中炮対屏風馬 bP1
図34から馬六進八(図35)と馬を取らずに急所の筋に馬が行きます。
この手は次に馬八進七の王手車があります。
図35から車4進2、帥六平五(図36)となります。
ここまでは一本道。
図36から車1平3としても馬八進七で、馬は炮が利いているので取られません。


図36から黒方は車1平2と王手車を消しながら活用し、紅方は馬八進七(図37)と王手飛車をかけます。
黒方の将は危ない形になってきましたが、紅方も士を一枚損しているので形勢はなんとも言えません。
図37から将5平4、士四進五と進みます。
図37の王手には将5平4よりありません。
次の士四進五ですが、この士を上げないと車4進2、帥五進一、車2進8、帥五進一、車4退2で詰んでしまいます。
黒方は将が寄ったので、この筋が生じました。


図38では車4退3(図39)と車はたてに逃げる一手です。
車4平9と相を取るのは車九進一(参考図24)で紅方勝勢です。

参考図24は次に車九平六の詰みがありますが、黒方は受けにくい形です。
参考図24で士5進4では車四進三と士が取られてしまいます。
図39のように車はたてに引き、将のいる4筋を車が握っているのが大切です。
車の逃げ場所はいろいろあり、車4退1でも大丈夫です。

中炮対屏風馬12へ続く。