(韓国民衆言論 プレシアン 2016年11月30日付)
http://www.pressian.com/news/article.html?no=145246
民主労総を中心に労働界が1日総罷業、ソウル大学学生会も同盟休校に突入
“名誉ある退陣云々は野合だ。パク・クネは犯罪者だ。権力の永続を狙う財閥と戦おうとしない、野党と政治圏を糾弾する”
▲上写真 2016年11月30日‘パク・クネ政権即時退陣’を要求し、ソウル市庁前で<首都圏総罷業大会>を行っている民主労総の労働者達。(出処・上<労働者連帯>、下ヨンハッップ通信)
▲写真上 “成果退出制廃棄!”のバナーを掲げて行進する<首都圏総罷業大会>に参加した全国鉄道労組 11月30日(出処―労働者連帯)
パク・クネ大統領の3次対国民談話文発表にも、怒った民心は収まることはない。30日、労働界は‘パク・クネ退陣’を要求し、1日ゼネストをおこなった。大学生の同盟休校も続いている。この日、ソウル大学が同盟休校に入った。12月1日には、インチョン(仁川)大とインハ(仁荷)大、キョンイン(京仁)大、プサン(釜山)大なども同盟休校に突入する。
民主労総は同日、ソウル市庁広場で首都圏総罷業大会を開き、パク・クネ大統領の退陣を要求した。民主労総は同日、全国16の地域で22万人が罷業に参加し、この内、6万余名が総罷業大会に参加すると明らかにした。ソウル市庁広場には、2万人の組合員が集まった。
民主労総は、“我々はパク・クネを引きずり下ろし、過去数十年の抑圧を火で燃やし、新しい世の中を作ろうとしている。・・我々の総罷業は不正義の権力に対決し、新しい世の中を描いていく民衆総罷業”だと明らかにした。また、“依然として自己の過ちを自覚しないまま、責任を転嫁しているパク・クネ、また、依然として被害者のふりをして、権力の永続を狙う財閥、依然として政治工学的計算の中で、民心を無視する野党と政治圏に、労働者・民衆の未来はない。今日を契機に、パク・クネを終わらせ、新たな世界を切り開くより大きな闘争に乗り出すだろう”と宣言した。
チェ・ジョンジン民主労総委員長職務代行は、前日にあったパク・クネ大統領の対国民談話文を批判した。彼は、“犯罪者パク・クネは、即刻退陣と言う主権者の命令を無視し、国会にボールを預けた。・・・退陣発表を待っていた国民を愚弄し、嘲笑した。”と指摘した。彼は、“青瓦台は、現在、検察の調べを拒否し、時間が過ぎれば蝋燭の火が消えるだろうと期待している。・・・パク・クネは任期短縮ではなく、直ちに辞任し、拘束しなければならない犯罪者”だと語った。
“我々の日常は、服従だけがあって、政治的行動は夢にも見ることが出来なかった”と、ソウル大・学生会会長
この日、総罷業大会には同盟休校中のソウル大学生達も参加した。キム・ミンソン、ソウル大学・師範大学〈訳注―南朝鮮の学部は、「大学」と称する〉の学生会長は、“我々の日常は、服従だけがあって、政治的行動は夢にも見ることが出来なかった。”とし、“これまで、我々の日常は、‘解雇、企業殺人、非正規職、’だけだった。我々は、これ等を唯、そのまま、日々耐えなければならないものとばかり思っていた。”と説明した。
キム会長は、“しかし、今はもうこれ以上、生きて行くことは出来ないと知っている。我々の日常を、勉強し、仕事するその手で変えていこうと、同盟休校を進めた”とし、この日、1000余名のソウル大学生たちが休校に参加したと明らかにした。
これに先立って、ソウル大学・学生たちは、午後2時30分にソウル大本館前で、同盟休校大会を開き、ソウル大入口駅まで、約1時間行進した。彼らは決議文で、“反憲法犯罪者に、‘名誉ある退陣’を云々する事は野合に過ぎないと主張した。
ソウル大総学生会は、“今回の同盟休校(休業)の意味は、“ソウル大の学生らが、パク・クネ政権に対抗して、学生としての社会的機能を止めて、政権退陣を最優先課題に宣言すると言う意味だ”とし、“欺瞞的な3回目の大統領談話に対抗して、即時退陣を要求する事”と説明した。
一方、総罷業に参加した労働者・学生たちは、本集会が終わった4時から、都心の行進を始めた。行進は、ナムデムン(南大門)から韓国銀行と乙支路入口、鐘楼、クアンファムン(光化門)交差点を経て、光化門広場まで続いた。
サムソン(三星)旧本館をはじめ、プヨン本社、新世界、ハンジン(韓進)本社、ロッテ本社、アモーレパシフィック本社、韓化本社、GS建設、SK本社などを通るコースだ。これら企業オーナーらは、<チェ・スンシルゲート>で、国会聴聞会に証人として出席する予定だ。
(訳 柴野貞夫 2016年11月30日)
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