(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 論説 2010年11月19日付)
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反帝国主義闘争は、世界平和保障の根本要求である
世界平和を願う人類の念願は、今も実現する事が出来ない。世界の諸地域が、ペストの病の様な戦争の危険の中に落ち込み、病気を患っている。犯罪的な≪反テロ戦≫の看板の下で、主権国家をむやみに侵攻したり、露骨な脅威となる行為が公然と繰り広げられている。
これによって、世界的に人道主義的問題が深刻に提起されている。
現在、民間人虐殺問題、避難民問題、人種差別問題などが、国際的な論議の種となっている。国連と該当地域の機構などで、方策を討論しているが解決はうまくいっていない。
世界のいろんな国々の生活創造のための闘争も、大きな妨害を受けている。
侵略と支配を狙う西方列強達の、過度な軍備支出による経済危機により世界経済が脅威に直面している。戦争の被害を直接的に被っている国々の経済状況は、さらに言うまでもない。
この様な世界的な難問題を解決する為の基本方途は、他の所にあるのではない。それは、一刻も早く世界に平和的環境を保障する事だ。
我が指導者キム・ジョンイル同志は、次のように指摘している。≪帝国主義に反対する闘争なくしては、支配と隷属、侵略と戦争に反対する世界の進歩的人民達の自主的指向と要求が実現される事はない。≫
平和へと向かう近道は、反帝国主義闘争を力強く繰り広げる処にある。
帝国主義は、侵略と戦争の銃砲音の中から生まれ出て、その拡大の中で、毒を使って太ってきた。
この世の中に、平和を願う帝国主義なるものはいない。山犬が草を食べて生きる事が出来ないように、帝国主義者達は侵略と戦争を離れて、生存する事は出来ない。
新しい世紀に入って来て起こった、戦争と紛争の‘末っ子’には、帝国主義者たちがいる。彼等は、軍需経済をフル稼働させ、侵略と戦争策動を、絶える事無く繰り広げながら気ままに、平和な世界で生きて発展しようとする人類の指向と念願に、正面で挑戦に乗り出している。帝国主義者達の無分別な強権と覇権主義政策、侵略と戦争策動によって、世界到る所で平和と安全が、厳しく破壊と脅威に直面している。
現実は、反帝国主義闘争を離れて、世界の平和と安全を絶対に期待する事は出来ないと言う事を見せてくれている。
帝国主義の侵略と戦争策動に反旗を揚げ、それを暴露糾弾する事は、世界の平和と安全を保障する為の、先次的要求だ。
帝国主義者達は、戦争を一瞬のうちに挑発するが、それを引き起こす為の準備は、事前に手間をかけ進める。彼等は侵略しようとする国の周辺で、絶えること無き戦争演習を繰り広げながら、武力増強策動強化する。そうであるから、帝国主義のこの様な策動に、覚醒高く積極暴露糾弾する為の闘争を、力強く広げなければならない。
≪人権の保障≫、≪テロ防止≫、≪大量殺戮武器開発阻止≫などの口実を掲げ、他の諸国を侵攻することは、帝国主義者達の常套的手法だ。
帝国主義者達は、全人類的な普遍的価値を持つ諸問題を口実に、他の諸国に対する内政干渉行為を、なりわいとしながら、事態を戦争へと追い立てている。
事実、人権と安保分野での犯罪行為、大量殺戮武器開発および伝播などで、まずもって糾弾を受けなければならない対象は、帝国主義者たちだ。
勤労者達に対する初歩的な生存権も保証して呉れないだけではなく、銃器類所持を合法化し、ぞっとするような恐怖の中で暮らす事となっているのが即ち米国の様な帝国主義諸国家だ。
世界的に、一番多くの大量殺戮武器を保有するだけでは無く、継続して作りだして、彼らの追従国家らに伝播させながら、世界情勢を緊張させ金儲けをするのも帝国主義勢力だ。
帝国主義者達の≪価値観≫に隠された侵略的性格を、ありのままに見て、果敢な反宣伝攻勢で対決しなければならない。
帝国主義者達の内政干渉行為を、絶対に許してはならないし、自分の国で提起される諸問題を自らの人民の利益に合わせ、自体の力で解決しなければならない。
一歩の譲歩と後退は、十歩、百歩の後退を招き、結局には戦争の惨禍を被る事となる。
自衛的抑制力を強化する事は、帝国主義者達の戦争挑発策動を粉砕し、平和を守護する為の重要な担保となる。
戦争は、言葉通り力の対決、銃隊(軍隊)と銃隊の対決だ。帝国主義者達は絶えることなく侵略の刃を研いでいる。国防力が弱くなれば、弱肉強食を生存原理としている帝国主義者達に飲み込まれ、人民は植民地奴隷に転落されてしまう。
今日の平和守護闘争が、反帝国主義闘争の性格を帯びているからには、自分の力を大きくする事に優先的関心を向けなければならない。
自衛的国防力を、百方(あらゆる方向)に強化してこそ、反帝闘争で勝利する事が出来ると言う確固たる信念を持って、平和守護闘争を力強く広げていく事が出来る。帝国主義者達が侵略的軍事力を絶えづ増強することは、軍事的優勢を占めてそれによって他の国の軍隊と人民の中に恐怖を組成する為だ。自身の力が強くなるとき、帝国主義に対する恐怖心に打ち勝ち、侵略勢力と対決して戦うと言う勇気も生まれる事となる。
自衛的国防力が強大な国の前で退くのは、帝国主義者達の心理的現象だ。
帝国主義者達の雇用軍隊は、特別な思想や、信条によるものでなく純粋に金のために侵略戦争の戦場に出てくる。一旦自分達が強者と対決しており、それによって自分たちの生命が危機に瀕することとなると考えれば、帝国主義の雇用軍隊は、怖気付き、無暗に挑発する事は出来ない。
自衛的国防力を強化する為の作業は、一時的な作業ではない。それは帝国主義が存在する限り、絶えることなく貫き通して行かねばならない作業だ。帝国主義勢力は強者の前では後ずさりするが、その強者が思想精神的に弛緩されて力が弱くなる時期を待ちながら、常に戦争挑発の機会を狙う。そうであるから、自衛的国防力を強化する作業を緩めては駄目だ。
反帝自主的諸国、平和愛好力量が団結し、帝国主義の侵略戦争挑発策動に対決し戦うのは、世界の強固な平和を保障することから、切実に必要な時代的課題だ。
帝国主義の戦争策動で注目されるのは、追従勢力らを糾合した連合勢力で、気に障る国々を、萩の木の枝を折るように、一つ一つさっさと処理してしまうことだ。これによって帝国主義者達は、NATOの様な侵略的軍事ブロックを継続拡大する一方、世界のいろんな地域に隔離した形態の軍事同盟を維持強化し様と、狡猾に画策している。
現時期、ブロック不加担(非同盟ー訳注)運動を強化発展させて行く事こそ、帝国主義者達の侵略的軍事ブロック拡大策動に制動を掛ける事が出来る。さらに、そうあってこそ、反帝自主、平和を指向する国々が団結した力で、侵略と戦争を追求する帝国主義連合勢力に対決し、反戦、平和擁護闘争を力強く広げていく事が出来る。
帝国主義の分裂離間策動を、断固として壊してしまわなければならない。帝国主義者達は反帝自主力量が団結される事を非常に恐れながら、それらを塞ぐために、いろんな謀略と陰謀をでっち上げる。彼等は一部国々の領有権問題を利用して、自分に従順な国を一方的に支持するか、言わば≪潜在的敵国≫周辺にある国々に≪援助≫を与え、武器を販売しながら、国々の間の関係に不和を醸成し、地域情勢を緊張させている。
そうであるから、平和を守護し様とすれば、提起されるいろんな問題を、当事者達同士が対話と協議の方法で解決していく原則を堅持しなければならない。不純な目的を持った帝国主義者達の干渉策動を徹底して排撃しなければならない。
帝国主義との闘争で、ばらばらになれば敗北し、一つに団結すれば勝利すると言うのは、歴史の真理だ。
世界の進歩的人民達が、思想と理念、制度の違いを越えて、団結の旗幟の下に、反帝反戦平和擁護闘争を頑強に繰り広げて行けば、人類の平和の偉業は、必ず成就されるだろう。
リ・ギョンス
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