立ち、歩き、スイングする

社交ダンス上達の道しるべ(12)


元セレクションダンサーズ所属・元港区立青年館ダンス講師  福頼静致 (フクヨリ セイチ)


ダンスと名のつくものが数多く存在する中にあって、
ほかのどれとも厳密に区別される特徴を持ったダンス
それがボールルームダンスという名の英国式社交ダンスです。

一歩ウォークすることによって体に生まれる前進の惰力を加速して最大限に生かした、
空間に浮かんで流れるような動き、スイング・ムーブメントがその本質的な特徴です。


* 厳密に真っすぐに立つ
   ・トーを作ってトーで立つ
   ・支えるためには反発力が必要
   ・トレーニングの方法は簡単。根気辛抱の問題。

* 浮かんで流れるように歩く
    ・カヌーを漕ぐように

* 空間を浮遊するようにスイングする
   ・ウォークし、ライズし、放り上げる
   ・スイングをマスターする  ( 前へ 後ろへ 横へ)
* CBM を伴う前進後退



その昔 「歩ける者は踊れる」 と言った人がいます。
社交ダンスは二本の足で立って歩く形の運動ですから、確かに歩ける者は踊れます。

しかしそれは、あまり派手に大きくは動かない、複雑なステップは使わない
ダンスパーティー向きの踊りの話です。

日本人の普通の立ち方や普通の歩き方のままでの踊り方は、
足型は同じように見えてもボールルームダンスとは異質のものです。


トッププロの踊りを眼にする機会が増えて、自分も派手なバリエーションを楽しみたい、
自分も競技会に参加して好成績を勝ち取りたい、という人が多くなった現代には当てはまりません。

日本人の普通の立ち方や歩き方では、ボールルームダンスは踊ることができないのです。
ボールルームダンスの立ち方 (ボイズ) や歩き方 (ウォーク) を獲得する ことから始めなければなりません。


厳密に真っすぐに立つ
長い年月の間、何の不自由も無く立ち歩きを経験してきたでしょう。
その経験が長いがゆえに、精神的にボールルームダンス習得の妨げとなるのです。

ボールルームダンスは立ち方と歩き方が違うと聞かされて、
即座に 「それを覚えましょう」 と素直に取り組める人は、それだけで
上達するには優位にあるといえます。

マグロの さく を出刃包丁でぶつ切りにしたものと、
腕の良い板前が鋭利な刺身包丁で切り分けたものを並べてみたら、
誰の目にも違いは一目瞭然でしょう、

道具は同じ包丁でも、包丁の切れ味が違い、切る腕前が違うのです。
言葉は同じ 「真っすぐ」 でも 「真っすぐの厳密さ」 が違うのです。

このことは、2006年のプロフェショナル統一全日本選手権大会で、
スタンダード種目の審査委員長を務めた 浅野 務 氏 も指摘しています。

日本人が真っすぐな姿勢で真っすぐに立っているつもりでも、それを支える足裏は
拇指球から踵までと かなり広い面積を持っていますから、許容範囲も広くて、
トーだけの狭い面積で支えて立っている 「厳密な真っすぐ」 に比べればかなり 「あいまいな真っすぐ」 です。

「厳密な真っすぐ」 が移動すると
空気を切り裂いて進むようなシャープな印象を受けるのに対して、

「あいまいな真っすぐ」 が移動しても、
もやもやと、移動もあいまいにしか見えないのです。

トーを作ってトーで立つ
改めて、ISTD が ザ・ボールルーム・テクニック (以後は技術書と記す) で示した
「ポイズ」 を確認しましょう。

それが、ボールルームダンス が成立するための前提となる条件なのですから。

男子
<頭は直立させ真っすぐな姿勢で立つ。
ボディーはウエストで引き締め、
体重は足のボールの方向へ前方に保ち、
肩はリラックスさせ、
膝はほんのわずかに曲げて保つこと。>


女子
<真っすぐな姿勢で立ち、
ボディーはウエストで引き締め、
体の上部と頭はわずか後方で少し左側に、
膝をほんのわずか曲げ、
体重を足のボールに置く。


教師試験の基準として、ボールルームダンスの技術を リバイズドテクニック によって示したのが1948年でした。
それ以来現在に到るまで、『約60年にわたって培われてきた基本原理 - - スチーブン・ヒリア』
が結晶し、ザ・ボールルーム・テクニック として完成されています。

豊富で複雑な内容を、最も簡潔な厳密な文章で記述してありますから、
読む人が一字一句を厳密に解釈して、豊富で複雑な内容を汲み取らなくてはなりません。

多くの人が踵を少し上げて足の前の方で体重を支えた状態を
トーで立っていると誤解しています。


その状態はトーではなくボールです。
拇指球を含めてつま先までの全部をボールと言い、ボールは前の方にトーを含んでいます。

トーは拇指球よりも前の部分ですが、体重を支える時に働くのは、
主に親指から第三指までの指の腹と、拇指球の前の縁です。

問題なのは、普段拇指球から踵までの部分で体重を支えている日本人は、
ボールに体重を移しても、トーに体重がかかっていない人が多いということです。


ボールの全体で体重を支えていても、重心はトーに置かなければなりません。
トーの主要な部分は親指ですから、親指でしっかり体重を支えていなければなりません。

初めのうちは、足の甲と向こう脛が真っすぐになるくらいまで足首を伸ばして立たないと
トーで体重を支えることができません。

少し上達すると踵を少し上げただけでも、
膝を前方に放り込むように操作して重心をトーに移動させ、
親指で体重を支えることができるようになります。

『主たるコントロールは常に足の親指の部分によって維持される。』 レン・スクリブナー


支えるためには反発力が必要
体重を乗せただけでは支えたことにはなりません。

体重を乗せただけでは全身の重さが下へ下へと働いて足裏に集中し、
車がパンクしたのと同じように、軽快な動きができません。

空気圧の高いタイヤのように足裏に反発力を働かせ、
その力が上へ上へと全身に働いて、頭を高い位置に保った感覚になることが重要です。

このようなある種の緊張力を全身に保つことを、ダンスでは 「トーンを保つ」 と言い、
足裏に働かせるこのような力を 「フットプレッシャー」 と言います。

『ただ一言"足"。足と言うのはフットワークに関する充分な知識とフットプレッシャー。
あなたの少し上達した生徒達に繰り返し言い続けなさい。
「足が無ければフライトは無い。」 と』 ビル・アービン


ポイズの説明は、日本語版技術書では 「頭は直立させ真っすぐな姿勢で立つ。」 ですが、
原書は 頭をエレクトさせてアップライトな姿勢で立つ。」
であり、上に伸ばす力が働いていることを読み取らせる記述となっています。

『踊り手の身長とは、足から頭のてっぺんまでではなく、頭のてっぺんから足までである。』 アンソニー・ハーレイ

トレーニングの方法は簡単。根気辛抱の問題。
トレーニンクの方法を (11)何を練習すればいいの に記述しました。

ボクサーは長時間の縄跳びでバネを作ります。
足に強いバネが無いと、機敏に動くことができないからです。

もちろん、ダンスが上手になりたいのであったら、自分の足のバネを
育てなければなりません。
バウンス練習で効果が上がります。

同時に、誰もが自分の肉体の一部分として持っているトーを
体を支え、高く持ち上げ、思うところへ運ぶことができる 「働く力を持ったトー」 に
育て上げなければなりません。

ダンス体操で効果が上がります。

足に意識が集中すると体が縮みますから注意しなければなりません。
体は常に長く伸ばしたままです。

 
浮かんで流れるように歩く
ボールルームダンスが成立するための前提条件として、立ち方(ボイズ) と 歩き方(ウォーク) を規定し、
技術書の冒頭に示してあります。

これを前提として足型が成立するのにもかかわらず、日本ではこれまで
ダンスと言えば足型と言う風潮が強かったのが現実です。

日本人の立ち方と歩き方によって足型を解釈し、
その解釈に基づいて日本独特の主張が数多くなされてきました。

約半世紀の昔、日本人に初めて本格的な英国風社交ダンスを手ほどきしてくれた大恩人
レン・スクリブナーは、著書 THE COMPLETE BALLROOM DANCER の中で次のように教えています。

『基本的な足型を覚えることは必要だが、
より重要なことは単なるステップではなく、その踊り方である。』

前方や後方に正しくウォークすることは、ボールルームダンスの基礎である。
その中には体重の正しい配分と脚部の進め方が含まれ、更に、
足先、足首、の用法が必要となる。

従って、ウォークをマスターした生徒は、
少し練習すればボールルームの全フィガーを手中にできると言っても過言ではない。』


都内の某教室から英国へ二三年間ダンス留学をしていた男性が帰国してから、
ウォークの練習をしているのを見た女性が、

まるで雲の上を歩いているみたい」 と知らせてくれました。

技術書は冒頭で 「ウォーク」 を説明してありますが、目に見える動きや形を記述してあるだけで、
その動きや形を作り出す力は記述してありません。

日本人は体重の無い足を股間節を曲げて前に運んで置き、
そこへのしかかるように体重を乗せて歩きます。

それが誰もが歩く普通の歩き方であり、それで何不自由なく歩いているのですから、
技術書の記述だけでは 「ウォークする力」 を理解するのが困難であることは否めません。
ウォークを習うだけの目的で英国に留学するプロもいると聞きました。

カヌーを漕ぐように
何か良いたとえは無いものかと思案していたら、競技用カヌーに思い当たりました。

 カヌーは、両端にブレード (水かき) のある パドル という櫂で水をかいて進みます。

 先ず右側のブレードを自分の右横の水中に入れて、水を後方へ押すように漕ぎます。
 右のブレードが水をかきながら後方へ動くとカヌーは前進し、
 同時に左のブレードは空中を前方へ動きます。

 右のブレードで水を後方へかき終わったら、次は左のブレードを水中に入れます。

 自分の横までは引っ張る力を使って水をかき、
 自分の横から後方には押す力を使って水をかき続けます。

 左のブレードで水を後方へかき終わった時、右のブレードは空中を動いて前方にありますから、
 右のブレードを水中に入れて同様に漕ぎ、左右交互に漕ぎ続けて進みます。

 体が傾いて重心がぶれると転覆しますから、パドルで漕ぐ時に姿勢を崩さないことが重要です。
 
**カヌーを進めるのが目的で、パドルの操作はそのための手段です。**


右のブレードが右足、櫂を握っている右手の部分からブレードまでが右の脚、
櫂を握っている両手の間の部分が骨盤と置き換えて考えてください。

 ・右足のボールに体重を置いて立ちます。・・・・右のブレードを自分の右横の水中に入れます。

 ・右足のボールで床を後方へ押します。・・・・水を後方へ押すように漕ぎます。
 ・体が前に運ばれ左足が前方へ広がります。・・・・カヌーが前進し、左のブレードが前方へ動きます。

 ・右足の支えが限界を超えないうちに左足のヒールが体を受け取ります。・・・・左のブレードを水中に入れます。

 * 右足の支えは最後はトーになっています。トーから左足のヒールへ確実に体重を渡さなければなりません。

 * ヒールで体重を受け取ったら左足はトーを降ろし、床をつかむように足裏全部を床にあて、

 ・床を引っ張る力を使って後ろにある体を引き寄せます。・・・・左のブレードで引っ張るように漕ぎます。

* 左足の裏は全部床に触っているけれども、
 体重は、踵から親指までのインサイドエッジに沿って感じなければなりません。


 ・左足の力は体の真下で押す力に変わります。・・・・自分の横から後方には押す力を使ってかき続けます。

 * 体重の支えを体の真下でボールに変えなければなりません。 足首の微妙な操作が必要です。

 膝を前にほうりこむようにして足首を伸ばし踵を少し浮かして体重をボールに乗せます。
 左足が体を前方へ運ぶために後ろへ動くとヒールが上がります。

 ・押す力で体が前に運ばれ右足が前方へ広がります。・・・・カヌーが前進し、右のブレードが前方へ動きます。

 *胴体は垂直を壊さないで常に両足の中間に保ちます。・・・・体が傾き重心がぶれるとカヌーが転覆します。
 
***胴体を運ぶのが目的で、足の操作はそのための手段です。***
 

カヌーは水に浮いています。

ウォークでは足の裏に一瞬の切れ目も無く反発力 (フットプレッシャー) を保って、
体を空間に浮かしておかなければなりません。

ポイズを正しく、全身にトーンを保つことが極めて重要です。

足のインサイド・エッジは、体重が運ばれていくレールでもあり動輪でもあるのですから、
両足のインサイド・エッジを平行に揃えて、真っすぐ前に向けておかなければなりません。

空間を浮遊するようにスイングする
よく聴く言葉に 「振り子が振れるように」 がありまます。
しかし、それを実現する技術の説明がほとんど聞かれません。

スクリブナーは、振り子が振れるような動き 「スイング」 こそ
ボールルームダンスの真髄であると強調しました。

そして、基礎的な足型の 第一歩は前進又は後退のウォーク であり、
それは ボディースイングへの準備 であると述べています。

続いて、 スイング を行うためには ライズの助けが必要 であると説明しています。

ウォークし、ライズし、放り上げる
技術書に示されている足型の説明事項で、
前進で始まる基礎的な足型の第一歩に共通しているのは

[1.前進。スウェー直。 終わりでライズ (又はライズを始める)。 フットワーク HT。]です。

第二歩は [アップ (又はライズ継続)。フットワーク T。] 
第三歩では [アップ、終わりでロァー。フットワーク TH。] が共通です。

ボールルームダンス の スタンダード五種目のうち、
タンゴ を除いた スイング・ダンス と呼ばれる四種目は全て、

航空機が滑走して スピード をつけて離陸し、フライト を終えて着陸するのと同様に、
ウォーク で スピードをつけて終わりで ライズ し、ボディー を空間に浮遊させてから ロァー するのです。
 
 *正しい ウォーク を覚えないと スピード がつきません。
 (支え足で押し、前に開いた足で引く。フットワーク HT。)

 *インサイド・エッジ を正しく前に向けておかないと
 前進の惰力が消え、ライズ につなぐことができません。。

 *正しい トー を作らないと 正しいライズ ができません。

 *脚を大きく後ろに伸ばす力が無いと、
 ボディー を空間に放り上げることができません。

 *特注・脚を後ろに開く*

第二歩と第三歩が前に動く時には体の下に吊り下げておき、
軽く床をさすることを途切れさせないように注意し、
いつでも支え足に変わることができる備えをしておきます。

勝手に股間節を曲げて前に出た脚は体を支える力を失い、
エアポケットに落ちたと同様の結果となります。

日本式の歩き方では、この仕事は不可能です。

フォックストロットは、トーを乗り越えて大きく前方にスイングしなければなりませんので、
スローは難しいと言って敬遠されてきました。

ワルツでは前進に続いて横方向のスイングとなりますから比較的楽に踊れますし、
タンゴには全くスイングがありませんので、タンゴとワルツが好まれてきたのでしょう。

スイングをマスターする
短期間で出来上がるものではありません。しかし、
スイングがボールルームダンスの命ですから根気よく取り組みましょう。

初めは、ウォークを数歩前進し数歩後退するやり方で練習する中に、
時々取り入れるところから始めるのが良いと思います。

    前進で ウォーク し、ライズ して、スイング する

* 前進ウォークの歩幅が小さい時には、フットワークは、HB--HB-- です。

・これを、ボールまで体重が進んだ時、
 膝を前にほうりこむようにして踵を高く上げ足首を伸ばし体重をトーで支えます。

・脚を後ろに広げてトーで床を後方に押し、次の足が振れて前に出る時に
 股関節が曲がらないように注意してトーで体重を受け取ります。

・同じようにして次の足のトーで体重を受け取ります。

*トーの使い方が正しければ、コツン、コツンと床に当たる感覚があるはずです。
 ふわふわと当たる時にはどこかに曲がりや緩みがありますから修正が必要です。

・踵を降ろします。

 この時に注意しなければならないのは、トーで支えている体重を後ろに逃がさないことです。
 踵は床に降ろしても床に触るだけで、体重をかけてはいけません。

* 慣れるまでは、前につんのめりそうな不安感がありますから、腰が引けないように
 特に注意しなければなりません。
 トーの向こうへ降りる気持ちになることが必要です。


* フットワークは HT--T--TH-- となります。

・前進のウォークに続けます。


やり方に慣れたら、 HT--T--TH-- 次も HT--T--TH-- と、連続で練習してスイングを身に付けます。

骨盤には幅があり、両脚の付け根がその両端にある関係で、
ボディーがスイングするようになったら、ごく自然に

第一歩を左足で始めた時にはわずかに左へカーブし、右足で始めた時にはわずかに右にカーブ

するようになります。 それが、上手にスイングすることができるようになった証です。

    後退で ウォーク し、ノーフットライズ して、スイング する

* 後退ウォークで最も重要なのは、トーで体重を支えて始めること と

*後ろに広げた足のトーで体重を受け取ったら、
 その足のヒールは前足が揃うのにあわせてゆっくりと降ろすことです。

 前進の場合には足首からつま先までの足の長さを梃子にして体重を運びますが、
 後退の場合には足首の後ろに梃子の役割をしてくれるものが何もありません。

* 親指の体重を後ろに動かす前に、
 先ず足首を曲げ、膝を突き出すように曲げて梃子を作ります。


・前足の裏で床を前に押して体重を後ろに運びながら、脚を大きく後ろに開きます。

・体重が後ろに動き始めると前足のトーは床から離れます。

・前足のヒールが後ろ足のトーに体重を渡します。

・トーで体重を受け取ったら、前の足が揃うのにあわせてヒールを降ろし、
 トーは床に着けたままでヒールを床に押し付け、
 脚とボディーを伸ばしてノーフットライズ します。

  ・揃ってきた足は後ろに振り抜きます。

  ・振り抜いた足のトーが体重を受け取る時に、前の足のトーを床から離し、
 後ろ足のトーと前足のヒールで半分ずつ体重を支えた形となります。

* 伸びやかにスイングするための重要なポイントです。
 楽にできない場合にはダンス体操二番を練習してください。


・トーで受け取った体重を後ろに送り続けて、次の足のトーに渡します。

・トーで体重を受け取ったらヒールを降ろし、体重をトーから逃がさないように注意して
 足首を曲げ膝を突き出して、後退ウォークのための梃子を作ります。

* 男子のフットワークは TH--T--TH ですが、
 女子はハイヒールのため TH--TH--TH となります。

スイングの主役は前進する人です。
 後退する人は前進する人のスイングを受けて行わなければなりません。

横方向へスイングする

* 回転する足型の多くは、その第二歩で横方向へスイングします。

(前進に続ける場合)
・第一歩は前方へスイングする場合と同じです。

・ウォークの終わりでライズして体重をトーに乗せます。

・トーで床を横に押し、体重の無い第二歩の脚を横に振り開きます。

* つま先を開く間違いが起こりやすい動作です。

太腿の後ろ側を横に開く力を使い、インサイドエッジを平行に保たないと回転を妨げます。
ダンス体操三番を練習してください。

・横に開いた第二歩の足のトーで体重を受け取ります。

・両脚を挟みつける力を使って足を閉じ、閉じた第三歩のトーに体重を乗せ替えます。

・トーで支えたことを確認してからヒールを降ろし、膝を突き出すようにまげて後退に備えます。


(後退に続ける場合)
・第一歩は後方へスイングする場合と同じです。

後退した足のトーから体重を後ろに逃がさないように注意して
 ヒールを降ろしノーフットライズをします。

・トーで床を横に押し、体重の無い脚を横に振り開きます。

・支え足はトーもヒールも床に着けたままで第二歩のトーを床に着けます。

*後退する回転では、前進する回転と異なって、トーを大きく開くことが必要となります。
 支え足の裏をしっかり床に着けたままで、トーを大きく開くことができければなりません。


・第二歩のトーに体重を渡すと同時に、第一歩のヒールを床から離します。

・第三歩を閉じてトーで体重を受け取り、ヒールを降ろしてロァーします。

*腰が引けないように、トーの前にロァーする気持ちが必要です。



CBMを伴う前進後退

右足ウォークで一歩前進し、両足が揃ったら体重の乗せ変えはせずに左足で一歩後退します。
何度前進後退を繰り返しても体の向きは変わりません。

これが CBM なしの場合です。
CBM (コントラリー・ボディー・ムーブメント) は回転する為に不可欠の要素です。

技術書の説明を確認します。
<ボディー・アクションである。
前方又は後方へ 動いている足の方向 に体の反対側が回転すること。
通常、回転を起こす時。>


   右回転に必要な CBM の実習

** 右足前進で左足が体を前方へ送り出す時に
 左足で反時計回りに床をねじる力を使い、
 腰の左側が前に出て体が少し右に向くように送り出します。

・体が右足に乗り切った時には、元の向きよりも少し右に向いているはずです。
 これが CBM を伴う右足の前進です。

・左足後退で右足が体を後方へ送り出す時に、
 右足で反時計回りに床をねじる力を使い、
 腰の右側が後ろに出て体が少し右に向くように送り出します。

・体が左足に乗り切った時には、元の向きよりも右に向いているはずです。
 これが CBM を伴う左足の後退です。


** これが右 (ナチュラル) 回転の第一歩に必要な CBM です。

* 何度か繰り返すと一回りしてもとの向きにもどりますから、
 前進する足と後退する足を取り替えて、左 (リバース) 回転の CBM を練習します。

この場合に使うねじる力の方向は時計回りとなります。

(8)踊りの点検・部位の強化に記述した「まとめの体操ブランコ」にならって、
前進の終わりでライズを、後退の終わりでノーフットライズを取り入れると、
実際に足型を踊るステップに近くなります。

 

「社交ダンス上達の道しるべ」

(13)ワルツのナチュラル・ターン



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