順手炮直車対横車 bU

図13から士六進五(図14)とします。
図13は手が広い局面で他にもいろいろな指し方が考えられます。
炮八進二(参考図18)とする手もあります。
この手は次に馬七進六から炮五平六、さらに相七進五と形良く駒組しようという狙いです。
参考図18から黒方は車4進3や車1平3などがあります。


また馬三進四(参考図19)もあります。
以下車4平6に馬四進三ないし馬四進六という手順になります。
その他図13から本筋の手は相七進九、炮八平九、車二進五などがあり、どれも定跡があり有力です。
なお図13で直感で浮かぶ車九進一は車4進5で紅方不利です。
また車二進六は前に触れたように本筋ではありません。

講座ではじっと黒方の出方を見る士六進五を詳しく見ていきます。
図14から車4進5(図15)と車が相手陣に進入して車4平3と馬をいじめる手がよくある攻めです。

図15から相七進九(図16)と応じます。
相は二枚が連絡し合うのが好形ですがこの場合は車一平三の受けを見てしかたありません。
三路と七路の馬が好位置なので悪い形の相で妥協します。

さかのぼって図14で車4進5の他車4進7とおくまで入り込む手もあります。
紅方はやはり相七進九(参考図20)と受けます。
参考図20以下車4平3には車九平七の車交換で紅方大丈夫です。
また車1平4には馬三進四とします。
さらに車1平6には車九平六と車交換を挑んで紅方十分です。
なお図14で車4進3には馬三進四、車4平6、炮八進二で、次に炮五平四から相七進五と守る手があり紅方十分です。

順手炮7に続く。