6 コンセプト無しE 5問 解答編
- 鈴木その子の名著『やせたい人は食べなさい』からの出題です。「中国人は、あれだけ油っこい中華料理を食べていても太らないのは、食後に飲む中国茶が、体内に入った油分を洗い流す効果を持っているからだ」という世間の人の思いこみを、彼女は真っ向から否定しています。では、中国人が太っていないのは何故だと説明しているでしょう?
答え 一般の中国人は、我々が考えるような中華料理を食べていないから。
- この本の内容はかなり説得力がある。やせたいと思う人も思わない人も是非読んでみては如何。ちょっとうさんくさい奇記述もあるが、それを補って余りある内容。ダイエット本の基本書ではないだろうか。
- 最近は「低インシュリンダイエット」とかが流行しているが、専門的すぎて間違った運用をしてしまう可能性がある。世の女性、特に若い女性(高校生〜大学生)には、先にこの本を読んでほしい。
- 日本国憲法では「検閲」が禁止されています。これはご存じですね。で、一連の教科書裁判では、「教科書検定」は日本国憲法で言う検閲ではないという判決が下されています。「検閲でない」とする理由は、戦前の検閲で不許可になった本と、検定不合格になった教科書にはある点で違いがあるからなのですが、その違いは何でしょう?
答え 教科書は検定不合格になっても、発売(正確には発表すること)が禁止にはならない。
- あくまでも教科書として使ってはいけないだけであり、普通に販売することは可能だ、というリクツ。
- いわゆる「家永裁判」の判決からすると、「すでに発行されている本を検定にかけることも可能だから」という理由もあるようである。
- いぼ痔に苦しむ老婆と、遊郭ではしゃぎすぎて無理なポーズをとり死んでしまったじいさんが登場する有名な曲は何?
答え 「アミダばばあの唄」
- 「オレたちひょうきん族」でちょくちょく放送されたバージョンは、かなり短いものであった。
- もちろん、作詞作曲は桑田佳祐。
- 「いにしへは道心をおこす人は寺へ入りしが、いまはみな寺を出づるなり」。これは誰の言葉でしょう?
答え 一休宗純
- さやに入った木刀を見せて「今の坊さんはこの刀のように、外見だけ本物で中身は偽物だ」と言ったエピソードを思い出せれば、結構簡単でしょう。
- 「フリーズドライ製法」の食品を作ることに関する問題です。まず最初に食品を凍らせます。その後乾燥させるのですが、ただ単に乾燥させると、水分子が細胞壁を壊しながら細胞の外に出て行ってしまいます。そもそも「フリーズドライ」のポイントは「細胞壁を壊さないまま乾燥させる」ことにあるのです。では、食品を凍らせた後、細胞壁を壊さずに乾燥させるにはどうすればいいのでしょう? ちょっと化学の知識が必要ですね。
答え 気圧を下げて、氷となった水分子を昇華させる。
- 気体の形にして細胞から分子をとばせば、細胞壁を壊さずに乾燥させられる。気圧が低いと氷は水蒸気になる。これは「高い山の上(=気圧が低い)では沸点が下がる」ことから応用して考えられる。気圧をどんどん低くすると沸点がどんどん低くなる。沸点が0度を下れば、氷がそのまま気体になってしまう。
- という説明は、ちょっと不正確。厳密には「ルシャトリエの法則」を使って説明できる。
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