デジタルで小さい撮像素子カメラはなぜボケにくいのか トップページへ戻る
ボケ 具合
ボケ具合は、レンズの焦点距離、被写体との距離、絞りなどで変わってきます。
ボカす為には、
* 焦点距離の長いレンズを使う(長いほうが良くボケます)
* 被写体に近づく
* 被写体とボカすものの距離を開ける
* 絞りを開く(被写界深度を浅くする)
などの方法があります。
「マクロ」撮影で良くボケているのは、被写体にかなり近づいているからです。
逆に、風景写真などは被写体が遠いため、あまりボケません。
撮像素子の大きさの違い
フィルムカメラでの「フィルム」に相当し、いろいろな種類がありますます。
おおよそ
フルサイズ・・・・・約36o×約24o
「35o」フィルムと同等のサイズ・・・・・ニコンでは「FX」フォーマット
APS-Cサイズ・・・約23.7o×約15.6o
多くの一眼レフカメラで使用 ・ニコンでは「DX」フォーマット
フォーサーズ・・・約17.3mm×約13.0mm
オリンパス・パナソニックのカメラが採用
同じ大きさにプリントするためには、画角の違い(写る範囲の違い)で「APS-C」はフルサイズの約1.5倍に拡大しなくてはなりません。
そのことからも「大きなサイズが高画質」なことがわかります。(大きなサイズは、あまり拡大する必要がありません)
イメージとして
映画館を思い浮かべてください。
映写機・・・・・・・・レンズ
スクリーン・・・・・撮像素子(フィルム)
普通の大きさのスクリーンで見たとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35oフィルムでの写真。
スクリーンだけ中央から2/3の大きさにしたとき・・・・・・・・・・APS-Cになり、周囲に写らない映像がある。
デジタル専用レンズは、周囲の写らない分だけレンズを小型化しているので、小型軽量になっています。
「センサーの大きさからAPS-Cカメラはボケにくい」を誤解しないでください
「焦点距離が同じレンズならボケ方は同じです」
「ただ、センサーに写る大きさが違うので、カメラ内でトリミングされていると思ってください」
FXとDXを比べると
DXは「焦点距離100oのレンズなのに約150oのレンズで撮った時と同じような大きさに写ってしまいます」
「そのために、出来上がりで比べても100oで撮ったものとフルサイズの約150oで撮ったものがほぼ同じ大きさになります」
そして、当たり前ですが100oで撮ったボケのほうが150oよりも少ないのです。(写る範囲はほぼ同じです)
考え方を変えると
フルサイズのデジタルカメラ(または35oフィルムカメラ)に約1・5倍のテレコンバーターレンズを装着したと思ってください。
写る大きさは約1.5倍になりますが、ボケ方は元のレンズのままです・・・この方がわかりやすいかもしれません。
画角の違い
計算すると「フルサイズの50o」の画角を得るのに「APS-C」では「約33o前後」、
ところが35oフルサイズでは「33o」・・・ちょっと広角です。
レンズは、広角になるにしたがって「ボケにくい」ので・・よりボケにくいのです。
ちなみに昔、「35oフィルム・カメラに広角28mmレンズを付けて、ピントの距離を3mくらいに合わせて絞りf8で撮ると、
1.5mくらいから無限遠近くまでピントが合うので「スナップ写真」ではとても便利でした(ほぼピントを合わせる必要がないのです)。
これに近いことが「コンパクトカメラやスマホカメラ」でおきているわけです・・・ということは失敗が少なく綺麗に撮れる・・・ことになります。
スマホカメラではピント合わせがほとんどいりません。
基本的に、何ミリのレンズを使っているかで、同じものを撮った場合はボケ方も変わってきます。