中炮対屏風馬 bV
図20から兵三進一(図21)とします。
ただしここは難しいところで、結果としては車九平八(参考図14)が勝るかもしれません。
参考図14で車1平2ならそこで兵三進一とします。
この交換はわずかですが、紅方が得です。


参考図14以下は車8平4、車八進七、車1平3(参考図15)と進めます。
途中車1平3で車4進2は車八平七で、これは次に紅方から車四進二、炮7平9、車四平三の狙いが厳しく黒方不利です。
参考図15は互角の形勢で、以下士四進五、馬7進8、車四平三、炮7平9で一局です。
なお炮7平9で炮7進1は車八退四で黒方の馬と炮が動きにくく黒方損です。

さて兵三進一とした図21ですが、この局面で紅方の遊んでいる攻め駒は右の馬(左の車はいつでも車九平八で活用できます)だけです。
そこでその馬に活を入れるのが兵三進一なのです。
黒方は図21から車8平7(図22)と卒を取ります。
この手で車8退1は紅方が兵三進一なら車8平7で黒方十分ですが、車九平八で黒方不満です。
以下車1平2は車四進二(参考図16)が好手で紅方有利になります。


参考図16以下炮7平9は例の車四平三があります。ここで黒方も炮2平1のがんばりがありますが、車八進二が妙手で結果は紅方有利です。
参考図16から炮2退1としますが、車八進八が狙いの一手です。
以下車2進1、車四平三、車8退2、兵三進一、象5進7、車三進一となり紅方有利です。
これは車を切っても炮、炮、象との三枚替えなので紅方有利です。
参考図16までの途中、車九平八に炮2退1と受ける手もありますが、車八進七、車1平3に兵七進一(参考図17)が好手で攻めが続きます。
参考図17以下卒3進1は炮六平七で馬取りが受かりません。
また参考図17から象5進3も炮六平七、卒7進1、炮七進四で紅方有利です。

中炮対屏風馬8に続く。