帥・将の動き方
帥と将は文字が違いますがどちらも王様で、詰まされたら負けです。
動き方はどちらも同じで、前後左右に1歩だけ動けます。
将棋の王将やチェスのキングのように斜めは行けません。
そして帥・将は士と同じように九宮から出られません。
ですので左上の図の帥は現在2箇所しか行けません。
将は現在上下左右4箇所行けます。
また帥・将に関してはシャンチー独特のルールがあります。
それは帥と将は直接では向かい合えないことで「対面将(トイメンシャ)」といいます。
右上の図を見てください。
帥は四筋へ動くと将と直接向かい合いますので指せません。
左上の図のように何か駒があれば大丈夫です。
将も同じ理由で右上図の将は五筋には行けません。
帥や将は取られたら負けなので、王手(将:ジャン)をかけられたら帥・将は逃げるか、合い駒をするか、王手をかけた駒を取るしかありません。
ただし間違えて他の駒を動かしても、やり直すことが許されます。
炮の動き方
炮の動き方はとてもユニークです。
この駒は車と同じように前後左右に行け、河も渡れます。
ただし相手の駒を取る場合は1つ駒を飛び越してその先の駒を取るのです。
飛び越える駒は敵味方どちらでもかまいません。
左上の図を見てください。
三筋の炮は相を飛び越えてその先の馬を取ることが出来ます。
しかし左にある黒方の炮は取ることができません。
左に進む場合は六筋までした行けません。
駒を取る以外は飛び越えて進むことはできません。
右上の図でもう一度炮の動き方を確認しましょう。
前へ進む場合は1歩か2歩、後ろへ引く場合は1歩か2歩か車を取るかです。
右へは1歩か2歩、左へは1歩か2歩か3歩か象を取るかです。
炮は駒が少なくなる終盤では足がかりになる(飛び越える)駒が少なくなりますので、駒を取ることが難しくなり炮の価値が下がります。
兵・卒の動き方
兵・卒は同じ駒です。
動き方は前に1歩ずつ進めます。
将棋の歩兵と同じです。
そしてシャンチーの駒の中では唯一成ることができます。
つまり河を渡りますと前の他横にも行けるようになります。
ただし将棋のように裏返すことはしません。
後ろには動けないので、成ってから自陣に戻ることがないからです。
兵・卒は序盤では取られてもそれほどダメージはありません。
しかし終盤では威力を発揮しますので、残っていたら大切に使いましょう。
とくに九宮の3段目、2段目に入った兵・卒は協力です。
右上の図の横に並んだ兵は連絡を取り合って協力です。
この2つの兵で馬1枚の威力に相当します。
たてに並んだ形はそれほど強くはありません。
前の卒が後ろの卒に効いていないので、後ろの卒は取られてしまう可能性あります。
また敵陣の一番奥まで入りますと横にしか行けず、弱くなります。
駒の評価点に続く。