【心を鍛える】
『子供に武道を習わせて、礼儀を身につけ、精神力を鍛えたい』という親御さんの言葉を耳にします。一方で『武道をしても、礼儀も身につかないし、精神も鍛えられない。現に武道を学んでいても非礼で弱い人間はたくさんいる。』という言葉もよく聞きます。
どちらが正しいのでしょうか?
私は両方とも正解だと思っています。
習う側と教える側の双方に『礼儀を身につけ、精神を鍛える』という確かな目的を持つことがは必要です。教える側は理論的・合理的な指導方法を持っている必要があります。躰道では武道の公理に基づいた、合理的・理論的な指導方法が確立されています。
子供たちが『礼儀を身につけ、精神を鍛える』という目的を持つというのは、幼少児では難しいので、是非、道場だけでなく、家庭でも武道的生活を実践して欲しいと思います。そうすることにより、子供たちの心の奥底に礼儀と強い精神が植えつけられていくのです。