基本の詰み4
兵・卒による詰み
兵・卒は終盤では貴重な駒になります。
河を渡って横に行けるようになった兵・卒がさらに九宮に入るとさらに威力を増します。
場合によっては炮や馬より強い駒になることもあります。
上の図1は紅番なら兵六進一(図2)で将は詰みです。
将5平4は対面将、将5進1は四路の兵が利いて上がれません。
また上の図1で黒番なら卒6平5で帥は詰みです。
誤って卒5進1は帥六進一で逃げられます。
兵・卒は王様を詰めるとき以外は一番下の段(ここに行くと底兵、底卒と言います)に行かない方がいいのです。
底兵は働きが悪くなります。
図3は今までの一手詰みと違い、手数の長い詰めです。
ただし対面将がわかれば簡単でしょう。
帥が四路にいるのがポイントです。
詰め手順は兵四進一、将6退1、兵四進一、将6平5、兵四進一(図4)までです。
兵が進むと将では取れませんので、下がるしかありませんが、どんどん兵が入っていけば詰みます。
ちょうど帥の利きが将棋の香車にような役割をはたしています。
またこのようにシャンチーの終盤では守りの駒がじゃまをして詰むケースは多いです。
基本の詰み5に続く。