シャンチーの盤
シャンチーの盤(棋盤:チィバン)は若干長方形で、たて横の比率は日本の将棋盤と同じぐらいです。

上の図を見てください。
これがシャンチーの盤面です。
一番の特徴は中央に河界(ホーチェ)があることです。
図では「楚河 漢界」と書いてありますが単に「河界」と書いてあることもあります。
河界は揚子江や黄河をイメージしたもので、陣営を紅方、黒方に分けています。
これは昔、国と国が争ったことをゲームに置き換えたからです。
シャンチーには中国の文化、国柄を表していると思います。
次に両陣営の手前中央に×印がついているのが目に入ります。
ここは九宮(チュウクン)と呼ばれる場所です。
これはお城や宮殿にあたるものです。

シャンチーのマスは9×10
マス目は横が8、たてが9ありますが(将棋は9×9)、駒は囲碁のように線と線の交点に置きます。
ゆえにシャンチーのマス目は9×10あり、たてが将棋より一マス目多いことになります。
たての線を筋といい、上の図のように、右から一、二、三・・・・・九と番号をつけて場所を特定します。
紅方、黒方ともそれぞれ右から番号をつけますので中央の5以外は同じ筋でも数字が異なります。
またいくつかの交点に印がついていますが、これははじめに駒を置くところで場所を間違えないための印です。

シャンチーの駒
シャンチーの駒(棋子:チィズ)は丸型で紅方、黒方とも16個ずつの合計32個でチェスと同じ数です。
駒は将棋のように裏返して使うことはありませんし、取った駒を使うことも出来ません。
駒の種類は上の図のように機能別に7種類あります。
紅方と黒方で名称が違う駒がありますが、動きは同じです。
王様(将棋では王将、玉将)は中央にある帥と将です。
この駒が詰められたら負けになります。
帥と将は文字は違いますが、同じ動きで同じ価値です。
その他の駒も相と象、仕と士、兵と卒など字は違っても同じ動きの駒です。
上の図の「 」内は中国語での駒の呼び方です。
ただしカタカナでは正確な発音とはいえません。
あくまで目安と思ってください。
また中国の地域によっても多少異なります。
私もいつまでたってもなかなか正しく発音できません。
普段はほとんど日本語読みにしています。
なお帥(すい)は師(し)ではありませんので間違えないように。
上の図で載せた駒の文字は標準的なもので、国や地域によって多少異なります。
たとえば台湾では紅の馬や車に人偏がついています。
また炮は砲となっているとこもあります。

駒の並べ方と車の動きに続く。