中炮対屏風馬 bP2
図39から車四退四、車2進4(図40)となります。
紅方は車を引きましたが、この手は次に車九進二から車九平六とぶつける狙いがあります。
黒方は図40のようにあらかじめ車を浮かして車の連絡を良くしておきます。
図40から車九進二、卒3進1(図41)と進めます。


車九進二に対して黒方は馬の活用をはかる意味で卒3進1とします。
このあたりで局勢は穏やかな流れになってきました。
お互いミスがなければ引き分けになりそうな形勢です。
図41で車九平七(図42)としますが、他に兵七進一、車2平3、車九平七(参考図25)も紅方大丈夫で一局です。


図42から卒3進1、車七進二、車2平3(図43)と車交換をします。
これで形勢は均衡を保ってわかりやすい局面に進んでいます。
図43以下車七進一、車4平3、車六平四、車3平4(図44)で一局です。
図44で車交換になり引き分けの可能性が高まりました。
ほぼ互角の形勢ですが、厳密には兵を取りやすく、紅方は士が一枚ないので黒方十分です。
ただし黒方馬、馬に対して、紅方は馬と炮で種類が違う駒があるのの対抗できます。
この中炮対屏風馬の過河車対平炮兌車の定跡(布局)はなかなか紅方が有利まで持っていくのが難しいことが多いです。
ゆえに黒方は中炮に対しては屏風馬で対抗するのが最も優れているというわけです。

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