(韓国 メーイルキョンジェ「毎日経済」 2008年2月26日付)
http://news.mk.co.kr/newsRead.php?sc=30000021&cm=%EC%A0%95%EC%B9%98%20%EC%A3%BC%EC%
9A%94%EA%B8%B0%EC%82%AC&year=2008&no=104539&selFlag=&relatedcode=&wonNo=&sID=300
禁断の土地を踏んだニューヨーク・フィルハーモニー
ピョンヤン=パク・ジュンモ記者
北・文化省部長“北・米文化交流の発展期待”
米国ニューヨークフィルハーモニクオーケストラが25日、禁断の土地ピョンヤンに足を踏み出した。常任指揮者ローリン・マジェリーが導くニューヨークフィルの団員と家族、後援者、各国取材陣など268名は、この日午後3時45分アシアナ航空特別機便でピョンヤン、スンアン空港に到着した。これは、2000年メデュルリン・オルブライト前国務長官が訪北した当時、随行した米国人100余名より二倍を超える規模だ。韓国戦争以後、歴史上最も多い米国人が北韓の土地を踏んだのだ。
ニューヨークフィルハーモニク団員157名、全世界の記者団など268名を乗せたアシアナ航空のチャーター機は、この日午後2時30分北京国際空港を離陸した後1時間20分の短い飛行の後に、午後3時50分ピョンヤンのスンアン空港に到着した。これによって、北・米和解の雰囲気の前奏曲として評価を受ける‘オーケストラ外交’が、二泊三日間の公式日程に本格突入した。
ニューヨークフィルの今回のピョンヤン公演は、ウイリアム・ペリー前米国防長官なども観覧する予定で、今回の公演が単純な文化交流を超えて北核外交の場となる展望だ。
25日ピョンヤン・スンアン空港には、ソン・ソクファン、北側文化省部長(長官)兼、朝鮮芸術交流協会会長とキム・ジョンシク、ピョンヤン市人民委員会副委員長、キム・ヨンキュウ朝鮮国立交響楽団団長が、ニューヨークフィル団員達を直接迎接した。指揮者ローリン・マジェルは、スンアン空港到着直後“涙が出てきている。本当に美しいところだ”といいながら、“よい公演をするために最善をつくす“と語った。
ニューヨークフィル団員達は、ヤンガンドホテルに旅装を解いて、マンスデ(万寿台)芸術劇場で開かれたピョンヤン市芸術院公演を観覧した。この公演は、扇の舞、太鼓踊り、などピョンヤン市、各芸術団体の公演中、よい公演だけを選んで、ニューヨ―クフィル訪北特別祝賀公演として準備された。
団員達は、公演観覧後午後9時から、カンヌンス北側文化相(長官)人民文化宮殿で開催された歓迎晩餐に参席した。特にこの日北側は、晩餐場所を当初の団員の宿舎であるヤンガンドホテルから、人民文化宮殿に変更し最初の北・米間の文化交流の重要性を反映した。
ソン・ソクファン文化省副相は、歓迎詞で“冬が終って春を迎えた時期に、ニューヨーク交響楽団を新年最初のお客さんとして迎えたことは喜び”だとして、“ニューヨーク交響楽団が歴史上最初にピョンヤンを訪問することで、我が人民と米国の間の文化交流が、大きな歩みを踏み出すことと為ることを願う”と語った。ローリン・マジェール常任指揮者は、答辞を通して“音楽の演奏を通して北韓に親善の情を伝達したい“と、語った。この日、晩餐には鶏間料理、鱸(スズキ)など特別食が提供され、インドン葡萄酒、拝壇物など多様な北韓の酒が添えられた。
(訳 柴野貞夫)
<参考サイト >
○世界を見るー世界の新聞から 「歴史が長い交響楽団たち」
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