朝鮮民主主義人民共和国外務省声明(朝鮮中央通信 2013年1月23日)
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朝鮮民主主義人民共和国外務省声明
(国連安保理・人工衛星発射に関連する決議2087号に対する声明−訳注)
昨年12月、人工衛星≪光明星−3≫号2号機の成功裏の打ち上げで、わが共和国の宇宙科学技術と総合的国力が力強く誇示されたのは、全世界が共感し、米国を始めとする敵対勢力も認める厳然たる事実だ。
米国とその追随勢力らは、我々の勝利的な前進を阻もうともがいたすえに、1月22日、我が共和国の神聖な自主権を、乱暴に侵害する国連安全保障理事会の≪決議≫というものをでっち上げた。
米国の主導下につくり上げられた≪決議≫は、我々の平和的衛星発射を、敢えて非法化し、我が国の経済発展と、国防力強化を阻害するための≪制裁≫強化を狙った暴悪な敵対的措置で一貫している。
衛星を打ち上げ様とすれば、弾道ミサイル技術を利用する方法以外に無いと言う事を、誰よりも良く知っており、そのような衛星発射を最も多く行う国々が、我々の衛星発射が≪弾道ミサイル技術を利用した発射≫である為、問題視されると言い張る事は、自己欺まんと2重基準の極致である。
問題の本質は、米国が敵対視する国の衛星運搬ロケットは、彼等を脅かす長距離弾道ミサイルに転換される事が出来るので、平和的な衛星発射もしてはならないと言う、米国の悪辣強盗的な論理にあるのであり、それに乗せられる操り人形(傀儡)が、即ち、国連安全保障理事会である。
我々の衛星発射を、問題視する方便として利用される≪決議≫と言うものも、国連安全保障理事会が、普遍的な国際諸法に反し、我々の武装解除と制度転覆を追求する米国の敵対視政策に、盲従盲動した結果として、引き起こされた産物だ。
間違っていると言う事を、はっきりと知りながらも、それを正す勇気や責任感もなく、間違った行動を繰り返すことこそ、自分も騙し他人も騙す臆病者の卑劣な行為であり、それによって朝鮮半島と地域の平和と安定が日を追って危うくなっている。
今日の現実は、我々に対する米国の敵対視政策には言葉でなく力で立ち向かわなければならず、我々が選択した自主の道、先軍の道が、千万遍(極めて)正当であると言うことを如実に示している。
現情勢に対処して、朝鮮民主主義人民共和国外務省は次のように宣言する。
第1に、我々は国の自主権を乱暴に侵害し、我々の平和的衛星発射の権利を抹殺しようとする、国連安全保障理事会の最も不当な仕打ちを断固と糾弾排撃する。
敵対勢力らが、制裁圧迫で我々を、どうにかして見みようとするのは愚かな誤算であり、そんな試みはこれまでと同様、今後も恥ずべき惨敗を免れないであろう。
国連安全保障理事会は、普遍的な国際諸法を踏みにじり、米国の対朝鮮敵対視政策に追従し、主権国家の自主権を甚だしく蹂躙(じゅうりん)した自分の罪行について謝罪し、不当につくり上げたあらゆる「決議」を、直ちに撤回しなければならない。
第2に、我々は宇宙の平和的利用に関する普遍的な国際法に準じて自主的且つ合法的な、平和的衛星発射の権利を、引き続き堂々と行使していくであろう。
われわれの科学者、技術者は人工衛星「光明星3」号2号機を成功裏に打ち上げたその精神、その気迫で、経済強国の建設に必須的な通信衛星をはじめとする各種の実用衛星と、より威力ある運搬ロケットを、もっと多く開発し、打ち上げるであろう。
宇宙を征服する我々の平和的衛星の打ち上げは、中断することなく続き、我が国は世界が見上げる宇宙強国に飛躍するであろう。
第3に、我々は米国の敵対視政策が、少しも変わらなかったという事が明白になった条件で、世界の非核化が実現される前には、朝鮮半島の非核化も不可能だという最終結論を下した。
米国の増大する対朝鮮敵対視政策による、自主権尊重と平等の原則に基づいた6者会談の9・19共同声明は死滅し、朝鮮半島の非核化は終焉を告げた。
今後、朝鮮半島と地域の平和と安定を保障する為の対話はあっても、朝鮮半島の非核化を論議する対話はないであろう。
第4に、我々は日を追って露骨になる米国の制裁圧迫策動に対処して、核抑止力を含む自衛的な軍事力を、質量的に拡大強化する、任意の物理的対応措置を取る事となるであろう。
我が革命武力は、先軍の威力で、祖国の安全と国の自主権を頼もしく守り、地域の平和と安定を守護していくであろうし、敵対勢力の挑発が続くなら、その根源を、根こそぎ無くしてしまう、重大措置を取る確固不動の決意に充満している。
自主に輝き、先軍で威力あり、真理でまとまった偉大な人民の前進を、阻む力はこの世上にない。
主体102(2013)年1月23日 平 壌
(訳 柴野貞夫 1月27日)
<関連文書>
○論評[国連安保理の役割と、朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁](1)
○世界を見る−世界の新聞から/「北外務省,安保理議長声明全面排撃(韓国・統一ニュースコム 2012年4月18日付)
○朝鮮半島の戦争危機を煽る張本人は誰か (1)
○世界を見る-世界の新聞から/「朝鮮外務省代弁人談話」(朝鮮民主主義人民共和国・朝鮮中央通信 2012年3月23日付)
○論考/帝国主義列強に対する力関係を劇的に変化させた、朝鮮民主主義人民共和国の人工衛星打ち上げ成功(2012年12月15日)
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