ハシバミ   Corylus heterophylla Fisch. ex Besser var. thunbergii Blume
群馬県谷川岳山麓 小海の町で売っていた「ハシバミの実」
 実が付いていれば迷うことはないのだが、雄花の付く位置が雌花の上側になること、開花時に葉が展開していないこと等がツノハシバミとの区別のポイントである。
 長野県の小海の町で袋詰めした殻付きのハシバミの実を売っているのを見つけた。セイヨウハシバミの実のヘーゼルナッツはスーパー等で売っているのをたまに見かけるが、これには「ハシバミの実」と書かれたラベルが貼られている。野生のものを採集してくるのだろうかと思って聞いたら、畑で栽培しているとのことだった。本当にハシバミなのだろうか。買って帰って食べてみたが、カラの厚さが1mm近くあって、なかなか割れない。渋皮もとれにくく、横着をしてそのまま食べたら、口の中がガサガサする上に渋くて味がよくわからなかった。
 八千代市周辺の林でハシバミを見ることは無いが、分析をするといつも少量の花粉化石が検出される。
 

極観 極観(微分干渉像) 赤道観
 外形は平たい三角形、その頂点に小さな発芽孔がある。表面模様は細かなうね状模様。極方向からの光学断面で、外層は発芽孔周辺でわずかに肥厚し、内層が発芽孔付近で外層から剥がれるように分離する点が同定のポイントである。




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