コメツガ Tsuga diversifolia (Maxim.) Mast. |
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雌花 | 雄花(いずれも尾瀬・沼山峠) |
コメツガは亜高山針葉樹林中にシラビソやオオシラビソ、トウヒなどと混生するが、尾根筋や岩礫地などの土壌条件の悪い場所では純林を作ることがある。日本にはツガとコメツガ、2種のツガ属が分布するが、両種は棲み分ける標高を異にし、関東周辺の北緯36度付近では、ツガが海抜350-1600mの間に、コメツガは1000-2700mの間に分布するとされる(林,1960)。コメツガの1年性枝には褐色の毛が生えているが、ツガではそれが無く、枝は緑色に見え、両種の区別は容易である。 |
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極観 | 気嚢の断面 | 極観(向心極側) | 極観(遠心極側) | |
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針状突起(油浸・微分干渉像) | 表面模様のL-Oパターン1(油浸・微分干渉像) | 同2 | 同3 | |
マツ科花粉は本体に2個の気嚢が付着するものが多いが、ツガ属ではそれがつながって、リング状のひだとなって本体を取り巻いている。本体のgerminal zone側(遠心極側)はやや凹凸のある薄い膜からなるが、向心極側は花粉膜が厚く、表面には水泡状の突起が密集し、L-Oパターンはリング状の模様が並ぶ。表面全体に鋭い針状の突起を持つ。 |
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