【韓国民衆言論 チャムセサン2009年2月19日】
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フランス「革命的共産主義者同盟」の発展的解散と「反資本主義新党」の創党
革命的左翼の歴史的実験(2)
(続)
若い世代なら、2泊3日の大会日程も大丈夫だ。会議場の外でもしきりに討論があり、各自の修正案を持って、地域別に、地域を越え、熱っぽい討論を繰り広げる。老壮と少壮、地域を越え、熱い討論が繰り広げられ、公式的委員会の会議と休む時間にも、止む事のない討論が続いた。海外代表団も例外ではない。国境を越えた心と心の出会い?あまりにも感傷的であろうか?
半世紀を越えた世代間の出会いであるが、ぎこちなさは無い。選挙政党でない闘争政党であることに、共に世代を超えて行かなければならない闘争の道に、年齢がどんなに必要なのか?サルコジ政権の下で、ブジャンスノ(ピエール・ブジャンスノ→LCR大統領候補)シンドロームとして大衆的スターとなった「赤い郵便配達夫」も、単に一人の党員であるに過ぎないし、半世紀の革命運動の老将(老壮)も、その片田舎から登って来た同志達と分け隔てなく、正直で飾らない討論を繰りひろげた。
しかし、新しい政党だと言って、中途半端の初歩政党はない。すでに1年半の間、組織的準備が遂げられたし、そのまま口先だけでなるものではなく、最小限の会員10名の代表として、去る6ヶ月間いや、1年間の討論と闘争過程で論議された内容を代表して、この場所に立った。綱領に、解党する創党の原則と規約、闘争方向を決定する政治決議案に対する討論は、すでに全組織的に為し遂げられた。いま総会が内部的から、公然たる政治活動の舞台に広がった。
総会の争点:党名、社会主義の志向、情勢と欧州選挙
新しい党を建設するからには、討論する隔たりも多い。創党原則と規約、政治決議案は三つの分科委員会の形態で分けられ、効率的に・組織的に討論する。党内外で、核心の争点として浮上した欧州決議案は、政治決議案と分離し、全体会議で討論され審議される。
全体成案に先立って、遂条審議を通じ、社会主義のスローガンは通常的社会主義、生態社会主義に対し、21世紀の社会主義と言う用語が、代議員の多数の支持を得て、党名として、「反資本主義新党(NPA)」は、「革命的反資本主義党(PAR)」に対して、多数を獲得する。いま党は、しだいに血と肉を付けて一つの有機体として誕生している。
△写真 会場にて(出処NPAホームペイジ)
しかし、政治組織として反資本主義新党は2009年予定された欧州議会選挙に対する政治的立場で、試験台に上がる。すでに総会前から言論(マスコミ)は、熱く焼ける。新党はフランスの政治指向、いや左派指向で、どんな選択をすべきか?所謂、左派の主導勢力であるフランス社会党に対する態度が問題の核心だ。1999年、トロツキー主義連合のLO-LCR選挙連合が、欧州議会選挙で5%の得票に成功し、‘制度圏’に進入したので大騒ぎになったことがある。それ以後、既得権勢力は‘敷居’を高くした。フランスの同志達は、言う。:ブルジョア民主主義の中で、最も反民主的な制度がフランスの選挙制度だと。
NPAは、ブルジョア選挙に対し、如何なる幻想も持たない。多数派の案と少数派案がぶつけられた。多数派は、すでに資本主義の守護者に変質した社会自由主義的「社会党」との、原則的断絶を条件とする反資本主義左派連合を提示し、少数派は条件の無い汎左派連合を提示する。会議場の内外には、フランス共産党と、最近社会党から脱退したジャン・ルイ・メルランションの左派党(GP)が触覚を立てる。
LCR(革命的共産主義者同盟)の老将たちが、冗談を投げる。40年前にフランス共産党大会場の前で、所謂(いわゆる)‘極左派’達が、宣伝扇動をしたが、年月が経ったら、(今度は)フランス共産党の機関紙<ユマニテ>をNPA総会場でばら撒くのだ。社会党に対する態度が、ひとつのものさしになって、共産党の苦悶は深くなる。NPA多数派案が提示した社会党からの独立性は、今回NPA総会が提議した左派連帯の核心原則であって、その核心はフランス共産党運動100年の歴史に悲愁を指折る。社会党の下位パートナーとして生存したその年月が、審判台に上がるだろう。
世事に疎い左派たちは、NPAの左派連帯が、フランスの政治地形に投げる問題意識を誤解する。(オム・ギホ、<実践的左派よ団結せよ>、ハンギョレ新聞2月10日付け記事)欧州議会の議席のために、NPAに支援の手を差し出した共産党と左派党は、鶏を追った体たらくだ。NPAの決定は、目前の利益ではない。既存フランス左派の、構図と地形を壊す為に、社会党と線を引いた。
争いは今から始まる。右派言論はオリビエ・プジャンスノを‘対策ない人間’と扇動し、NPAを無責任な政治勢力と罵倒する。社会党の現実的主導性を認定し、体制の中に入って来いと言う強力なメッセイジだ。今、総会の任務は終った。3月初めに召集される新しい指導部の初会議が來会の決定に沿った政治闘争を始めるはずだ。
それは、「議席」の為の闘争ではなく、経済危機の時代に、反資本主義闘争であると同時に、21世紀の社会主義の闘いだ。
社会運動世代、新しい世代の政治不信、左派不信に終止符を打つ!
NPAの未来は、誰も分らない。或る政治学者は、今後1~2年間はNPAが成長するが、2012年の大統領選挙まえに、没落するだろうと言う展望を発表することもする。総会場でもオリビエ・プジャンスノが現れるや、ビデオカメラの輩で追い回される。会議に妨害となる。代議員たちが、ウ~と言いながら揶揄を送る。「赤い郵便夫」オリビエ・プジャンスノの大衆的人気が、NPAの認知度と影響力を増大させるが、寄与した役割は否定する事は出来ないが、総会場で、オリビエはやはり、ひとりの代議員に過ぎない。
オリビエは、相変わらずパートタイムの郵便夫として働き、組織内でただ単に、ひとりの党員にすぎない。LCRでアレン・クリビンとともに、党を対外的に代表する代弁人団の一員だった。今回の創立総会で代議員の78%の支持で指導部に選出されたが、彼が党を代表する代弁人として選出されることの当否は、3月初に集まる全国指導部(CPN、全国政治評議会)の1番目の会議で決定されるだろう。
何はともあれ、プザンスノが象徴するものは、新しい左派の活力だ。LCR指導部とオリビエが、政治的目的のために、トロツキー主義者としての自らの信念を捨てたと考えたらそれは誤算だ。かれらは、依然として、トロツキー主義の歴史的正当性を確固として信じているのであり、所謂、スターリン主義に対する闘争を止めることはない。ただ、トロツキー主義は、反資本主義・社会主義の大きな枠での、一つの傾向であるだけであり、彼らが主導する第四インターナショナル、また、新しく建設されなければならないインターナショナルの一つの部分だと、率直に認めるのだ。
基本的にNPAは、闘争政党だ。フランス領カタルロペとマルチニクのゼネストに、総会全体が起立拍手で歓呼し、パレスチナ民衆解放戦線(FPLP)のガザ地区闘争報告に、熱烈に連帯を表した。反資本主義は21世紀の社会主義に向う第一歩だ。すくなくても、フランス左派の地形で、この実験に対する未熟な論評は遠慮したい。これ等の問題が、やはり彼らだけの問題として終るのだろうか?フランスの資本主義がお終いになるのに、南韓の資本主義が生き残ったら、それは、全地球的反動の一つの部分の外で、何になるのであろうか?
フランスの実験はフランスで終らない上に、そうなっても駄目だ。危機の時代に国境を越えた反資本主義・社会主義の連帯、新しい枠を作る為に、一生涯を捧げた献身的闘争の結果に連帯の拍手を送り、全地球的次元で冷戦が終息されてから、4半世紀が流れるが、冷戦が終息されない韓半島で、反資本主義と21世紀社会主義の旗幟の下、戦う労働者達が彼らと共に行うという事実を、忘れないこと、それが素朴な国際主義の原則ではないか?
(ヲン・ヨンス、国際連帯活動家)
(訳 柴野貞夫)
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