(韓国 民衆言論 ハンギョレ紙 2010年7月27日付)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/432224.html
[原文] ロシア海軍専門家グループの‘チョナン艦’検討結果資料
ロシア海軍専門家グループは、2010年5月30日から、6月7日まで韓国に滞在しながら、韓国民軍合同調査団の調査結果に接して、分析と実験のため必要な資料を収集した。
ロシア専門家達に提示された資料を分析し、試験した結果は次の通りだ。
第一に、チョナン艦の爆発は、接触に依らない艦船下部の水中爆発として分類される。(‘北韓の魚雷攻撃’と言う、韓国・官民合同調査団の主張を否定―訳注)
第二に、韓国側から公式的に発表したチョナン艦沈没事件の調査結果は、次のような理由のために実際に起こった事件と適合しない。(‘北韓の魚雷攻撃’の論拠を否定し、韓国の敷設魚雷によるものと指摘―訳注)
○韓国側から、公式的に言及した爆発時間(21時21分58秒)は、保有資料などに照らして見た実際の予想爆発時間や、事件当日に艦船内の電流が断たれ、最後に撮られた動映像の撮影時間(21時17分03秒)と、一致しない。
チョナン艦に搭乗していた乗組員が、搭乗乗組員達が負傷したと海岸の通信兵にハンドフォンで知らせた時間が、21時12分03秒で、この最初の通話時間の記録は韓国側が公式的に言及した事と一致しない。
○チョナン艦は、該当の惨事が起こる前から海底面に接触されて、右側スクリュウ翼すべてと、左側スクリュウ翼の二つが、損傷を受けたし、毀損されたスクリュウを光沢が出るまで甚だしく削り、スクリュウの古い範囲に及び、摩擦による損傷部位があった事が調査の結果感知されたと言う点が確認された。前に言及したスクリュウ翼の本体側と先端側が伸びている。右側スクリュウ翼中、一つの縁に金属亀裂が発見されたのであり、これは“艦船の右側プロペラ軸が瞬間的に止まりながら生まれた慣性作用によってプロペラ翼の変形が発生した”と言う韓国民軍合同調査団側の意見と一致しない。
○被害艦船から、プロペラ軸の右側ラインに絡みついている漁船の網の残骸が発見された。これは、“機動地域内に、漁労区域が存在しない”と言う韓国側主張と一致しない。
○提示された魚雷の破片が、北韓で制作された物である事は出来るが、インクで書かれた表示は、一般的な標準(位置、表記方法)に適合しない。提示された魚雷の破片を肉眼で分析して見るとき、破片が6か月以上水中にあったと見る事が出来る。
○艦船の被害地域には、機雷の危険が存在し、これは韓半島西海内で船舶また航海の場所を制限していると言う事実でも間接的に立証される。
ロシア専門家達が調査した結論は、次の通り。
第一に、チョナン艦の事故原因が、接触によらない外部の水中爆発と言う主張が確認された。
第二に、チョナン艦は沈没前に右側海底部に接触し、網が、右側のプロペラと軸の右側のラインと絡みながら、プロペラ翼が損傷された可能性が極めて高い。
網が、右側のプロペラと、軸の右側ラインと絡みながら、チョナン艦が航海速度と機動性に制約を受けたであろう。
艦船が、海岸と隣接した水深低い海域を、航海する途中、偶然にプロペラが網に絡みつき、水深深い海域へ脱け出てくる間に、艦船の下部が水雷のアンテナに触れ、起爆装置を作動させ爆発が起きた。
さらに、他の解析としては、艦船がナビゲイションの誤作動でなければ、機動性の制約状態で航海する途中偶然に、自国の魚雷で爆発された可能性がある。
第三に、韓国側から提示した魚雷の破片は、口径533mmの電気魚雷と推測される。しかし、この魚雷がチョナン艦に適用されたと言う最終結論は下っていない。
(訳 柴野貞夫 2010年8月1日)
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