(韓国・ヨンハップニュース国際記事 2010・11・9付)
http://www.yonhapnews.co.kr/international/2010/11/09/0608000000AKR20101109115351009.HTML
ブッシュ、“水拷問仕方なかった。”と抗弁
(ロンドン/ヨンハップニュース)イ・ソンハン特派員
ジョージw・ブッシュ前米国大統領が、9・11テロ容疑者に対し、水拷問の一種である‘ウォーターボディン(Waterboarding)’を承認したし、自身の行為が必要なことだったと抗弁した。
彼は回顧録‘決定の瞬間(Dicision Points)’の発刊を前にして、9日付英国日刊紙、ザタイムスとのインタビューで、“3名がウォーターボディンをされたが、その決定が多くの人の生命を助けたと今も信じている。”と明かした。
ウォーターボディンは、容疑者をテ-ブルの上に寝かせて縛って置き、轡(くつわ)を噛ませたまま口と鼻に水を注ぎ、呼吸が困難になるまで行う拷問を言う。
彼は9・11テロの背後であるアル/カイダの幹部、カルリードセイク モハメドから情報を取り出すために、いろんな訊問技法使用することを承認したと確認した。
ブッシュ前大統領は、“我々は3千名を殺したアル/カイダ行動隊長を捕まえた。”とし、“彼がもう一つのテロに対する情報を持っていると考えた。”と、当時の状況を回顧した。
彼は続いて、“テロ犯が‘私の弁護士が来たら話をする’と言うのに、私がどんな合法的方法を選ぶことが出来るのか?”と、問い返した。
△上写真 ブッシュ回顧録 「決定の瞬間」
ブッシュ前大統領は、“そんな方法で獲得した情報が、米国の外交施設、ヒースロー空港、ロンドン金融街などに対するテロ企図を事前に遮断するのに、大きい助けとなった。”と言いながら、“英国人達が私をどの様に考えるかは重要ではない。”と語った。
英国首相府はこれに対し、“我々は、拷問を黙認していないのであり、我々に代わって他の人間に、拷問を使用するようにする事もない。”と明らかにした。
ブッシュ前大統領は、さらに米国NBC放送とのインタビューで“補佐陣と論議しながら、最初にイラク戦争に反対の声を出した。”とし、“武力使用を願わなかったし外交的に解決しようとした”と主張した。
彼は2003年イラク戦争を始める当時、チェイニー副大統領が影響を与えたのかと言う質問には、“チェイニーが始めようと言ったのかは分らないが、当時私はだめだと言った。”としながらも、“いつ始めるのか決定する人間は私だった。”と、最終決定は自身が下したと強調した。
500頁の分量の回顧録‘決定の瞬間’で、ブッシュは、イラク戦争が始められた原因だった大量殺傷武器を探すのに失敗した事実など自身の決定に対する失策を認めた。
彼は、“戦争を始めた後、イラクで大量殺傷武器を探す事が出来なかった時、私よりも衝撃を受け頭に来た人間はいなかった。”と言いながら、“それを思うと今も身の毛がよだつ。”と(回顧録に)書き記した。
ブッシュは、しかしインタビューで、“謝罪は間違った決定だと言う事を前提にするもの”であり、“それが間違った決定だったとは考えない”とし、米国人に対する謝罪を拒否した。
(訳 柴野貞夫 2010年11月13日)
○参考サイト
☆ 238 国連人権理事会、‘米国は世界最大の人権侵害国家’ (韓国・チャムセサン紙 2010年11月10日付け)
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