直線上に配置

台地と低地

直線上に配置

 上の写真は飯綱神社の境内から、新川の宮内橋を見下ろしたものです。新川の両側には水田が広がり、神社の建つ場所はこれらよりも一段高くなっています。向こうに見える家並みの後ろは急斜面となって、やはり一段高く、林で覆われて、ここからは見えませんが、その上に宮内の集落があります。
  新川は元々、勝田川や高津川、桑納川などの水を集めながら北に流れて、印旛沼に注いでいましたが、江戸時代の末に始まって昭和40年代の初めに完成する印旛沼の干拓工事に伴って、今では南の花見川とつなげられて、東京湾に流れています。
 地図は新川周辺の地形図です。家並みや道、地名は省略し、新川と国道
16号線、それに2m間隔で引かれた、等高線のみを示しました。
 両側の茶色い部分(海抜20〜28m)と、中央部、新川の両側の青い部分
(4〜10m)が目立ちます。両者は隣り合っていますから、ここでは高い平らな
面と低い平らな面とが10m前後の高度差を持って直接接っしていることになり
ます。
 地図のA-Bの線に沿った地形断面はどうなっているでしょうか。
 このような「段」のある地形が八千代市を含む千葉県北部の特徴です。この
とき、新川や水田のある低い地形面を「低地」、飯綱神社や宮内の集落の乗
る高い面を「台地」と呼び、両者はどちらも、ほぼ平らです。つまり、八千代市
周辺の地形は、高さの異なる二枚の地形面とその境界の急斜面(段丘崖)か
らできていることになります。

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