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(朝鮮民主主義共和国・労働新聞 2010年7月21日付論評)

http://www.kcna.co.jp/today-rodong/rodong.htm―6

 

 

 

 

≪平和破壊、軍備競争の主犯≫-米国の戦争装備現代化策動  

 

 

 

 

(ピョンヤン7月21日発、朝鮮中央通信)21日付、≪労働新聞≫に載せられた個人筆名の論評≪平和破壊、軍備競争の主犯≫の全文は次の通り。

 

最近、外信などが伝えた処によれば、米好戦勢力が≪(空中を)飛ぶ潜水艦≫開発に拍車を加えている。まるで、科学幻想小説でだけ、読む事が出来るこの先端武装装備開発計画が世上に公開されるや、各国の軍事専門家達と科学者達は、低空飛行して≪敵≫の軍艦と港等を奇襲打撃し、潜水艦に変化して水中に入って行き、該当する作戦機能を遂行する米国の≪飛ぶ潜水艦≫開発計画が、荒唐なる事この上ないと烙印を押している。科学技術的見地から見るとき、飛行機と潜水艦の相反する性質を結合する問題など、いろんな難問題が提起されるからだ。

しかし、材料工学などいろんな科学技術分野で成し遂げられた≪最新成果≫などを土台とし、現時点で≪飛ぶ潜水艦≫開発が可能だと言う結論を出した米国は、年ごとに数十億USドルの資金をつぎ込む事に決定し、近い数年内にその結果物を公開するだろうとうそぶいている。

 

米国は、市街戦に利用する極小型飛行物体開発にも熱を上げている。

 

米国防省傘下、先端防衛研究計画局が中心になって開発を推進している極小型飛行物体は、重さが2g程度で先端収監部を備え、建物の開かれた窓を通して飛びながら≪敵≫の位置を捕捉し、指揮所に伝達する機能を遂行する事となるものだと言う。

 

 

馬鹿げた事に、米国が口さえ開けば≪平和≫と≪人類の文明発展に、利用されなければならない最新科学技術の成果を、戦争装備の現代化に悪用する米帝国主義者こそは、万人の呪詛と糾弾を受けなければならない戦争狂人達だ。

軍縮≫に対して、たびたび騒ぎ立てている事だ。しかし彼らは、世界平和と安全を破壊する張本人、軍備競争の主犯としての彼らの犯罪的正体を覆うための、下手な偽装術策に過ぎない。

 

軍事的力による世界制覇は、米国の変わる事なき戦略的目標であり野望だ。

 

世紀が変わり、政権が交代されても、米国のこの野望は今も変わっていない。

 

無謀であるくせに露骨な方法で、世界制覇の野望を実現しようとした米国の前のブッシュ政権とは違って、現政権は狡猾で陰険な方法にしがみ付いている。

 

現米行政府が、≪平和≫と≪多務的協助外交≫を云々し、まるで世界平和と安全保障に≪関心≫でもあるかのように、無用なお喋りを広げるが、戦争狂信者達の犯罪的正体は、時間が流れるほど、更にひとつ残らず明らかになっている。

 

世界平和と安全は、武力増強、戦争装備現代化と両立されない。

 

米国が戦争装備現代化に狂奔しているのは、他の国々に対する侵略戦争を既定事実化することから、絶対的な軍事技術的優勢で相手側を制圧、屈服させるところにその目標がある。

 

この間、米空軍が地球の、そのどんな場所であっても、1時間以内に攻撃する事が出来る超音速無人機試験飛行を進行した事実は、国際舞台で絶対的な軍事的優勢を粘り強くし、それに依拠して支配権を拡張し様と言う米国の野心が、現政権下で更に大きくなったと言う事を見せてくれている。

 

アメリカ帝国主義の無謀な戦争装備現代化策動は、世界的な軍備競争と軍事的対決を煽ぎ立て、国際情勢を緊張させる反平和的行為だ。世界各国がアメリカ帝国主義の野心的な戦争装備現代化策動を、手をこまねいて黙って見てばかりいるはずがない。

      

米国は、そのどんな欺瞞術策でもっても、世界平和と安全を破壊し新しい国際的軍備競争を醸成する主犯としての罪行と正体を絶対に隠すことは出来ない。歴史はどんな時でも、必ずやアメリカ帝国主義の犯罪行為を厳正に審判するだろう。


(訳 柴野貞夫 2010・7・24)

 

参考

 


☆ 206 朝鮮外務省備忘録 (朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2010年4月21日付け