指切り



校庭を走る長い影をぼんやりと見ながら

遠い遠い未来に想い馳せて夢を語った

夢を叶えることを誓った指切りを

二人の背中をあの日桜の木は見ていた
ねぇこれからもずっと一緒に願ってよ

夢を一人で追いかける力はないから

くじけそうになったら肩を抱いてよ

校庭も桜の木も校舎ごと無くなった
あの日のこと あの日の夢 ぼんやりとかすんで
忘れたいとさえ思い 心を閉じた時

誰にも気づかれずに向日葵がひたむきに朝日に向かってた
ねぇこれからはずっと夢に向かうよ

夢が遠くても不安でもあきらめはしない
あの日の指切りと生きてゆくよ

希望のかけらを探してつないで明かりを灯して

ねぇこれからもずっと一緒に生きてよ

たとえ倒れても立ち上がり歩けるように

どんなに離れても見守っていてよ

あの日の指切りは夢への道標





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