引き分けの局面
上の図では紅方が馬1枚多いのですが、黒方の将を詰ますことが出来ません。
このような局面は引き分けになります。
お互いに攻め駒が少なくなり引き分けになるのは、取った駒が使えないゲームではよくあります。
初心者のうちは引き分けが少ないですが、上級者になれば2〜3割ぐらいは引き分けになります。
またプロ同士の対局ではもっと多いでしょう。
なお完全に引き分けという局面でなくても、片方が引き分けを提案しそれに応じれば引き分けとなります。
ちなみに上の図で紅方の馬が車でも引き分けの局面なのです。

私の実戦での引き分けの局面1
上の図は昨年10月に行われた世界選手権の第2局です。
私は紅方で引き分けを提案しました。
黒方の方がそれに応じて引き分けとなりました。
図では炮で馬を取ればあとは黒方は卒1つとなり、勝つことは出来ません。

私の実戦での引き分けの局面2
上の図は昨年10月に行われた世界選手権の第6局です。
私が紅方で引き分けになりました。
この局面はまだ勝負の場面ですが、50回合(100手)駒交換が行われなかったことによる引き分けです。
黒方はこの前にも引き分けを提案し、駒得の私は勝ちがあるかもと引き分けを拒否して勝負を続けました。
しかし手数が50会合(100手)進んでも駒交換がなかったため、世界選手権でのルールで引き分けです。
以前は60会合(120手)でした。
きわどいですが、図の局面はどうしても七筋の兵が河を渡れないので引き分けのようです。

ルールのまとめに続く。