねられるのが兵三進一の効果です。
これで紅方は全軍躍動の態制が出来ました。
図23で紅方は車7進4と相を取られるのが気になりますが、取られても黒方は他の駒が遅れているので大丈夫です。
車7進4以下車九平八、車1平2、馬四進六(参考図18)で紅方優勢です。
紅方相を損しましたが、他の攻め駒が全軍躍動で好調です。
参考図18で黒方は車で相を取ったため7路の炮がさばきにくくなっています。
相は7路の炮がジャンプして、王手で取った方が黒方効果があったのです。
参考図18以下は馬3退4なら車四進二で炮2退1としても車四平三、炮2平7、車八進九で車を抜けます。


図23から炮2進3(図24)が最善手です。
六路の馬取りですが、四路の馬も狙っています。

図24から相三進一(図25)と相を逃げながら黒方の車の位置を変えさせます。
この手で馬六進五は中央で馬の総交換となりますが、手数をかけた馬とそうえない馬との交換なので、紅方あまり得ではありません。



図25から黒方は車7平8と寄ります。
この手で車7進1では二枚馬へのけん制がなくなり、以下馬六進七、炮2平6、車四退二(参考図19)で紅方有利です。
参考図19は紅方から次に車四進四と象の目をつぶす手があり、こうなれば馬七進五の筋ができます。

図26は依然二枚の馬がけん制を受けている形で紅方難しい局面です。
黒方は士と象が上がっているので馬六進五の手は恐れる必要がありません。
図26は黒方の中央が堅く、中炮のままでいても効果がないので紅方は方向転換が必要です。

中炮対屏風馬9に続く。