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(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 2014122日付)http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2014-01-22-0055&chAction=T

 

<プエブロ>号事件の真実と、米国に与えた教訓 (その1)



祖国解放戦争勝利記念館の野外展示場で最も印象的なものは、川岸に抑留された米帝の武装間諜(スパイ)船≪プエブロ≫号だ。

148年前、米帝の侵略船≪シャーマン≫号が沈没したテドンガン(大同江)のその場所に引っ張って来た≪プエブロ≫号は、昨年、先軍時代の大記念碑的創造物として立派に立ち上がった祖国解放戦争勝利記念館に、動く≪米国の謝罪文≫となって錨をおろした。

≪プエブロ≫号が、勇敢な朝鮮人民軍の海軍の兵士達によって拿捕された時から、ほぼ半世紀が流れた。46年前のその日、朝鮮の領海に泥棒猫の様に忍び込んだ米帝スパイ船員達の肝胆をぞっとさせた、昨日のうら若い海軍の兵士達も、今は人生の黄昏期を迎えた。しかし、≪プエブロ≫号は、年月が流れるほど尚一層際立って、生き生きと英雄朝鮮の戦利品として世界の前に立っている。

事件の累積は、歴史の真実を更に鮮明にしてくれる慣わしだ。≪プエブロ≫号事件の真実と米国に与えた教訓は何なのか。1968年の朝米対決の激烈だった1年間の諸事実と諸資料をたどり、我々はこれに対する回答を与えようと思う。

≪プエブロ≫号事件の真実

1968124日付≪労働新聞≫には、≪朝鮮人民軍 海軍艦艇が、共和国北半部沿岸に深く進入し、敵対行動を敢行した米帝侵略軍の武装スパイ船を拿捕した≫と言う報道が載せられた。

それから二日後、世界は、≪労働新聞≫で米太平洋艦隊所属≪プエブロ≫号の艦長が、自分達の強盗的なスパイ行為に対して告白した文を読む事となった。

“・・・・拿捕された今日になって、私が率直に語れば、我々の行為は朝鮮停戦協定に違反した犯罪行為だったのであり、これは完全な侵略行為だったのです。 ・・・朝鮮民主主義人民共和国の領海に深く侵入したのであり、各種犯罪的なスパイ行為をする途中で朝鮮人民軍 海軍警備艦艇の自衛的な措置によって拿捕された私は、私の犯罪行為に対し弁明する余地はありません。・・・・”

スパイ船艦長の告白書は、≪プエブロ≫号が≪国際水域で拿捕された≫と言う米帝の無理な主張が、如何なる信憑性もないと言うことを今一度確認してくれた。

 

 

世の中の人々は、国連安全保障理事会が米帝の非法的≪提訴≫を討議する事を断固として反対し、米帝の侵略を隠蔽し、捏造されるそのどんな決定も、認めないものとし、それらを無効として宣言するだろうと言う朝鮮民主主義人民共和国政府声明を支持して出た。

民族の尊厳と自主権を守護する為の朝鮮人民の闘争に連帯性を示す正義の声が、さらに力強く鳴り響く中で、≪プエブロ≫号船員達の自白書が、つぎつぎと発表された。

≪プエブロ≫号のスパイ行為を暴露する物的証拠が一つ残らず公開されたのに続いて、217日付≪労働新聞≫には、米帝武装スパイ船≪プエブロ≫号の全体の船員達が朝鮮民主主義人民共和国政府に寛大な処分を要請し、提出した共同謝罪文が載せられた。

・・・・我々は単純な戦争捕虜ではない。スパイ行為をする途中で逮捕された現行犯である為に、我々の運命がどんな最悪の立場に遭ったとしても、如何なる弁明も在り得ません。しかし、朝鮮民主主義人民共和国政府は、我々を人道主義的に接していますし、今の我々の生活では、犯罪者と言う精神的負担を除外すれば、拿捕される前の我々の生活と特に変わった差を発見する事はできません。・・・・しかし、犯罪の責任は、犯行当事者である我々にあると同時に、我々の政府にもっと大きな責任があると言う事を言わなければならなりません。・・・・米国当局者らが、<プエブロ>号の様な船のスパイ行為を承認し、命令する事は、世界各地で不和の種を撒き散らす事となります。<プエブロ>号のスパイ活動を含んだ、朝鮮半島で起きるあらゆる不幸な諸事件が、米国に依って引き起こされている事を、我々は知る事となりました。・・・・≫

≪プエブロ≫号の船員達は、229日、共同名義で当時の米国大統領であったジョンソンに公開書簡を送った。

・・・・<プエブロ>号事件の真相が、世界に全て暴露された条件で、我々の政府が朝鮮民主主義人民共和国の領海に侵犯し、敵対行為をした事実を率直に認め、この様な行動に対して本気で謝罪し、その様な事が繰り返されない事に対する保障をする事で、我々は送還される事が出来るだろうと考えます。・・・・大統領閣下、<プエブロ>号が、朝鮮民主主義人民共和国の領海でスパイ活動をした諸事実を確証している証拠物の巨大な力は、絶対的なものであって、論駁する事は出来ません。・・・・≫

≪プエブロ≫号拿捕事件の真実は、即ちこうである。ベールで隠そうとしても、隠す事が出来ないのが真実である。( 続く )

 

(訳 柴野貞夫 2014123日)

 

 

<参考記事>


●プエブロ事件に関する当サイトの記述が、以下の論考にあります。
  論考/米国と追随国家の核攻撃から社会主義朝鮮を防衛せよ(2) (2013年3月2日)

米国による 、朝鮮民主主義人民共和国に対する組織的・不法的な、日常的侵略行為と挑発行動の事例が、以下の記事にあります。

☆345 アメリカ陸軍准将ニール・トリーの衝撃発言で暴露された<合同非在来戦機動軍>の正体
(韓国・統一ニュースコム 2012年6月4日付)