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(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 <情勢論解説>201358日付)

http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-05-08-0042&chAction=L

 

 

 

(日本の)核武装化を狙った燃料購入の動き

 

 

去る417日、フランス西北部の或る港から、核燃料を積んだ専用輸送船が日本に向かって出港した。専用輸送船にはプルトニウムにウラニウムを混ぜたMOX燃料が積まれていた。

日本は、福島原子力発電所の事故後、核燃料輸送を中断していた。日本で2年間中断されていた核燃料輸送が、また再開された事に対する国際社会界の警戒心が高くなって行っている。

日本は今回、核燃料輸送について、福井県の高浜原子力発電所で使用する為に関西電力会社が購入するものだと言っている。

しかし、(国際)輿論はこんな日本の主張に懐疑心を示している。もっともな話だ。日本が、多量の核燃料購入に積極的に出るのは、単に電力生産の為だけではない。

過去日本は、外国から核燃料を買い入れるのに金を惜しまなかった。

1995年には13億円の資金を費やし、フランスから1tのプルトニウムを買い入れたが、その輸入費だけでも数百億円に達した。

(日本は)米国と英国、フランスなど色んな国々から、核燃料と廃核燃料訳注―使用済み核燃料の再処理を目的に)も買い付けており、その上ロシアが核爆弾から解体した核燃料と、海の中に捨てた廃核燃料までも引っぱりこんでいる。

訳注−日本は、ロシア・TENEX社からも買い付けている。

参照<高度情報科学技術研究機構>http://www.rist.or.jp/index.html


さらには、日本は英国とフランスなどの国々と、5900tの廃核燃料(使用済み核燃料)に対する後処理と関連した長期契約を結び、19997月に廃核燃料を載せた(60個の核爆弾を十分に作る事が出来る量)2隻の貨物船を、英国から秘密裡に出港させた。

日本自体も認めた所であるが、今日日本は、自分で生産したもの以外に、外国から購入した核燃料まで含めれば、その量から、世界で1番の席を占めるほどだ。

問題は、日本が核燃料購入に拍車を加えている本当の俗心が何なのかと言うことだ。

日本が巨額の資金を投じて、高速増殖炉などを開発したのは、秘密ではない。専門家達の見解によれば、この炉が運営される過程に、純度が更に高いプルトニウムが生まれ、それは小型核爆弾を作るのに適合すると言う。

現在日本が保有しているプルトニウム量としては、長崎に落としたものと同じ原爆を、5,000個も作る事が出来る。20024月当時、日本の或る高位政治家は、≪我々が核爆弾を生産することは、容易い事だ。我が日本の原子力発電所には、数千個の核爆弾を製造する事が出来る十分な量のプルトニウムがある。≫と言い触らした。

実際に日本は、その気になれば、任意の時刻に核武器を製造、保有する事が出来る能力を備えて置いた。これに対しては、西欧言論らと専門家達も認めている。スエーデンの新聞≪スウエンスカタクプラデク≫は、≪日本は、即時に核武器を生産する事が出来るあらゆる物を所有しているのであり、必要な量のプルトニウムだけ入れれば出来る核爆弾を、すでに作って置いている。≫とのべた。

英国の新聞≪サンデータイムス≫は、英国国防省の或る報告書の内容を引用して、日本が、プルトニウムと、要となる核爆弾製造要素など、技術をすべてもっているので、既に原爆を作る事が出来ると伝えた。

日本反動達の核武装化策動が、どれ程露骨化されているかと言うのは、≪非核三原則≫を乱暴に蹂躙し、憲法違反も躊躇していない事からも知ることができる。核問題で日本政府は、1967年に≪非核三原則≫即ち、核武器を保有せず、生産もせず、搬入もしないと言う原則を発表した。しかし、それはうわべに過ぎなかった。日本の以前の首相、大平正芳と中曽根康弘は、それぞれ1979年と、1984年に、日本の平和憲法が、日本の自衛のために、攻撃しない方向で核を保有することを決して禁止させなかったと、出まかせにしゃべった。

200611月、日本政府は、憲法第9条は、日本が自衛に必要な最小限度の核武器を保有する事を禁止させなかったと言いながら、核武器を保有するとして、憲法に間違いなく抵触しないと言う立場を明らかにした。

日本反動らの中で響き出る、こんな核武装化発言について世界が憂慮を示すのは当然だ。日本の膨大な量のプルトニウムを継続購入する基本目的は、核武装化を促そうとするところにある。

しかし、日本反動らは、肝に銘じなければならない。世界を欺瞞し≪電力生産≫の美名の下に核武装化のための核燃料購入の動きを継続しては、国際社会の糾弾と排撃を免れないだろう。

(訳 柴野貞夫 2013514日 )

 

関連サイト

 
☆<核情報>mox燃料の危険性について

http://kakujoho.net/mox/mox99l_s.html


反原発特集


☆313 戦争の道具となった国際原子力機関(IAEA
) (韓国・チャムセサン 2011年11月13日付)


☆304 日本の核武装の欲望と原発 (韓国・ハンギョレ 2011年9月22日付)