ホームページ タイトル

 

(韓国 ハンギョレ 社説 2008627日付)
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/295828.html



          時代錯誤的な対北政策はすみやかに変えなければ



北韓、寧辺の原子炉冷却塔が爆破される姿が、昨日地球村全体に放映された。北韓の核廃棄段階の始まりを知らせる意味ある行事だ。北韓が、原子炉をまた稼動して、武器用プルトニウムを抽出することは不可能と成った事を、生き生きと見せてくれたのだ。
今、北韓が最も神経を使うのは米国との関係だ。核申告、さらに冷却塔の公開爆破の主たる目的も、核廃棄の意思を誇示することで、米国の対北敵対政策を変えるところにある。米国は、北韓のこの様な努力に呼応して、きちんきちんと対北間係の改善措置を取っている。間もなく、韓半島・東北アジア平和体制の論議が具体化して、北―日間係の正常化交渉が再開されるのだ。核問題進展と噛み合わされ、新しい韓半島・東北アジアの秩序構築過程が始まるのだ。韓国戦争(朝鮮戦争ー訳注)以後最大の外交・安保の激変だ。
我が国がここで、主導的役割をするのは国際政治的・民族的当為(するべきこと)だ。韓半島の安全なき東北アジアの平和構造は心細い以外ない上に、新しい秩序の構築は統一基盤を強化する過程であることもするからだ。しかし今、我が国の外交力量は過去どの時より最悪だ。依存的外交を見たら、米国・中国などとの交渉力は目立つように弱くなり、6者会談の枠のなかにも存在感がたいして感じられない。
政府がこんな状況でも、対北強硬政策を固執するのは、時代錯誤的だ。当局間の南北対話が絶たれた状況で、北―米、更には北―日関係が進展されれば、我が国は韓半島・東北アジア平和体制論議等で発言権を行使することは難しい。韓半島と関連された主要決定は他人の手に委ねて、我が国は負担だけを負う事が生じるのだ。すでに限界が明らかに露呈した‘非核・開放3000’(李明博の対北政策―訳注)も、修正または廃棄しなければならない。最近、政府の主張通りこの政策が北韓の非核化と開放を南北間係進展の前提と見なすのではなく両方を平行するという意味なら、一層そうなのだ。
政府が本当に南北関係を改善する考えあれば、方法は幾らでもある。どんな場合でも第1歩は、104首脳宣言と615共同宣言の履行の意思をあきらかにすることだ。南北首脳が直接協議して署名した既存の合意は無視しながら、対話を言うのは自己撞着だ。
                                              (訳 柴野貞夫)