順手炮直車対横車 bP0
図28から卒5進1(図29)とします。
紅方の陣形はお互い駒が連絡しあって好形です。
唯一の離れ駒である三路の馬を攻めることも難しいです。
そこで黒方は図29のように中央から手を作っていくよりなさそうです。
図29から紅方は兵五進一と卒を取ります。
車2平7が怖いようですが、5筋の馬が効いて大丈夫です。


図30から車6進3(図31)とあがります。
この手は兵五進一や兵七進一を防ぐ意味と、車は中段あたりにいますと働きが良いのです。
なおこの手で先に馬3進5は車六進三または兵五進一、炮5進2、車六進三で黒方不満です。
図31から車二進六(図32)とします。
紅方は中盤までは好形を築き黒方の攻めを押さえて一息ついたときに反撃に出ます。
このような展開はこの戦型では多いです。


図32から馬3進5(図33)と黒方は二枚の馬を連絡させて好形を得ます。
ただこの形は攻め足としては遅いです。

図33から車二平三(図34)と車で卒を取ります。
これで黒方の二枚の馬は紅方の右の車にけん制されました。

順手炮11に続く。