日本式タンゴと英国式タンゴ

社交ダンス上達の道しるべ(4)


元セレクションダンサーズ所属・元港区立青年館ダンス講師   福頼静致・政子 (フクヨリ セイチ・マサコ)


正式に認められている区別ではありません。
しかし、英国式とは異なる特徴を持ったタンゴの踊り方が日本に定着しているからには、
もはや 日本式と呼んで区別するのが適当だろうと考えています。

英国式は インターナショナル・スタイル とも呼ばれて、世界的に標準とされています。
根本的な相違点は、股間節を曲げると主張するのが日本式で、
股間節を伸ばして真っすぐに立つのが英国式です。


  *ボールルームダンスの ポイズの確認
  *英国コーチャーの所見
  *タンゴのポジションとホールド
  *タンゴのウォーク

【足型】
  *3番 プログレッシブ・リンク
  *2番 プログレッシブ・サイド・ステップ
  *1番はオープン・フィニッシュ
  *4番 クローズド・プロムナード
  *6番 オープン・リバース・ターン、レディ・アウトサイド
  *8番  〃 レディ・イン・ライン
  *7番 バック・コルテ
【ここまでで初歩の組み立てができる】
  *5番 ロック・ターン

【プロムナードから変化する】
  *12番 ナチュラル・ツイスト・ターン
  *13番 ナチュラル・プロムナード・ターン
  *18番 フォーラウェー・プロムナード
  *24番 ザ・チェース
  *14番 プロムナード・リンク

【足を閉じたら 次は何を
  *15番 フォア・ステップ
  *21番 フォーラウェー・フォア・ステップ
  *19番 フォア・ステップ・チェンジ
  *20番 ブラッシュ・タップ
  *
26番 ファィブ・ステップ
  *27番 コントラ・チエック

【足を閉じないで  女子の外側に前進・後退もある】
  *10番 オープン・プロムナード
  *17番 アウトサイド・スイベル
    方法 1   方法 2      方法 3   方法 4
  *16番 バック・オープン・プロムナード

【足型で 衝突を避ける】
  *アマルガメーション
(組み合わせの例)

【まだ有る リバース・ターン】
  *9番 プログレッシブ・サイド・ステップ・リバース・ターン
  *22番 オーバー・スウェー
  *22*番 ドロップ・オーバースウェー
  *23番 ベーシック・リバース・ターン
  *25番 フォーラウェー・リバース・アンド・スリップ・ピボット
< > は ザ・ボールルーム・テクニックの記述


「股間節を曲げろ」 とか 「椅子に腰掛けたような姿勢で」 と教えられた
何人もの人に出会いましたが、これは英国式とは全く反対です。

一般の人がダンスを楽しむ踊り場では、ブルースと同様に男子が二歩ウォークをし、
次に左足で左斜め前にステップして右足を横に置き、女子を右に置き去りにしてプロムナードに
進む形を作る踊り方が多数を占めています。

これは日本独特の踊り方です。
英国式にはタンゴ独特の ウォーク があり、二歩の ウォーク に続いて左足は右足の
線上にステップしてから、プロムナード・リンク で女子をシャープに開かせます

社交ダンス と言ったり ソシアルダンス と言ったりするこの呼び名は日本式の呼び名であり、
英国では ボールルーム・ダンシング と呼んで、スタンダード種目の技術の基準を示す
ために ISTD (インペリアル・ソサエティ・オブ・ティーチャーズ・オブ・ダンシング) が
ザ・ボールルーム・テクニック (以後は技術書と記す) を発行しています
(日本語版は日本ボールルームダンス連盟発行)。
この本では 冒頭に
ポイズ (姿勢、立ち方、体重の置き方) と ウォーク
(歩き方) を説明
してから足型に進みますので、

ポイズ と ウォーク は 社交ダンスの前提条件
言うべきものです。

極めて重要なのは、
この 立ち方 と 歩き方 が 日本人の 立ち方 や 歩き方 とは大きくかけ離れていることです。

座ることが中心の生活様式で育った日本人の体はそれに適応して足腰の筋肉が座りやすく
育ちますから、ほとんどの人は立ち上がった時に体重が足の後ろの方にかかって、股関節は
伸びきることがありません。
歩く時には股関節と膝を曲げて足を前に運んで置き、その足にのしかかるように体重を乗せます。

テレビで見覚えがあるでしょうが、バッキンガム宮殿の衛兵交代や中国の軍隊行進とは
あまりにも違いが大きいことをお分かりでしょう。

ほとんどの人が、この日本人の立ち方と歩き方を修正しないままで
足型だけを習い始めたのではないでしょうか


ポイズの確認


ボールルームダンスのポイズは、技術書の冒頭で次のように示してあります。

男子
<頭は直立させ、真っすぐな姿勢で立つ。
・ボディーはウエストで引き締め、
・体重は足のボールの方向へ前方に保ち、
・肩はリラックスさせ、
・膝はほんのわずかに曲げて保つこと。>


女子
<真っすぐな姿勢で立ち、
・ボディーはウエストで引き締め、
・体の上部と頭はわずか後方で少し左側に、
・膝はほんのわずか曲げ、
・体重を足のボールに置く。>



真っすぐに立つ事体重は足のボールに置く事、
膝はほんのわずかに曲げて保つ事
これがボールルームダンスの前提条件です。

英国式のタンゴは レン・スクリブナーによって完成されたと認められていますが、
そのスクリブナーは
『注意を要するのは、腰が後方に落ち込んで、腰掛けのスタイルになるのを防ぐことである。
--誤った腰掛け体型(腰が腿の後ろに位置するスキー型の姿勢)。』
と記述しています。

元ISTD会長の ビル・アービン(1962-64,66 年 全英チャンピオン)は、ISTDコングレスの講義で、
『タンゴの姿勢は教会でひざまずいてお祈りをする時の姿勢と同じ』と述べました。

タンゴは、スタンダード種目のほかの種目とは異なった特殊な踊りですから、
項を改めて、相違点について記述してあります


英国コーチャーの所見

数年前に、スチーブン・ヒリア(1986-1987年 全英チャンビオン。現在は世界的に
有名な審査員・コーチャー)を講師に迎え、日本ボールルームダンス連盟が主催して
行った講習会のレポートと、タンゴをテーマとして行ったインタビューの記事が月刊誌
ダンスファンに掲載されました、以下は彼の談話の内容です。

『タンゴを誤ったイメージのまま踊っているダンサーを多く見かけます。 誤ったイメージを払拭することが一番でしょう。』

『日本ではエデュケーションに少し問題を感じます。
不幸にして間違ったことを覚えてきた人は、それを捨て、正しい教えを受けてください。
一度付いてしまった癖は、長ければ長いほど、直すのに時間が、かかります。』

『競技のために、
「ホールドをガンと張って、ボディーを固めて踊れ!」
などと現在も教えるコーチャーがいると聞きましたが、言語道断の話です。』

『約60年にわたって培われてきた基本原理を学び、正しいテクニックを身に付けたものが勝つのです。
また、そう した審査がなされなくてはなりません。』


**この記事の終わりにとても気になることが書かれてました。 **

「課題として
『フットワーク、CBM、スウェー、ライズ・アンド・フォール などをマスターすること』
が与えられた。」 というのです。

これらは総て技術書に示されている最も基本的な内容に過ぎません。

もしも彼に 「外交辞令抜きでズバリ言ってください」 と頼んだら、
『英国式とはずいぶん違っています。
もっと、ザ・ボールルーム・テクニックに示された基本を勉強してください。』
と答えたに違いないと思っています。

講習会は競技関係者を対象として行われたものでしたから、受講者は
自分の踊りに少しは自信を持っている人たちだったと想像されますが、
その実力は、英国式を基準とするなら、
「基本を勉強してください」 と指摘されるくらい異なったもの
だったのです。

タンゴ の ポジション とホールド

技術書に示された ポジション (このポジションは位置ではなく姿勢・様子) と ホールド は次のとおりです。

<初めのポジションを理解するために
・両足を揃え壁に面して立ち、
・次いで両足をフラットに保ちながら左へ1/8回転し、
・同時に右足を5-8cm後ろにスリップさせると、
右足のトーが左足の土踏まずに位置するようになる。>



* 右足を後ろにずらせることは良く知られていますが、
つま先を開いている間違いがとても多く見られます

タンゴを上手に踊るためには、両膝が引き合う力がとても大切なのです。
かつて英国の著名な先生が
『あなたの生徒に、「両膝の内側にとても強力なマグネットが付いている」と教えなさい。』
と述べたことがありました。

膝の関節はつま先の方向にしか曲がらない構造になっていますから、
つま先を開いた形で体を大きく前方に運ぼうとしても、
足を梃子のように働かせて体を大きく前方に運ぶことはできないのです。

体重の無い足を大きく開いて前方に置き、
その足にのしかかるように体を乗せる踊り方しかできません。

*  フラットを、足の裏全体に体重を分散させることだと誤解している人がいます
フラットは、足の裏全部が床についている形のことです。

足の裏全体に体重を分散させていたら靴底の摩擦が強くて、
「タンゴのポジション」の説明で示された左へ1/8回転をすることができません。

タンゴに特有の、足の裏全体に体重を分散させるフットワークをホールフット(WF)と言い、
足を閉じるステップをする時だけに
瞬時に体重の乗せ替えをする目的で使用されます。


タンゴのホールド

<ホールドはムービング・ダンスに似ているが、もう少しコンパクトである。

1) 男子は女子を自分のわずか右側にホールドする。
しかし、このポジションを 強調しない様に注意しなければならない。

2) 前腕のラインはやや下の方に傾斜する。
女子の左手は男子の右脇の下に置き、右手は男子の左手と結ぶ。>


ムービング・ダンスはスイング・ダンスと同じ意味です。
タンゴ以外のホールドでは男子の右爪先が女子の両つま先の真ん中に位置する程度に、
女子が男子の右にずれています。

タンゴでは女子をもう少し右側ですから、男子の右足の前に女子の右足があるくらいにずれています。

英国式のホールドであったら、ブルースの様なウォークは不可能となりますから、
このことによって英国式タンゴ独特のウォークが必要となります。

タンゴのウォーク

(分かりやすくするために原文と記述の順序を変えてあります。)
<他のダンスに比較してタンゴのウォークの違いは
1) ライズ・アンド・フォールが無い。

2) 両膝は僅かに曲げて保つが、トーンは脚の筋肉でしっかり維持する。

4) 足は各ステップ毎に僅かに持ち上げて置かれる。

5) 足はシャープな、又はスタッカートなアクションで動かされ、前進ウォークの後ろ足は音楽の許す限り遅らせる。
後退ウォークも同様なアクションで踊る。


ダンスは体の動きで音楽を表現するものですから、タンゴの雰囲気を作り出すために
このような工夫がなされています。
歯切れの良いタンゴの音楽を聴いて、スウーッと振り子のように踊ろうと思う人はいないでしょう。
スッと動いてピタッと止まる、それがタンゴの踊りです。

急発進そして急停止、それがタンゴの踊りですから、それを可能にする筋力が必要となります。
「トーンは脚の筋肉でしっかり維持する」このことが重要なのです。
ムービング・ダンスのウォークでは、いわゆる中間バランスの時に、
ヒップから振り出した前足は真っすぐです。
続いて体重が前足に移動する動きに合わせて後足も寄ってきます。
そして体重が前足に乗り切るのと同時に両足が揃います。

タンゴのウォークは脚をヒップから振り出すことは同じですが、足先を遠くに振るのではなく、 膝を前に持ち出すと言った方がわかり易いと思います。
中間バランスでも、前足の膝は曲がったままです。
できる限り長く後ろ足で体重を支えておくことが必要で、人の形をした置物を後ろ足で前方に 差し出して運ぶと思えば分かりやすいでしょう。

ヒールを床に置いたら直ちにその足をフラットにし床を引き寄せるように力をかけて 後ろにある体を引き寄せます。

昔のタンゴ音楽は現在よりもずっとテンポが遅かったので、前足に体重を移すのも遅らせました。
先ず足が動く、次に体が動く、また足が動く、次に体が動くというようにリズムを刻んでいましたが、
現在は音楽の速いテンポに合わせて、体重の移動も早くなっています。

しかし、体だけ先に引き寄せて、後ろ足は音楽の許す限り遅らせて引き寄せることに変わりはありません

*  ここで体が惰力で先に進んでしまい、後ろ足が次のステップに間に合わないという問題が生じます。

スイングのために体重を乗せて前に運ぶ習慣が付いているボールやトーが、無意識のうちに同じ働きをして、
スッと動くことはできてもピタッと止まることができなくなってしまうのです。

後ろ足から受け取った前進の惰力を持っている体を、拇指球の後縁まで進んできたところで 急停止させなければなりません。
急停止させるためには、拇指球から爪先までをストッパーとして使い、床を押さえます

現代のタンゴ音楽はかなりテンポが速いので、急停止とまでは行かないでしょうが、
急減速して、後ろ足を引き寄せて体よりも先に前に運ぶことが可能な余裕ができます。

『ムービング・ダンスはステップ・アンド・スイングである。
     タンゴはステップ・アンド・ポーズである。』
ビル・アービン


ウォークの説明は足を置く位置に続きます

3) タンゴ・ポジションにより、左足ウォークはCBMPでとられ、 右足ウォークは右サイド・リードでとる。
  同様に右足の後退ウォークはCBMPでとられ、
左足の後退ウォークは左サイド・リードでとられる。
  ウォークは通常左にカーブする。

6) 左足CBMPで前進し左方向へのカーブをしようとする時、左ヒールを右足の線上に(アクロスでなく)置くことが重要である。
右足CBMPで後退する時は、同様に右のトーは左足の線上に(アクロスでなく)置かれる。



 *   左足はCBMPに前進

(ア)
右足で支えている体が沈まないように持ち上げながら、しかし高くならないように注意して 同じ高さを保ちながら床を後ろに押して体を前に送り出します。

(イ)
同時に先ず左膝を前に出し始めて脚をヒップから前に運び、右足の線上に(CBMPに) 左ヒールを置きます。

この時左足のトーは少し左に向きますが、大きくカーブしたい時には、最大でおよそ 45度くらいまで左に向けることが可能です。

(ウ)
左足が最初床に触るのはヒールの外側になりますが、決して体重を外側に乗せてはいけません。
 直ちに左足のトーを降し左膝を内側に引き締めてインサイド・エッジを床に強く押し付ける 力をかけ床を引き寄せる力を使って後ろにある体を引き寄せ、フラットな足の拇指球の 後ろ縁辺りで体重を支えます。

左足に乗切った体は左足の向きと一致するように少し左に向きます。
  爪先開きの癖を直しておかないとこのような仕事ができません

(エ)
体重の無くなった右足を引き寄せて次のステップに続けます。

『特殊な例外を除いて、体重は常に足のインサイド・エツジに沿って 感じなければならない。
 フィガーの性格上アウトサイド・エッジに体重を感じる場合にも、足を外側に倒して  アウトサイドから着床してはならない。
 主たるコントロールは常に足の親指の部分によって維持される。』   
レン・スクリブナー
* 右足は右サイド・リードで前進 (右体側を前に出しながら前進)

(ア)
 左足前進で右足が体を送り出したのと同様に、右足前進でも左足が体を送り出しますが、
その左足は体を持ち上げておく力と床を後ろに押す力に加えて、同時に、左足の裏で床を 時計回りにねじる力を使います。

 ねじっても床は動きませんから反作用で体が左に回転し、右サイドが左サイドよりも前に出て前進します。

(イ)
 右足の運び方は左足の運び方と似ていますが、右サイドがリードしているために右斜め前に進む感覚となります。
ただし、左足でつま先の方向に体を運ぶことを壊してはなりません。

 左足前進の場合は右足の線上にヒールを置きますので、両脚がわずかに交叉しています。
 右足前進では右サイド・リードでヒールを置きますから、右足は左足の線を少し右にそれてヒールの内側から床に置かれます。

歩幅には骨盤の幅が加わりますので、左足の歩幅よりも大きくなります

 トーが少し左に向くことは左足の場合と同じです。

(ウ)
 トーを降ろし、床を引き寄せる力を使って体を引き寄せ、拇指球の後ろ縁辺りに体重を 纏めると、体はつま先の向きと一致するように少し左へ回転して乗り切ります。

(エ)
 体重の無くなった左足を引き寄せ、次のステップに続けます。

タンゴのウォークでは一歩前進してその足に乗り切る度に少しずつ左に回転します、ウォークを 続ければ左にカーブして円を描きます。
 * 左足は左サイド・リードで後退

(ア)
右足の拇指球よりも前で体重を支えて、左足後退の準備をします。
  体重を支える点が後ろにあると、左脚を大きく後ろに広げることができません。

(イ)
左足後退は前進の場合と異なり先ずトーから動かし始めて後ろに広げながら、右足で体を持ち 上げ床を前に押し、同時に足の裏で床を時計回りにねじって、左サイド・リードの形で後退します。

(ウ)
左足の親指の内側から床に置きます。左サイド・リードのため、右足の線を少し左にそれて、 トーは少し左に向いて置かれます。

(エ)
ボール(拇指球から爪先まで)で体重を支えます。同時に右のトーは床から離れます。

(オ)
 体重の無くなった右足を引き寄せ、左ヒールを下ろします。左足に乗り切った体は トーの向きに一致して少し左に向きます。
引き寄せた右足は後退に続けます。
 * 右足はCBMPに後退

(ア)
 左足の拇指球よりも前で体重を支えて、右足後退の準備をします。

(イ)
 右足をトーから動かし始めて後ろに広げながら、左足で体を持ち上げ床を前に押して体を後ろに 運びます。

(ウ)
 右足のトーを左足の線上に(CBMPに)置きます。わずかながら両脚が交叉する形になりますので、 トーは少し左に向いて小指が先に床に触る形になりますけれども、体重を受け取るのは 親指でなくてはいけません。

(エ)
 ボール(拇指球からつま先まで)で体重を支えます。同時に左のトーは床から離れます。

(オ)
 体重の無くなった左足を引き寄せ、右ヒールを降ろします。右足に乗り切った体はトーの 向きに一致して少し左に向きます。
引き寄せた左足は次のステップに続けます。

  タンゴの後退ウォークを続ければ、左へカーブして円を描きます。

(7)
男子が左サイド・リードで後退した時は常に、
次の右足を引き寄せ始める時の右ヒールはフロアーから離される。

その他すべての後退ステップでは前足のトーがフロアーから離れる。

女子は両足とも、後退する時は前足のトーがフロアーから離れる。


タンゴの左足後退は常に左サイド・リードで行われるものですが、
ここで述べられた左サイド・リードは、いくつかの足型に固有の、
体が左回転して見えるほどの大きな左サイド・リードを指しています。
一例を挙げれば、
バック・コルテの第一歩で男子が左足後退する時には、右足のボールで床に時計回りにねじる力をかけ、
体を左に回転させながら後ろに送り出して左足のボールに体重を渡します。

右足のボールが左足のボールに体重を渡しますから、
左足のボールが体重を受け取って右足が動き始める時には、右ヒールが床から離れています。

女子はヒールが高いので、後退する時には常に前足のトーが床から離れます。

プログレッシブ・リンクは このように踊るべきである

『ウォーク・アクションはタンゴのコーナー・ストーンである。
ウォークは左にカーブし、プログレッシブ・リンクは、澄み切った空の稲妻のように現れるべきである。』

リチャード・グリーブ

             (1973-1978, 1980-1981年 全英チャンビオン)

この人にはダンス留学した日本の大勢のプロがお世話になりました。
日本の選手が全英選手権の決勝に残ることが何度もあった時代でした。
コーナー・ストーンは建築物の四隅を支える重要な土台石のことです。

次も彼の言葉です。
『タンゴはひそやかさと静かさで変装し、コントロールされた攻撃である。』

静かなウォークの二歩に続いて、突然ピカッと光る稲妻のようにプログレッシブ・リンクが現れるのが
望ましいのですが、一般の人の踊り場では、そのようなタンゴを目にすることはまずありません。

ピタッと止まれる人がいなくて、あわただしく見えるだけなのです。

プログレッシブ・リンクのどこに問題があるのか、次に記述するスクリブナーの言葉によって明らかです。
『男子が最初に認識すべき点は足の向きが変化しないことである。女子は足の回転を必然とする。』
ここでも爪先開きが災いして、男子の右足が右に向くため、体の動きをピタッと
止めることができないのです。

『左膝からボディーを右方に移動させる瞬発性が重要である。
 突進してから足踏みではなく、足を置いてから鋭く移動するのが正常な踊りである。』

タンゴの極めて重要な動きを練習する足型、それにもかかわらず、近頃はほとんどの人が
習ったことが無いという足型、この足型を、プログレッシブ・リンクに進む前に、先ず
マスターしておかなくてはなりません。


足型2番 プログレッシブ・サイド・ステップ(PSS)
               タイミング (カウント):QQS
男子:
< CBM:なし>
<1.左足 CBMP に前進、方向は先行の足型による、フットワークH>
<2.右足 横少し後ろへ、フットワークIE(インサイド・エッジ)>
<3.左足 CBMP に前進、フットワークH>
 回転量:第一歩と第三歩に少しのCBMが用いられる場合は、少し左へ回転することができる。>

女子:
< CBM:なし>
<1,右足 CBMP に後退、方向は先行の足型による、フットワークBH>
<2.左足 横少し前へ、フットワークBのIE,H>
<3.右足 CBMP に後退、フットワークB>

タンゴのフットワークは、足のどの部分で体重を受け取ってもその後直ぐフラットになりますから、
いちいちフラットと言うのは省略することとなっています。

従ってHはヒールフラットのこと、Bはボールフラットのことで、IEはインサイドエッジフラットのこと。

女子のBのIE,Hは、最初にボールのインサイド・エッジで受け取り、次にヒールを降ろしてからフラット
になることです。

特に重要なのは、インサイドエッジフラットのフットワークを体がピタッと止まるようになるまで
練習
することです。

更に、右足は左足の横少し後ろですから、、その右足に体が確実に乗り切ったら、左足に
乗り切っていた体が少し後戻りをして、前後の揺れ(ロック)が現れるはずで、これが
プログレッシブ・リンクの決め手として必要のものです。

重たい段ボールの箱を床に置く時、底面の一辺を置いて手を離したら、底の全面がペタンと下りて
静止します。これと同じように、インサイド・エッジで体重を受け取った靴底がフラットになったら、
直立した体が微動もしなくなるまで、根気よく丁寧に練習することが重要です。

クローズド・プロムナードやバック・コルテなどでは左足で同様の練習をしておくことが必要です。

女子のハイヒールは靴底にアーチがありますので、先ずボールのインサイド・エッジ、次にヒール、
続いてフラットとなります。

二歩ウォークしてPSS、またウォークしてPSS と何度も繰り返して、円を描くように練習するのが良い
練習方法です。

  足型3番 プログレッシブ・リンク   (QQ)
男子:
< CBM:なし>
<1.左足 壁斜めに CBMP に前進、フットワークH>
<2.右足 壁斜めに面して PP で横少し後ろへ、フットワーク足のIE,左足BのIE>
< 註)第二歩をとる時、右サイドを少し後ろへ引く。>


女子:
< CBM:なし>
< 回転量:右へ 1/4 >
<1.右足 壁斜めに CBMP に後退、フットワークBH>
<2.左足 中央斜めに面して PP で横少し後ろへ、フットワークBのIE,H、右足のBのIE>
< 註)第二歩の位置は体に対して少し後ろに当たる。
第一歩の右足ボールの回転は、右ヒールが降りる前にすること。>

男子の足の位置をPSSと比較してください。
プログレッシブ・リンクはプロムナードに続けるために方向を指定してありますけれども、
ステッブの仕方はプログレッシブ・サイド・ステップと全く同じです。

(PPはプロムナード・ポジション。男子の右側と女子の左側がコンタクトし
体の反対側がV字形に開かれた形。)

どのようにして女子をPPに開かせるのか

女子をPPに開かせる決め手は、第二歩の右足を横少し後ろへステップするゆり戻しの動きに、
註)に示してある「第二歩をとる時、右サイドを少し後ろへ引く」 動きを加えることです。

タンゴの前進は左足CBMP、右足は右サイド・リードで、どちらにせよわずかな左回転を伴いますから、
リードを受ける女子にしてみれば、男子の右サイドか前に出てくるのが普通の動きです。

女子が第一歩の右足をCBMPに後退したら、当然、自分の左サイドは後ろへ下がるように動き始めています。
そこで突然に男子の右サイドが後ろへ動いたら、女子は後ろへ下がろうとしていた左サイドを前に引き
戻されるのですから、体に右回転の動きが現れてPPに開かされます。

男子は手で引っ張るのではなく横と後ろへの鋭い体の動きでリードしなければなりません。

タンゴのウォークとPSSを磨いたら、タンゴの踊り全体が輝きを増します。

練習
ウォークしてPSS、またウォークしてPSS、今度はウォークして予告なしでプログレッシブ・リンク
というように繰り返して、自分のリードが確実に女子に伝わるまで練習します。

足型1番はオープン・フィニッシュ

両足を閉じて終わる足型はすべて、男子が女子の外側に右足を前進した形で終わることができます。

この形をオープン・フィニッシュと言いますが、いくつもの足型の終わりで度々使われる
重要な踊り方ですから、まとめて練習するように一番としてあります。

男子が女子を自分の右側に押しのけるようなオープン・プロムナードを踊る人がとても
多いのですが、オープン・フィニッシュを習ってあったらそのようなことは無いはずです。

男子:
<1.左足 壁と壁斜めの間に向けて横少し前へ、フットワーク足のIE>
<2.右足 OP(女子の外側)で 壁と壁斜めの間に CBMP に前進>


女子:
<1.右足 壁と壁斜めの間に背面して横少し後ろへ、フットワークBのIE,H>
<2.左足 壁と壁斜めの間に CBMP に後退、フットワークB(しかし常にBHになる)>


(オープン・フィニッシュになった瞬間の形で止まったままならBだけれども、その後で必ず どちらかへ動くのだから、ヒールを降ろす事となる、と言う意味です。)

「壁と壁斜めの間に向けて」 この微妙な踊り分けによって、
女子に左足を閉じさせないで後退に導くことができるのですが、
その踊り分けができて意味が体感できるまでにはかなりの時間と練習量が必要です。

クローズド・プロムナードと踊り比べながら反復練習してください。

  足型4番 クローズド・プロムナード  (SQQS)
男子:
< CBM:なし>
<1.左足 PP で LOD に沿って
壁斜めに向けて横へ 、フットワークH>
<2.右足 PP で CBMPにLOD に沿って壁斜めに向けてアクロスして前進、フットワークH>
<3.左足 壁斜めに向けて横少し前へ、フットワーク足のIE>
<4.右足 壁斜めに面して左足の少し後ろにクローズ、フットワークWF>

この後は前進しても後退してもよいのです。
部屋との関係や、他のカップルの位置などを考慮して都合のよい方を選びます。

女子:
<1.右足 PP で LOD に沿って中央斜めに向けて横へ、フットワークH>
<2.左足 PP で CBMP に LOD に沿って
中央斜めに向けて アクロスして前進、CBM、フットワークH>
<3.右足 壁斜めに背面して横少し後ろへ、2-3 の間で左へ 1/4 回転
 フツトワークBのIE,H>
<4.左足 壁斜めに背面して右足の少し前にクローズ、フットワークWF>


* 説明を理解しやすくするためにLODに沿って踊る場合を取り上げてあるのですから、
プロムナードはLODに沿って踊るものだと誤解しないでください。
 自分のコリオグラフィー(振り付け)によって、中央斜めにも壁斜めにも自由
踊ることができます。

* かつて第三歩の「横少し前」を、右足の横少し前だから中央斜めの方向に横で
少し前であるという主張が流れた事がありますから、現在もそのように主張する
人がいるかもしれませんが、それは間違いです。

第一歩の説明で、LODに沿って動く方向を横と示してあります。

また、かつてダンス界の法王と呼ばれたアレックス・ムーアの著書で、ダンスのバイブルと
言われたボールルーム・ダンシングには、誤解しないように方眼に足型図を書いてあります。

それによると、壁斜めに面してスタートした男子のつま先は、第一歩は第二歩を
通り易くするため僅かに中央よりに、第二歩は第一歩よりも壁に近く、
第三歩は第二歩よりもさらに壁に近づく様に明示してあります。


*  男子の足は壁斜めに向け、女子の足は中央斜めに向けて、それでいて動く方向はLODの
方向という特殊な歩き方をしますから、失敗すると悪い癖を身に付けてしまいます。

失敗例の主なもの

1.第一歩が第二歩に体を送り出す時、小指を使って送り出すこと。

2.第二歩は狭いところを通るのだと意識しすぎて、いわゆるへっぴり腰になってトーから着床すること。

3.上級選手のシャープな動きを見誤り、第二歩をたたきつけるようにステップすること。

4.第二歩をステップしても女子を閉じさせることができないこと。



このような失敗を犯さないために、前進ウォークの原則をしっかり意識しておくことが必要です。
[体を送り出すのは親指で、体を受け取るのは踵です。]
[送り出す足が使う力は床を後方に押す力で、受け取る足が使う力は床を引き寄せる力です。]

レン・スクリブナーの著書 THE COMPLETE BALLROOM DANCER に示された教えを再確認します。

『特殊な例外を除いて、体重は常に足のインサイド・エッジに沿って感じなければならない
 フィガーの性格上、アウトサイド・エッジに体重を感じる場合にも、足を外側に倒して
アウトサイドから着床してはならない。
主たるコントロールは常に足の親指の部分によって維持される。』


* 第一歩はPPで行う前進のウォークです。

ステップした足に床を引き寄せる力をかけて、後ろにあった体を引き寄せます。
体重が拇指球まで進んだらトーで床を抑えてストップをかけます。
それをしないと惰力で体が先に進んで体重の無くなった足が後ろに残り、
第二歩ステップの間に合わなくなります。


* 第二歩は狭いところを通りますけれども、それを気にする必要はありません。

引き寄せた足の膝を曲げて先ず膝を通してから、体の前を横切って前進のウォークをすればよいのです。
注意しなければならないのは、体がPPの形を壊してより大きく開かないことと、 腰が後ろに引けないことです。

床を引き寄せたこの足は後ろへ引き抜いて、第三歩につながる動きを作りますが、 引き抜く直前に一瞬の減速をして女子を閉じさせる微妙な仕事をしなければなりません。

これが男子に必要な重要な練習のポイントです。

女子と同じスピードで進んだのでは、女子はPPのままで進むこととなります


目で見て確かめることのできる練習方法を紹介しておきますので試してください。

[うちわがあると好都合です。(無ければ鉛筆のような細長い物でもかまいません。)
柄のほうを手前に 平たい面を水平にし、右ひじは体につけて固定して
親指と人差し指で柄の端っこの方を 軽くつまんでおきます。

PPで歩いてみます。いくら勢いよく歩いても団扇は動きません。
右足をステップして床を引き寄せ、トーで床を抑えて急停止してみます。

体が停止すると、団扇だけがスッと前方に動きます。
ちなみに、これが 「足型14番 プロムナード・リンク」 の踊り方です。

一瞬の減速で女子を閉じさせ、その女子を迎え受けて第三歩に続ける
微妙な力加減をつかむことができます。 ]

* 第三歩は体を完全停止させるステップです。

第二歩を後ろへ引き抜くと、CBMPで交叉して後ろに残っていた左足がはじかれたように 前方に振れて出ますから、その足のインサイド・エッジで床を押さえてストップをかけ、 フラットにした足の上に体を固定します。

女子の体は急回転しますから、当然強い遠心力が生まれます。
頭で後ろに円を描くようにしないと、お尻が遠心力で後ろに引っ張られてバランスが壊れます


* 第四歩は完全停止している体を微動もさせないで、体重だけ一瞬に置き換えるステップです。

はんこを押すように足の裏全部をぺたんと置いて(WF ホールフット)体を乗せ換えます。
体が揺れたら第三歩の乗せ方が悪かったのですから、第三歩を練習しなくてはなりません。


上級の男子が踊ると、第二歩を引き抜く力が強くて、はじかれて出る第三歩の動きがとてもシャープに見えます。
そのために、第二歩をたたきつけたかのように見誤る人がたくさんいます、

タイミングは「QQ」と機械的に1/2,1/2ではなくて「Q&」のようになって時間が余りますから、
余った時間はポーズで静止して、「S」のビートの頭に合わせて第四歩をステップします。

この静止が、シャープさをより際立てて見せるのです。

  足型6番 オープン・リバース・ターン、
         レディ・アウトサイド
(QQSQQS)

男子:
<1.左足 中央斜めに CBMP に前進、 CBM、フットワークH>
足の向きが体の向きと一致していれば「面して」 と言うところですが、タンゴの前進では足の向きが体の向きよりも少し左に向いていますから 「面して」 とは言いません。

<2.右足 壁斜めに背面して横へ、フットワークBH>
<3.左足 LOD へ CBMP に後退、フットワークBH>

このステップは、女子を外側に (レディー・アウトサイド) して後退しています。

<4.右足 LOD へ後退、CBM、フットワークBH>
<5.左足 壁斜めに向けて横少し前へ、フットワーク 足の IE>
インサイド・エッジから床に置き、フラットになった時には正しいポイズの体を、左足の上に固定します。

<6.右足 壁斜めに面して左足の少し後ろにクローズ、フットワークWF>
はんこを押すように足の裏全面をパタンと床に置き、体を微動もさせず、瞬時に体重を乗せ替えます。
<回転量:左へ 3/4 >

女子:
<1.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 LOD に向けて横少し前へ、フットワークWF>
はんこを押すように足の裏全面をパタンと床に置いて、素早く体重を受け取り、 次の前進に備えをします。

<3.右足 LOD へ OP で CBMP に前進、フットワークH>
<4.左足 LOD へ前進、CBM、フットワークH>
<5.右足 壁斜めに背面して横少し後ろへ、フットワークB の IE,H>
<6.左足 壁斜めに背面して右足の少し前にクローズ、フットワークWF>
第二歩と同様に、体を微動もさせずに体重を乗せ替えます。
<回転量:左へ 3/4 >

日本式の歩き方でも無難に踊ることができますから、
一般の人はほとんど リバース・ターン・レディ・アウトサイド を使って踊っています。


   足型8番 オープン・リバース・ターン・
           レディ・イン・ライン
 (QQSQQS)

うまくいくもいかぬも男子の動き次第。
うまくいかない場合、全責任は男子にあるといってよい足型です。

女子は右足後退し、左足の踵を右足の踵にそろえて、右足前進ですから、ほとんど問題は起きません。

男子の最初の二歩が、この足型の成否を決定します。
足を置いて、のしかかるように体重を乗せてはいけません。
その踊り方では、レディー・アウトサイド しか踊ることはできません。

体の向きを左に変えながらLOD に背面するまで体を持上げて運び、次に左足後退をすれば、女子の前進は インライン になっています。

男子:
<1.左足 中央斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 LOD に背面して横少し後ろへ、フットワークBH>
次のステップで、女子と向き合った形のまま (レディ・イン・ライン)後退するために、
LOD に背面するまで回転しておかなければなりません。

* 日本式の歩き方のままで第一歩の前進をしたのでは、これが難しいのです。

右足から CBM を伴って送り出された体を受け取る左足は、
トーを少し左に向けて右足の線上に置かれていますから、

この左足で、体が沈まないように床を押さえて体を持ち上げながら、
「クイック」 の短いタイミングで鋭く、床を引き寄せる力をかけると、

体は強く左回転しながら左足に乗り切って、ほとんど LOD に背面しますから、 右足を楽に LOD に背面して置くことができます。

* オーバースウェーはここから入りますから、
オーバースウェーを踊るためには、この回転をマスターしておかなければなりません。


<3.左足 LOD へ左サイド・リーディングで後退、フットワークBのIE,H>
<4.右足 中央斜めへ CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<5.左足 壁斜めに向けて横少し前へ、フットワーク足のIE>
<6.右足 壁斜めに面して左足の少し後ろにクローズ、フットワークWF>

女子:
<1.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM 、フットワークBH>
<2.左足 トーを LOD に向けて、ヒールを右ヒールにクローズ、フットワークWF>
レディ・アウト・サイド の時のように左足を前にステップしたら、
男子の回転を妨げ、自分の第三歩前進も妨げられます。

<3.右足 LOD へ右サイド・リーディングで前進、フットワークH>
<4.左足 中央斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<5.右足 壁斜めに背面して横少し後ろへ、フットワークBのIE,H>
<6.左足 壁斜めに背面して右足の少し前にクローズ、フットワークWF>

この足型の第三歩から第六歩までを単独に踊ると、バック・コルテ と呼ぶ足形になります。

     足型7番 バック・コルテ (SQQS)
コーナーで方向変換として踊る場合を記述してあります。
男子:
<1.左足 新 LOD へ左サイド・リーディングで後退、フットワークBのIE,H>
<2.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<3.左足 壁斜めに向けて横少し前へ、2-3 の間で左へ 1/4 回転、フットワーク足の IE>
<4.右足 壁斜めに面して左足の少し後ろにクローズ、フットワークWF>

<註) この足型は部屋の側面で踊ることができる。>
部屋の側面で踊ると中央斜めに面して終わりますから、後続はリバース・ターンとなります。

女子:
<1.右足 新 LODへ右サイド・リーディングで前進、フットワークH>
<2.左足 中央斜めへ CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<3.右足 壁斜めに背面して横少し後ろへ、2-3 の間で左へ 1/4 回転、フットワークBのIE,H>
<4>左足 壁斜めに背面して右足の少し前にクローズ、フットワークWF>


初歩の組み立てができる

ここまでに記述した足型を覚えたら、
部屋の中を反時計回りに回って踊りながら練習することが可能となります。

そのための、足型の組み立て方を記述します。
  壁斜めに面して立つ。

1.左足ウォーク(S)  右足ウォーク(S)

2.プログレッシブ・リンク(QQ) で PP となる。

3. クローズド・プロムナード(SQQS) 壁に沿って。

4.バック・コルテ(SQQS) 中央斜めに面して終わる。

5.左足ウォーク(S)  右足ウォーク(S)

6.オープン・リバース・ターン(QQSQQS)
最初は レディ・アウトサイド から始めて、イン・ライン も踊れるようになりたい

* ウォークで、ステップする足のトーをどの程度左へ向けるかによって、
カーブする度合いを調節することができます。
普通の人はおよそ45度まで、左に向けることが可能です。

*以上を繰り返します。
*コーナーで バック・コルテ を踊った時は、
新 LOD の壁斜めに 二歩ウォークして、プログレッシブ・リンク - - クローズド・プロムナード と続けます。

プログレッシブ・リンクに行く前に

壁斜めに進んだ右足のウォークから入ります。

壁斜めに面して終わりますから、
クローズド・プロムナードを踊り終わった時と同じ状態となります。

ほかの足型と連結して使われることが多く、
上級者は、とても表情豊かに踊る足型ですから、今から練習しておきましょう。
     足型5番 ロック・ターン (SQQSQQS)
男子:
<1.右足 壁斜めに前進、CBM (少し)、フットワークH>
<2.左足 中央に背面して横少し後ろへ、フットワーク B の IE,H>
<3.右足 逆壁斜めに、右サイド・リーディングで前方の右足に体重を移す、
 1-3 の間で 1/4 右回転、フットワーク B の IE,H>
ここでピタッと止まることができたら、女子が上体をランジのように動かすことができますので、 美しい表情が生まれます。

<4.左足 中央斜めに、左サイド・リーディングで小さく後退、
 フットワーク B の IE,H>
<5.右足 中央へ CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<6.左足 壁斜めに向けて横少し前へ、4-6 の間で 1/4 左回転、フットワーク足のIE>
<7.右足 壁斜めに面して左足の少し後ろにクローズ、フットワークWF>

女子:
<1.左足 壁斜めに後退、CBM (少し)、フットワークBH>
<2.右足 中央に面して前少し右の方へ、フットワークH>
<3.左足 逆壁斜めに、左サイド・リーディングで後ろ少し左の方へ、
 1-3 の間で 1/4 右回転、フットワーク B の IE,H>
ランジを踊るつもりで上体を後ろに広げると、美しい表情が生まれます。

<4.右足 中央斜めに、右サイド・リーディングで小さく前進、フットワークH>
<5.左足 中央へ、CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<6.右足 壁斜めに背面して横少し後ろへ、4-6 の間で 1/4 左回転フットワークB の IE,H>
<7.左足 壁斜めに背面して右足の少し前にクローズ、フットワークWF>


プロムナードから変化する


壁に沿ってプロムナードの第一歩を踏み出したら、
第二歩から後を様々に変化させることができます。

第二歩に、のしかかるように体重を乗せたのでは変化することが困難です。

左足が送り出した体重を右足が受け取る時には、
床を下向きに押さえて、その反発力で体を持ち上げておき、
右足の裏にかける力を変化させることによって、動きの変化を作り出すのです。

           
   足型12番 ナチュラル・ツイスト・ターン
     (SQQS QQ)

 プロムナードの第二歩の後全回転して、また、プロムナードを続けます。
男子:
<1.左足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.右足 LOD に沿って、壁斜めに向けて、PP で CBMP にアクロスして
前進、CBM、<3.左足 中央斜めに背面して横へ、フットワークBH>

第二歩の右足で床に反時計回りのねじる力を加え、
女子の右足をまたぎ越えて、立ちふさがるように体を運びます。

<4.右足 LOD に背面して左足の後ろに交叉、フットワークBH>
足を交叉するだけですから、 「S」 が短くなりがちです、女子は回転に入る
体勢を整える一歩ですから、時間をはしょってはいけません。

きっちり交叉したら ツイスト ができません。
両足の間に足一つ分くらいの空きを作って交叉します。

<5.両足の交叉を解きながら右へツイストを始める。フットワークは、右足B と左足H で始める。>
初めての人は、どこへ力をかけたら ツイスト できるのか分からなくて困るようです。
体を真っすぐにして B とH で均等に体重を支え、
交叉した脚を普通の状態に戻すように力をかけると回転します。

<6.両足をほぼクローズして、体重は右足に置き、PP で壁斜めに面する、
 フットワークは右足 WF で終わり、左足は体重なしで、
B の IE で横に置く。>
< 註) 右へ 7/8 回転して終わることができ、続くプロムナードは中央斜めへ動く。>

 <コーナー又は部屋の側面で右へ 3/4 回転すると、中央斜めに面して終わり、続くプロムナードは中央へ動く。>

 <男子が更に 1/4 回転してパートナーに面し、
   バック・コルテや左足のロックに続けることができる。>

左足の後ろに交叉する右足の、交叉の深さによって回転量が変化します。 いろいろ試して体得してください。

女子:
<1.右足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PPで横へ、フットワークH>
<2.左足 LOD に向けて PP で CBMPにアクロスして前進、フットワークH>
<3.右足 LOD へ、パートナーの両足の間へ前進、CBM、フットワークH>
<4.左足 壁斜めに向けて、LOD へ左サイド・リーディングで、 OP の用意をして前進、フットワークH>

自分の前に男子の体があるので、真っすぐに進むことはできないと思うのでしょう。 女子が左によけて動く間違いが多発します。

男子の右足は、交叉するために そこには無いのです。真っすぐに進んでください。

<5.右足 壁へ OP で CBMP に前進、CBM、フットワークHB>
シャープな回転ですから、頭から前に進むと遠心力で腰が後ろに膨らみます。
右足で床を後ろに掻き抜くようにして腰を進めると、シャープな回転をすることができます。


<6.左足 中央斜めに面して PP で小さく横へ、フットワークBH,右足の B の IE>


   足型13番 ナチュラル・プロムナード・ターン
    (SQQS)

プロムナード の途中で 3/4 右回転して直角に折れ曲がり、
また プロムナード を続ける足型です。

コーナーで踊る場合を記述してあります。

男子:
<1.左足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.右足 壁斜めに PP で CBMP に前進、CBM、フットワークH>
壁斜めに動くことが重要なポイントです。

<3.左足 LOD に背面して横少し後ろへ、フットワークBHB>
第二歩で女子と向き合い、 第三歩で後退してナチュラル・スピン・ターンを踊ると思えば分かりやすいでしょう。

<4.右足 新 LOD 壁斜めに、CBMP に前進、CBM、PP で左足体重をかけずに横に置き、
 壁斜めに面して終わる、フットワークH,次いで左足BのIE>

回転量:部屋の側面に沿って踊る場合も 3/4回転で、続くプロムナードは中央へ進むか、 又は、左足を右足の横に置く時に体を少し右へ回転して、中央斜めへプロムナードを続ける。

第四歩をロック・ターンの第一歩として ロック・ターンを踊ることができる

普通の回転量を使うと中央斜めに面して終わるので、 ロック・ターンの
1-3 歩で右に回転
して、壁斜めに面して終わるのが良い方法である。

女子:
<1.右足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.左足 LOD に向けて、PP で CBMP にアクロスして前進、フットワークH>
<3.右足 LOD へ、パートナーの両足の間に前進、CBM、フットワークH>
<4.左足 新 LOD 壁斜めに横少し後ろへ、回転してPP となって中央斜めに面し、
 右足体重なしで横に置いて終わる、フットワークBH,次いで右足のIE>
< 註) ロック・ターンの 2-7 歩を続ける時は、右足を横に置く事は省略する。


     足型18番フォーラウェー・プロムナード
      (SQQSQQ)

プロムナードの途中で、その形のまま中央の方に後退して、 その後、通常は壁斜めの方向へプロムナードを続けます。

男子:
<1.左足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.右足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で CBMPにアクロスして前進、CBM、フットワークH>
このステップから、少しずつ体を右に向け始めることが必要です。
<3.左足 ほぼ中央斜めに背面して PP で横へ、フットワークBH>
<4.右足 中央斜めに背面して、右サイド・リーディングでフォーラウェーに中央へ後退、
 1-4 の間で 1/4 右回転、フットワークB の IE,H>
< 註) 1-4 の間でもっと回転することもできるが、上記の回転が最良の方法である。>

<5.左足 左足を壁に向けて、中央へフォーラウェーで CBMP に後退
 4-5 の間で 1/8 左回転、フットワークBH>
<6.右足 壁に面して、PP で左足の少し後ろにクローズ、体の回転を完了、フットワークBH>
女子:
<1.右足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.左足 LOD に向けて、PP で CBMP にアクロスして前進、フットワークH>
<3.右足 ほぼ壁斜めに面して、PP で CBMP に前進、CBM、フットワークH>
< 註) 第三歩は LOD の方へ動き始めるが、右足と体はほぼ壁斜めに面して終わる。その結果、このステップは CBMP で終わる。

<4.左足 逆中央斜めに背面して、左サイド・リーディングでフォーラウェーに中央へ後退、1-4 の間で 1/4 右回転、フットワークB の IE,H>

<5.右足 逆中央斜めに背面して、フォーラウェーで CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
< 註) 第五歩は右足のボールで回転し、フラットで終わる。>

<6.左足 LOD に面して、PP で右足の少し後ろにクローズ、
 5-6 の間で 1/8 左回転、フットワークWF>


   足型24番 ザ・チェース  (SQQ QQ S)

「チェース」 は 「追跡・追いかけ」 です。
名前そのままに、男子と女子が 「追いかけっこをする」 のが、この足型の持ち味です。

残念なことには、ほとんどの人が、単なるチェックとしか見えない踊り方をしています。
人気の高い足型ですから、踊り方を確実に覚えて、表現を楽しんでもらいたいと願います。

足型を、「前置き」 「中心」 「結び」 の三段階に分けると理解が深まると思います。
前置き (SQQ)
男子:
<1.左足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.右足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で CBMP にアクロスして
前進、CBMフットワークH>
クローズド・プロムナードには、CBM はありませんでした。
ここからすでにチェースへの準備が始まっています。

<3.左足 壁に面して横少し前へ、B の IE,H>

左足のトーの向きは、
クローズド・プロムナードでは 「壁斜め」 でした。
オープン・フィニッシュでは 「壁と壁斜めの間」 でした。
チェースでは 「壁」 です。


この、わずかとも思える違いが、男子と女子の体の動きの決定的な違いを生み出すのです。

女子:
<1.右足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.左足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PP で CBMP にアクロスして前進、CBM、フットワークH>
<3.右足 壁に背面して横少し後ろへ、2-3 の間で 1/8 左回転、フットワークB の IE,H>
        中心 (QQ)
男子:
<4.右足 ほぼ逆 LOD に OP で CBMP に前進、CBM、フットワークBH >
< 註) 第四歩で鋭く体を右へ回す。>

「男子が追いかけて女子が逃げる」 構図です。

この足型の最も重要なポイントであるにもかかわらず、
オープン・フィニッシュ にしか見えない人があまりにも多いのです。

右足を前に出そうとせずに、
左足のボールに反時計回りに床を捻る力をかけ同時に強く後方に押すと、
体が鋭く右に回転して前進します。

ヒールからステップする間違いも多く見られます。
前進から後退に素早く反転し、「男子が逃げて女子が追いかける」 場面に転換するためにはボールに強い圧力をかけてステップし、 床を前方へ押さなければなりません。

<5.左足 ほぼ壁斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>

女子:
<4.左足 ほぼ逆 LOD に CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<5.右足 ほぼ壁斜めに OP で CBMP に前進、CBM、フットワークH>
足型を覚えた女子が、「今度は自分が前進する番だ」 と張り切って進もうとすると上体が前に動いて自分の右足に突っかかり、次の回転を妨げます。

「後退しろと言ったのに、何で急に前進させるのよ」 と言うような感じで
しぶしぶ右足を前に進めると、とても上手に踊れます。

結び  (S)
男子:
<6.右足 中央斜めに面して PP で小さく横へ、2-6 の間で 3/4 右回転、
 フットワークBH、左足のB の IE>

続行:
<全てのプロムナード系の足型。インラインで終わった時はプログレッシブ・リンク。>

女子:
<6.左足 中央斜めに背面して横へ、右足 PP で体重をかけずに横に置き、
 逆中央斜めに面して終わる、3-6 の間で 7/8 右回転、フットワークBH、右足の B の IE>
< 註) 女子は 3-6 の間で右へ 5/8 だけ回転し、男子に対しスクエアで終わることができる。>
第五歩目の後、その他のエンディング

<シャッセ・ツー・ライト (右足.左足.右足)を続ける。この シャッセ は右に
回転する
ことに注意。回転量は後続のステップの方向による。>
左足後退からシャッセに続けようとする時、左のヒールよりも後ろにお尻がはみ出して、 うまく右に回転することのできない男子を多く見かけます。

ワルツのナチュラル・ターン後半 を練習することなく進んできたことによる欠陥がこのような場面で暴露されるのです。

フォーラウェー・ウイスクを踊りたい時には致命的といえる妨げとなります。
少しでも違和感がある時には、 ダンス体操を練習するのが早道です。

<シャッセ に続いて
1)左足 PP で右足の後ろに交叉して ウイスク に入る。
 次に、右足 PP で CBMP に前進して、左足を体重をかけずに横に置く。
 「Q&QSQQ」又は「Q&QQQS」

2)同様に シャッセ と ウイスク を踊り、 プロムナード・リンク を続ける。
 「Q&QSQQ」 又は 「Q&QQQS」

PP を閉じてスクエアとなり、前進することが可能となります。

3)同様に シャッセ と ウイスク を踊り、右足を左足にクローズして、
 左足を PP で体重をかけずに横に置く。「Q&QS&S」

4)シャッセ に プログレッシブ・リンク を続ける。
 「Q&QQQ」(コーナーで踊ることもできる)。>

多くの人が、シャッセの右に回転する動きを続けながらリンクに入っていますが、 競技を目指す人はそのような踊りをしてはいけません。

右回転はシャッセだけで終わって、プログレッシブ・リンクは、はっきりとCBMP にステップし、 けじめをつけて踊ることが重要です。


プロムナード・リンク

プロムナードをスタートして第一歩をステップしたけれども、
至急に中断して方向変換をしたい。

このような時に踊ってとても便利です。

クローズド・プロムナードを踊り終わった時と同様に、左足をステップする足型に入ることができます。

      足型14番 プロムナード・リンク  (SQQ)
男子:
<1,左足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.右足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で CBMP にアクロスして
前進、CBM、フットワークHB (フラットに保つ)>
<3.左足 壁に面して、体重をかけずに小さく横へ置く、フットワークBのIE>
註) 上記の方向のほかに男子が壁斜めに面して女子が 1/4 左回転する。

*中央斜めへプロムナードを踊る場合,男子は第二歩を中央斜めに向けてステップし、1-2 歩の間で 1/8 左回転して中央斜めに面しリバース・ターンに続ける。

 これは、リバース・プロムナード・リンク として知られている。
 女子は第二歩を中央に向けてステップし、2-3 歩の間で3/8 回転する。
女子:
<1.右足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.左足 LOD に沿って、中央斜めに向けてPP で CBMP にアクロスして前進、CBM、 フットワークHB (フラットに保つ)>
<3.右足 壁に背面して、体重をかけずに小さく横へ置く、フットワークBのIE>


足を閉じたら 次は何を

一つの足型を踊り終わって足を閉じた時に、壁斜めに面していたら、
スタート した時と同様に、二歩 ウォーク してから
プログレッシブ・リンク で 「PP に開き」、プロムナード に続けます。

壁に接近して スペース が狭いと感じたら、ウォーク を省略してもかまいません。

狭すぎると感じたら、バック・コルテ を踊って「方向変換」し、リバース・ターンに続けます。
コーナー で バック・コルテ を踊ったら、新LOD に入ります。

この 「PP に開く」 と 「方向変換」 とをいっぺんにやってしまう足型が 「フォア・ステップ」 です。

  足型15番 フォア・ステップ  (QQQQ)

男子:
<1.左足 壁へ CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 逆中央斜めに背面して横少し後ろへ、1-2 の間で 1/8 左回転、フットワークBH>

少し後ろが重要です。
横にステップしたら、第三歩で女子が外側に出られません。

註) 壁斜めに面して始める時は、第一歩の方向も壁斜めとなる。
従って、男子は 1-2 の間で回転せず、壁斜めに面して終わるか、 1-2 の間で 1/8 回転して LOD に面して終わり、中央斜めへプロムナード系を続ける。

  又は 1/4 回転して中央斜めに面して終わり、中央へ動く。

このように、進みたい方向に進むことが可能となるように、「方向変換」 することができます。

 *コーナーで壁斜めに面した時は、
  1-2 の間で左へ 1/4 回転して、新LOD の壁斜めに面して終わり、
  新LOD の壁に沿ってプロムナード系足型を続ける。

  又は、1-2 の間で 1/8 回転して新LOD の壁に面し、
  壁斜めにプロムナード系足型を続ける。

<3.左足 逆中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<4.右足 壁斜めに面して PP で左足の少し後ろにクローズ、フットワークBH>

女子:
<1.右足 壁へ CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 逆中央斜めに向けて横少し前へ、1-2 の間で 1/8 左回転、フットワークWF>
フットワークWF (ホールフット) は足の裏全面を同時にパタンと床に置いて、瞬時に体重を乗せ替え、体を固定します。

タンゴらしいシャープな曲がり角を作るためにとても重要です。

<3.右足 逆中央斜めに OP で CBMP に前進、CBM、フットワークBH (フラットに保つ)>
<4.左足 中央斜めに面して、PP で右足の少し後ろにクローズ、
 3-4 の間で 1/4 右回転、フットワークBH>

【フォア・ステップはリバース・ターンとして使うことができます。】

<フォア・ステップを中央斜めに始めて、
1. 1/2 左回転して、逆壁斜めに面して終わる。
壁の方向へプロムナード系を続ける。
2. 5/8 左回転して壁に面して終わる。壁斜めにプロムナード系を続ける。
3. 3/4 左回転して壁斜めに面して終わる。> LOD にプロムナード系を続ける。


    足型21番 フォーラウェー・フォア・ステップ
     (QQQQ)

フォア・ステップは終わりでPPに開き、こちらは始めでPPに開きます。
男子:
<1.左足 LOD へ、CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 逆壁斜めに背面して、フォーラウェーで壁へ横少し後ろへ、
 1-2 の間で 1/8 左回転、フットワークBH>
フォーラウェーとは、プロムナード・ポジションで後ろへ進むという意味です。

< 註) この足型は、部屋の側面でも踊ることができる。
  コーナーでは、壁斜めから 1/4 左回転する。>

<3.左足 逆壁斜めに背面して、フォーラウェーで CBMP に壁へ後退、フットワークBH>
<4.右足 新LOD の壁斜めに面して、PP で左足の少し後ろにクローズ、フットワークBH>

女子:
< CBM: なし>
<1.右足 LOD へ、CBMP に後退、フットワークBH>
<2.左足 壁斜めに背面して、フォーラウェーで壁へ横少し後ろへ、
 1-2 の間で 1/8 右回転、フットワークBH>
<3.右足 壁斜めに背面して、フォーラウェーで CBMP に壁へ後退、フットワークBH>
<4.左足 新LOD 中央斜めに面して、PP で右足の少し後ろにクローズ、フットワークBH>

< 註) この足型は、部屋の側面でも踊ることができる。
  コーナーでは回転せずに、新LOD の中央斜めに面して終わる。>


     足型19番 フォア・ステップ・チェンジ
     (QQQQ 又は QQ&S)

バック・コルテ や フォアステップ よりもずっと小さな動きで、方向変換をします。
厳密に真っすぐに立って水平移動をする技能が試されます。

体重の無い足を動かそうとしないで、今体重を支えている足で体を運ばなければなりません。

男子:
<1.左足 壁斜めに、CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 中央斜めに面して横少し後ろへ、1-2 の間で1/4 左回転、フットワークBH>
<3.左足 中央斜めに面して右足にクローズ、フットワークWF>
< 註) 第三歩の左足は、少し前にクローズすることができる。>
フットワークはホールフットです。一瞬に、微動もしない停止状態になることが要求されます。

<4.右足 逆壁斜めに、ごく小さく後ろへ、フットワークBH>

女子:
<1.右足 壁斜めに、CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 中央斜めに背面して横少し前へ、1-2 の間で 1/4 左回転、フットワークWF>
<3.右足 中央斜めに背面して左足にクローズ、フットワークWF>
< 註) 第三歩の右足は少し後ろにクローズすることができる。>
ホールフットが二歩続きます。小さいながらも切れ味鋭く動くことを求められています。

<4.左足 逆壁斜めに、ごく小さく前へ、フットワークBH>


     足型20番 ブラッシュ・タップ (QQ&S)

唯一、技術書で規定されている足技がこれです。

下手に踊ったのでは、もたついているだけとしか見えませんが、
上手に踊ると、アクセントとして光ります。

男子:
<1.左足 壁斜めに、CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 LOD に面して横へ、1-2 の間で 1/8 左回転、フットワークBH>
< 註) この足型は回転せずに踊ることもできる。>

<3.左足 LOD に面して、体重をかけずに右足にブラッシュ、足は床から上げて>
<4.左足 LOD に面して、体重をかけずに横に置く、フットワークB の IE>

< 註) 第四歩で左足を置く時、左膝は内側へ曲げる。>

女子:
<1.右足 壁斜めに、CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 LOD に背面して横へ、1-2 の間で 1/8 左回転、フットワークWF>
< 註) この足型は回転せずに踊ることもできる。>

フットワークはホールフットで、体を置物のように停止させることが重要です。

<3.右足 LOD に背面して、体重をかけずに左足にブラッシュ、足は床から少し上げて>
<4.右足 LOD に背面して、体重をかけずに横に置く、フットワークB の IE>


       足型26番 ファィブ・ステップ
        (QQQQS 又は QQS&S)

フォア・ステップを土台とし、PP に開く動きを一歩分として位置づけることにより ファイブ・ステップとなりました。

現在は、こちらが主役にのし上がってきたようです。
PP に開く部分を際立たせるためには、その部分のフットワークが要注意です。

コーナーで踊る場合を記述してあります。

男子:
<1.左足 壁斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 逆壁斜めに背面して、横少し後ろへ、1-2 の間で 1/4 左回転、フツトワークBH>
<3.左足 逆壁斜めに CBMP に後退、フットワークBH>
<4.右足 逆壁斜めに後ろ少し右の方へ、フットワークB>

第三歩は女子を外側にして後退するため、
右サイド (体側) を後ろに引いて、左足の向きに対して左腰が前に出た状態となっています。

第四歩の右足をステップする時には、
この左腰を引き戻して女子と正常に組んだ状態を回復し、
第五歩で、改めて右サイドを後ろに引いて、女子を PP に開かせます。

右足のヒールを降ろしてしまったら、このような操作ができなくなってしまいます。
< 註) 右足のヒールは、第五歩で女子が回転を完了するまで降ろさない。

<5.左足 新LOD 壁斜めに面して、PP で体重をかけずに横へ置く、体を右へ回転、  フットワークH (右足)、左足のB の IE>

女子:
<1.右足 壁斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 逆壁斜めに向けて横少し前へ、1-4 の間で 1/4 左回転、フットワークWF>
<3.右足 逆壁斜めヘ OP で CBMP に前進、フットワークH>
<4.左足 逆壁斜めへ前少し左の方へ、フットワークB>
<5.右足 新LOD の中央斜めに面して、PP で体重をかけずに横へ置く、5 で1/4 右回転、  フットワークH (左足)、右足のB の IE>


コントラ・チェック

ボールルームダンスの花とも言うべき足型を 「ライン・フィガー」 と呼びます。

普通に組んだ時の男女のボデ・ラインを特殊な形に変化させて組み合わせ、
魅力的な姿を描き出そうとする足型で、日本では 「ピクチャー・ステップ」 と呼ばれます。

元祖は、ワルツを踊る時に コーナー で方向変換するためや、
衝突を避けるために使われた 「チェック」 です。

これを踊る自然の動きから、徐々に CBM (コントラリー・ボディ・ムーブメント) を
強調する動きへと発展して、「コントラ・チェック」 として定着しました。

ザ・ボールルーム・テクニック の前身である リバイズド・テクニック には、
ワルツの足型として記載してありました。

足型の終わりで右足を閉じた形、又は、
右足で体を支え左足体重なしで横に置いた形から入って、PP で終わります。

     足型27番コントラ・チェック (SQQ)
男子:
<1,左足 壁斜めに、足はほぼ LOD へ向けて CBMP に前進、CBM、1 で体を左へ回転、両膝を少し曲げる、フットワークB (フラット)>
左へ回転して前進したら、鋭く停止しなければなりませんから 決してヒールからステップしてはいけません。

右手には、絶えず女子の体を引き戻す力を感じていなければなりません。

女子の上体を後ろに反ってもらいたくて、手を前方へ広げる人がいますが、
それでは女子は怖くて、後ろへ反ることができません。

<2.右足 逆中央斜めに、体重を後ろの右足に移す、2 で体を右に回転、フットワークBH>
<3.左足 壁斜めに面して、PP で体重をかけずに横へ置く、フットワーク左足のB の IE>

女子:
<1.右足 壁斜めに、両足はほぼ LOD に背面して CBMP に後退、CBM、
1 で体を左へ回転、両膝を少し曲げる、フットワークB>
右足のトーは内側に向けて、ヒールは上げておかなければなりません。

<2.左足 逆中央斜めに、体重を前方の左足に移す、2 で体を右へ回転、フットワークBH>
<3.右足 中央斜めに面して、PP で体重をかけずに横へ置く、2-3 の間で1/4 右回転、フットワーク左足のB、足はフラットで右足B の IE>


足を閉じないで  女子の外側に前進


足型1番 オープン・フィニッシュ で説明したように、
足を閉じて終わる足型は全て、右足を女子の外側に前進して終わることができます。

足型10番 オープン・プロムナード (SQQS)

クローズド・プロムナード
第三歩左足を 「壁と壁斜めの間に向けて」 ステップし、
第四歩右足を女子の外側に CBMP に前進すると、
オープン・プロムナード となります。

後に続ける足型も、二歩ウォークした時と同様に踊ることができます。

右足で前進している点は同じですが、女子を外側にしている点が大きな違いで、
この状態を作らなくては踊ることのできない足型があって、
それが 「アウトサイド・スイベル」 です。

方向変換の働きを持たせて踊ることも可能です。

  足型17番 アウトサイド・スイベル [方法 1]
   (SQQ)

オープン・フィニッシュ の後や、プロムナード・リンク や ブラッシュ・タップ のように右足で体重を支えて、左足を体重なしで横に置いた状態から入ります。

男子:
<1.左足 中央と逆中央斜めの間に、トーを内側に向けて CBMP に後退、CBM、  1 で 1/8 弱右回転、右足を、体重をかけずに左足の前に交叉、PP で壁に面して終わる、  フットワークBH、右足B でプレッシャー>
< 註) 熟練したダンサーのほとんどは、第一歩で右足を前に交叉しないで前方にとどめておく。>
両脚を引き締めて女子のスイベルの動きで崩されないよう、支えを固めます。

<2.右足 壁斜めに向けて、PP で CBMP にアクロスして前進、1-2 の間で 1/8 左回転、フットワークH>
<3.左足 壁斜めに面して、体重をかけずに小さく横へ置く、フットワークB の IE>

女子:
<1.右足 中央と逆中央斜めの間に、OP で CBMP に前進、CBM、1 で 1/4 強 右回転、
 左足 体重をかけずに少し後ろにクローズ、PP で LOD に面して終わる、
 フットワークHB (フラットに保つ)、左足のB の IE>
< 註) 熟練したダンサーのほとんどは、
  しばしば第一歩目で、左足をフロアーから上げることがある。
  この 「フリック」 の間、両膝は必ずコンタクトさせていなければならない、

足型を覚えた女子が自分で回転しようとして、 頭が男子に接近し、腰が後ろに膨らんでいる場面を良く見かけます。

決して自分から回転しようと思わないで、「前進しなさい」 とリードされたのですから、男子の腕を突き抜けるつもりで前進すると、
自然に回転が始まり、頭が円を描くように動いて、美しく踊ることができます。

<2.左足 壁斜めに、LOD に向けて PP で CBMP にアクロスして前進、CBM、  フットワークHB (フラットに保つ)>
<3.右足 壁斜めに背面して、体重をかけずに小さく横に置く、2-3 の間で 3/8 左回転、フットワークB の IE>
     アウトサイド・スイベル  [方法 2]  (SQQ)

オープン・フィニッシュ を壁斜めに終わった後に踊り、左回転して、中央斜めに面して終わります。

男子:
< CBM:なし >
<1.左足 逆LOD に、CBMP に後退、
右足を体重をかけずに左足の前を左の方へ動かし、LOD に面して PP で終わる、
 1 で 1/8 左回転、フットワークBH、右足B でプレッシャー>
<2.右足 中央斜めに向けて PP で CBMP にアクロスして前進、2 で 1/8 左回転、フットワークH>

第一歩は逆LOD へ後退し第二歩は中央斜めに前進して終わり、リバース系に続けます。

<3.左足 中央斜めに面して、体重をかけずに小さく横に置く、フットワークB の IE < 回転量:左へ 1/4 >

女子:
<1.右足 逆LOD へ、OP で CBMPに前進、CBM、左足は体重をかけずに少し後ろにクローズ、PP で中央に面して終わる、先行歩と1 の間で1/8 左回転、1 で 1/4 右回転、フットワークHB (フラットに保つ)、左足のB の IE>

<2.左足 中央斜めに、中央へ向けて PP で CBMP にアクロスして前進、CBM、 フットワークHB (フラトに保つ)>
<3.右足 中央斜めに背面して小さく横に置く、2-3 の間で 3/8 左回転、
 フットワークB の IE>
    リバース・アウトサイド・スイベル  [方法 3]
    (QQSQQ)


オ-プン・リバ-スタ-ン・レディ・アウトサイドの第三歩で、スイベルを踊ります。

男子:
<1.左足 中央斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 壁斜めに背面して横へ、フットワークBH>
<3.左足 中央斜めに CBMP に後退、
 右足 PP で体重をかけずに左足の前を左の方へ動かす、逆壁斜めに面して終わる、
 フットワークBH、右足のB プレッシャー>
<4.右足 壁に向けて、PP で CBMP にアクロスして前進、フットワークH>
<5.左足 壁に面して小さく横へ置く、フットワークB の IE>

女子:
<1.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 LOD に向けて横少し前へ、フットワークWF>
<3.右足 中央斜めに OP で CBMP に前進、CBM、
左足 PP で体重をかけずに少し後ろにクローズ、
 1-3 で 1/2 左回転、3 で 1/4 右回転、壁斜めに面して終わる、
 フットワークHB (フラットに保つ)、左足B の IE>
<4.左足 壁へ、PP で CBMP に壁斜めに向けてアクロスして前進、CBM、
 フットワークHB (フラットに保つ)>
<5.右足 壁に背面して、体重をかけずに小さく横に置く、4-5 の間で 3/8 左回転、フットワークB の IF>
     リバース・アウトサイド・スイベル [方法 4]

[方法 3] の第三歩で中央斜めへ後退する時、
トーを壁に向けて後退することによって、回転量を増やすことができる。

< 註) 第三歩で左足が中央斜めへ動く時、右足は鋭いスイベルをする。
  女子は第三歩では 1/8 だけ右回転する。>

壁斜めに面して、右足で体重を支え、左足を小さく横に置いた形となります。


足を閉じないで後退 もある

     足型16番 バック・オープン・プロムナード
     (SQQS)

男子:
<1.左足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.右足 LOD に沿って、壁斜めに向けて PP で CBMPにアクロスして前進、CBM、  フットワークH>
<3.左足 中央斜めに背面して横少し後ろへ、2-3 の間で1/4 右回転、フットワークBH>
第二歩をステップしたら、クローズド・プロムナードとは反対に、 男子が女子よりも進行のスピードを上げて右に回転し、女子にスクエアになります。

<4.右足 中央斜めに後退、4 で体を左へ回転、フットワークBH>

コントラ・チェック を思い出して、強めの CBM で CBMP に後退し、両膝を少し曲げ、右ヒールを上げたままでピタリと止まると、 ポピュラー な バリエーション の 「バック・コントラ・チェック」 となります。】

女子:
< CBM:なし>
<1.右足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PP で横へ、フットワークH>
<2.左足 LOD に沿って、中央斜めに向けて PP で CBMP にアクロスして
 前進、フットワークH>
<3.右足 中央斜めに向けて横少し前へ、フットワークBH >
<4.左足 中央斜めに前進、4 で体を左へ回転フットワークBH >

第三歩と第四歩のフットワークは、ヒール ではなく、ボール からステップすることに注意してください。

*足型の終わりで 逆壁斜めに面しますから、慣れるまでは続行にまごつくかもしれませんが、技術書には次のように示してあります。

続行:
     フォア・ステップ
     リバース・アウトサイド・スイベル
     フォア・ステップ・チェンジ
     ブラッシュ・タップ
     フォーラウェー・フォア・ステップ
     ファイブ・ステップ


足型で衝突を避ける

ダンスを踊る時、曲の初めから終わりまでに使う足型を決め、
踊る場所も順番も決めて纏め上げたものを 「ルーテイン」 と言います。

近頃は、ルーティン で ダンスを習う人が多いようですが、多くのペアが
踊る場所や競技の場面で、ルーティンのとおりに踊れるとは限りません。

衝突しそうになってから慌ててよけるのではなく、周囲の様子を見て、
踊りながら進路を変更して踊ることができるようになりたいものです。

足型の組み合わせを「アマルガメーション」と言いますが、
面した方向に従い使い分けることができる 「アマルガメーションを幾つも」
用意しておき、 早めに進路変更して踊るのが最高です。

アマルガメーションの例

LOD に沿ってプロムナードをスタートしたけれども前が狭いので、
バック・オープン・プロムナード。


フォア・ステップ の二歩で左に 1/4 回転して、逆中央斜めに
アウトサイド・スイベル [方法 1]
で壁斜めに面する。

コントラ・チェック でPP に開き、LOD に沿って ザ・チェース、右にシャッセ、
プログレッシブ・リンクで中央斜めに動く。

もっと早めに中央斜めに動きたい時は、
アウトサイド・スイベル [方法 2] で中央斜めに面し、リバース系に続ける。


足型9番
プログレッシブ・サイド・ステップ・リバース・ターン

            (QQSS QQS QQS)
タンゴのウォークは左に回転しますし、
プログレッシブ・サイド・ステップ も少し左に回転することができます。

しかし、リバース・ターン と呼べるほどまでに回転量を増やすためには、
強いCBM の作り方を覚え、
はっきりと意識して、足のトーを左に向けてステップしなければなりません。

支え足の裏にかける 「ねじりの力」 が重要です。

男子:
<1.左足 中央斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
右足が体を前方へ運び始める時には、右足の裏に「時計回りのねじる力」をかけながら 床を後ろに押し、左足はトーを左に向けて床に置き、踵が着床したら床を引き寄せる力をかけて 後ろにあった体を引き寄せます。

<2.右足 逆中央斜めに面して横少し後ろへ、フットワーク足のIE>
いわゆる内股のように、両足の踵を外に開きながら横にステップします。

<3.左足 ほぼ逆 LOD に CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<4.右足 逆 LOD に右サイド・リーディングで前進、フットワークH>

<5.左足 LOD へ、左サイド・リーディングで後方の左足に体重を移す、フットワークB の IE、H>
<6.右足 LOD へ、右サイド・リーディングで前方の右足に体重を移す、フットワークH>
<7.左足 LOD へ、左サイド・リーデイングで小さく後退、フットワークB の IE、H>

<8.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<9.左足 壁斜めに向けて横少し前へ、フットワーク足の IE>
<10.右足 壁斜めに面して左足の少し後ろにクローズ、フットワークWF>
< 回転量:左へ 3/4 >

< 註) 1-4 歩の後に、次のエンデイングに入ることができる。
  1) バック・コルテ 「SQQS」
  2) 左足のロック 右足のロック、バック・コルテ 「QQS、QQS、SQQS」
女子:
<1.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 逆中央斜めに背面して横少し前へ、フットワーク足の IE>
<3.右足 ほぼ逆LOD へ、CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<4.左足 逆LOD へ、左サイド・リーディングで後退、フットワークB の IE、H>

<5.右足 LOD へ、右サイド・リーディングで前方の右足に体重を移す、フットワークH>
<6.左足 逆LOD へ、左サイド・リーディングで後方の左足に体重を移す、フットワークBのIE、H>
<7.右足LOD へ、右サイド・リーディングで小さく前進、フットワークH>

<8.左足 中央斜めへ、CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<9.右足 壁斜めに背面して横少し後ろへ、フットワークB の IE、H>
<10.左足 壁斜めに背面して右足の少し前にクローズ、フットワークWF>
< 回転量:左へ 3/4 >

< 註) オープン・フィニッシュから左足のロックを続ける時は、
 女子アウトサイドで CBMP に踊り、右へ 1/4 まで回転することができる
 足型11番 ロック・バック・オン・レフト・フット
   (QQS)
男子:
< CBM:なし>
<1.左足 LOD へ、左サイド・リーディングで後退、フットワークBのIE、H>
<2.右足 逆LOD へ、右サイド・リーディングで前方の右足に体重を移す、フットワークH>
<3.左足 左サイド・リーディングで小さく後退、フットワークBのIE、H>
女子:
< CBM:なし>
<1.右足 LOD へ、右サイド・リーディングで前進、フットワークH>
<2.左足 逆LOD へ、左サイド・リーディングで後方の左足に体重を移す、フットワークBのIE、H>
<3.右足 LOD へ、右サイド・リーディングで小さく前進、フットワークH>
   足型11番 ロック・バック・オン・ライト・フット
    (QQS)

右足へのロックは左足へのロックと異なり、 「サイド・リーディング」 が 
「CBMP」 と変わり、「BのIE」 が 「BH」 と変わります。

それ以外の踊り方は左足へのロックと同様です。


オーバー・スウェー は リバース・ターン、レディー・イン・ライン から

この基本を身に付けないまま、
いきなり スローアウェー・オーバースウェー に進んで、
美しく踊れない人のなんと多いことでしょう。

女子に無理をさせているケースが少なくありません。

『先ず後退を始めて、次いで、横の動きに変える。』
これが鉄則です。

『左足のトーは壁と壁斜めの間に向けて』
これにも重大な意味があります。

しかし、腰の左右の向きに対して両足の前後の向きが直角に交わると言う、
ボールルームダンスの前提条件となる ポイズ ができていてこその話ですが。

『両足を揃え』
この言葉の持つ意味は重大です。
上達を目指すなら、厳密に解釈しなくてはなりません。


     足型22番 オーバースウェー  (QQSS)
男子:
<1.左足 中央斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 LOD に背面して横少し後ろへ、フットワークBH>
第一歩の左足を前に出してのしかかるように体重を乗せ、
第二歩の右足を横に広げたのでは、この時点で体が左に傾いています。

これは、第三歩で女子と正対したままの後退はできない体勢です。

真っすぐで垂直な体を右足が前に送り出し、 その体を受け取った左足は、
その体を右横に運んで右足に乗せ、 右足の上に、真っすぐで垂直な体が
女子と正対して立っていなければなりません。

<3.左足 LOD へ後退、次いで左Tは壁と壁斜めの間に向けてLOD に
沿って側方へ、 1-3 でほぼ 3/4 左回転、フットワークBのIE>
< 註) 第三歩のフットワークが 「BのIE」 となっているのは、ヒールが遅れて
ロァーすることを示している。>

<4.ポジションを保ち、左膝を曲げる、右Tは逆壁斜めに向ける、
 4 で体をもう少し回転、フットワークH (左足)、右足のBのIE>
うかつに膝を曲げると腰が引けます。
「体を高い位置に保ちながら膝を突き出す」と言う感覚が必要です。

女子の上体が後ろに反りますから、その上体を引き戻すような力が
右手からなくならないように注意して支えていなければなりません。

女子:
<1.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 左Tを LOD へ向けて、左Hを右Hにクローズ、フットワークWF>
左足のフットワークはホール・フットです。
素早く体重を受け取って安定させ、前進に備えて体勢を整えます。

<3.右足 LOD へ前進、次いで LOD に沿って側方へ動き、壁に背面して終わる、  1-3 で 5/8 左回転、フットワークBH>
<4.ポジションを保ち右膝を曲げる、左Tは逆中央斜めに向ける、
 4 で体を更に回転、フットワーク左足のBのIE>
右膝を前に突き出すように曲げて、上体を後ろに反らせます。
     ドロップ・オーバースウェー

<この オーバースウェー を高度に踊る方法は、

第 1-3 歩を踊り、 そのポジションを保って静止し、 体は少し左へ傾け、
女子は頭を右へ回して右へ傾ける。 カウント「QQS」

両足はその場に保ち、 左膝を曲げ、同時に右肩を下げ、頭を少し右へ回す。 女子は頭を左へ回す。 カウント゜「S」>

「右肩を下げる」 は分かりにくいと思います。左に傾いていた上体を、
股関節の部分を横に曲げて右の傾きに変えることです。
       エンディング
1. 右足に体重を移し、左足 PP で体重をかけずに横へ置く 「QQ」。
2. 右足を左足にクローズし、左足 PP で体重をかけずに横へ置く 「&S」。

3-5. ザ・チェースのエンディンクで、右足、左足、右足と右へシャッセを踊った後 ウイスクを踊り、その後を三通りに変化させて踊りました。
これと全く同じ踊り方です。

6. 右へのスピンを 右足、左足、右足 と全回転し、
 次いで左足 PP で体重をかけずに横へ置く 「QQQQ」。
7. 右へのスピン右足、左足 に次いで、
 上記 3-5 の右へのシャッセ、ウイスクの後、三通りの踊り方を続けます。


ベーシック・リバース・ターン

ザ・ボールルーム・テクニックが刊行された当時、
ISTD会長の要職にあった ビル・アービン が、ISTDコングレスで
「タンゴで 記念碑のような静けさを作る」 と題して講義を行ったことがあります。

スッ と動いて ピタッ と止まるのがタンゴです。
「微動もしない止り方」 が、美しいタンゴには不可欠の条件です。

オープン・リバース・ターン は左回転した後移動しますが、
ベーシック・リバース・ターン は、左回転してピタッと止まります。

そのための フットワーク、「ホール・フット」に留意して踊ることが肝要です。
   足型23番 ベーシック・リバース・ターン
    (QQSQQS 又はQQ&QQS)

男子:
<1.左足 中央斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 LOD に背面して横少し後ろへ、フットワークBH>
<3.左足 LOD に背面して右足の前に交叉、フットワークWF>
<4.右足 LOD へ後退、CBM、フットワークBH>
<5.左足 壁斜めに向けて横少し前へ、フットワーク足のIE>
<6.右足 壁斜めに面して右足の少し後ろにクローズ、フットワークWF>
女子:
<1.右足 中央斜めに CBMP に後退、CBM、フットワークBH>
<2.左足 LOD へ向けて横少し前へ、フットワークWF>
<3.右足 LOD に面して左足の少し後ろへクローズ、フットワークWF>
<4.左足 LOD へ前進、CBM、フットワークH>
<5.右足 壁斜めに背面して横少し後ろへ、フットワークBのIE、H>
<6.左足 壁斜めに背面して右足の少し前にクローズ、フットワークWF>


足型25番
フォーラウェー・リバース・アンド・スリップ・ピボット

 (QQQQ)
男子:
<1.左足 中央斜めに CBMP に前進、CBM、フットワークH>
<2.右足 壁斜めに背面して LOD へ動く、右サイド・リーディングでフォーラウェーに後退>
<3.左足 LOD へフォーラウェーで CBMP に後退、フットワークBH>
右に動く体の動きを止めて、左足だけを右にステップします。

<4.右足 トーを内側に向けて LOD へ後退、CBM、LOD 又は 壁斜めに終わる、フットワークBHB>
女子:
<1.右足 中央斜めに CBMP に後退、フットワークBH>
<2.左足 中央斜めに背面して LODへ動く、左サイド・リーディングでフォーラウェーに後退>
<3.右足 中央斜めに、フォーラウェーで CBMP に後退 (小さく)、CBM、左足を CBMP に保つ、中央に面して終わる、フットワークB>
体を左へ運ぶ動きを止めないで、右足は左足に触るくらい小さくステップします。

<4.左足 中央へ CBMP に前進、CBM、右足を CBMPに保つ、LOD 又は 壁斜めに終わる、フットワークBH>

動きの華やかさにあこがれて、多くの人が早くから踊りたがる足型ですが、
重要なポイントを理解していないためにうまくいかなくて、悩む人も多いようです。

ファイル(3)ピボット で詳しく説明してあります。


「社交ダンス上達の道しるべ」

(5)フォックストロットは大河の流れ



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