(時事問題研究会―民衆闘争報道 全国漁業協同組合連合会-「国と東京電力の責任は到底許されるものではない」 2011年4月7日)
福島第一原発放射能汚染水放水に対する抗議文
4月4日、政府は福島第一原発施設内の放射能汚染水を、漁業関係者に何
の相談もなく大量に放水することを決定し実行するという暴挙に出た。
本会は、東京電力の関係者に対し高濃度放射能汚染水の海への流出を一刻
も早く止め、これ以上の海への流出を行わないことを強く申入れてきたにも
かかわらず、国と東京電力はこれを無視し、我が国漁業を崩壊に導く放射能汚染水の放水を強引に実行した。
地震による施設の損壊状況の把握や放水による水の処理等、当然として行わなければならない手立てを何ら行わず、このような重大な事態を引き起こした、国と東京電力の責任は到底許されるものではない。
海で生計を立てている全国の漁業関係者は、無責任な対応に計り知れない
強い怒りを抱いている。
我が国漁業を死に至らしめないため、汚染水の放水を一刻も早く中止するとともに、高濃度汚染水の流出防止にあらゆる手を講じなければならない。
今回の国と東京電力の一方的な決定によりなされた暴挙と高濃度汚染水の流出が引き起こすあらゆる問題への対応や、直接、間接を問わず関係者の被る全ての被害に対する補償は、国と東京電力の責任において実施することを直ちに明らかにすることを求める。
平成23年4月5日
全国漁業協同組合連合会
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