ミヤマカラマツ |
Thalictrum tuberiferum Maxim. |
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秋田駒ヶ岳 |
阿弥陀池から横岳と男岳とを結び尾根に上がるジグザグ道で見慣れないカラマツソウの仲間を見つけた。その場で図鑑を取り出して調べればいいものを、横着して花の付き方が散房花序であることのみ確認して、写真だけ撮って通り過ぎてしまった。帰宅後名前を調べようとしたら、迂闊なことに花に気をとられて、葉の写っている写真がない。さて困ったと写真を眺めているうちに、花の一部だと思っていたピンクの部分が果実であることに気づいた。 散房〜複散房花序のカラマツソウ属には、限られた狭い地域に分布するものを除くとカラマツソウ、ミヤマカラマツ、タマカラマツ、シギンカラマツ、ハルカラマツ、エゾカラマツの6種がある。そのうちカラマツソウは果実の幅が広く、翼がある。またシギンカラマツとハルカラマツの果実には柄がなく、タマカラマツとエゾカラマツは秋田に分布しない。というワケで、なんとかミヤマカラマツにたどり着いたが、横着は禁物である。 |
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多数の発芽孔が散在し、極性は不明。発芽孔の縁は不明瞭で、中に粒状突起が密集する。表面にも粒状突起が散在する。これは、X線写真上では刺状突起である(三好ほか,2011)。 |
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