順手炮直車対横車 bV
図16から車1平6(図17)と黒方はもうひとつの車も活用します。
この手で車4平3には車九平七(参考図21)とします。
以下車1平6なら馬七退六、車3進3、相九退七で4手かけた飛と交換になるので紅方十分です。
また馬七退六の他、炮八進二とし、次に馬三進四から炮五平四の構想もあります。
参考図21から炮2進4なら車二進六から車二平三が黒方に炮5退1の手がないので厳しいです。

図17から車九平六(図18)と紅方は車交換を狙います。
これで交換になれば3手かけた車と1手の車との交換なので手の勘定が紅方得です。
前に士六進五と士が上がった手には、この含みがあったのです。なお図18の車九平六の他炮八進二もあるところです。
図18から黒方は車交換は手損なので車4平3(図19)と車を寄ります。
この手で車4平2は炮八進五と炮交換されて黒方面白くありません。


また車4平1も馬筋に入り炮八退二(参考図22)
で黒方損です。
以下車1平3ですが、車六進二と受け、次に炮八平七と車を追うのが味の良い手になります。
序盤、中盤では兵損より速度が大切です。
図19から車六進二(図20)とします。
馬取りには車上げてがっちり受けます。
紅方は参考図22以下と同じように炮八退二から炮八平七と車を追い払う手を狙います。
図20の車六進二で車六平七は手損なのでよくありません。
20図の形が堅い守りで、紅方にすきはありません。
また黒方は両方の馬が使いにくいところが不満です。

順手炮8に続く。