言葉として使わなくなったが
確実に存在する色たち
そんな色たちを表現しました
新江 剛
第1は草木染めで染められた色で、その原料となる植物の名を色名としたものが多い。
第2は中古以来、ある色はあるくらいの人しか着れないという、身分の表象としての服色の制度があって、大宝令、
延喜式などに記録されている色名が含まれること。
第3は平安朝の装束の重ね着の配色に自然の風物の名をとってよん(かさね)色目というみやびやかな趣味的慣わし
からきた色名がある。