0 はじめに 漢字検定について

 私は日本漢字能力検定準1級を2000年に、1級を2001年に合格した。なるべく1回で合格したかったので、徹底して合格の仕方を本気で考えた。その結果を元にして、こんなページを作ってみた

 世の中に漢字検定を受験しようという人は多い。仕事柄か、周りに「準1級受けてみたい」「1級取りたいなぁ」という人が結構いる。漢字検定は同じような問題が繰り返し出題されているのだが、それでも合格率が高くない。これは、受験者が本気で「合格の仕方」を分析していないからではないかと思う。と同時に、大して勉強もせずに受験して不合格となっている人も多いようである。

 高校で国語の教諭などをしていると、生徒だけでなく、大人の漢字力も衰退していることが分かる。みんな漢字力に自信が持てない。だから、文章を書いても添削を他人任せにしてしまう。そもそも、自分の文章に自信が持てない。こういう状況の中で、子どもたちの国語力が衰退していると嘆いてみても仕方がない。漢字力に自信のある大人が、どんどん増えていかなければならないのではないか。

 漢字検定は、自らの漢字力に自信を持つための道具として使うのが正しいと思う。と同時に、漢字検定合格者という称号が、さらなる漢字力向上への原動力になるはずである。「漢字検定1級なのに、そんな漢字も知らないのか」と言われるかも、というプレッシャーは結構大きい。

 私は基本的に「漢字検定協会が儲けすぎだ」と思っている。が、1回で合格してその後の漢字人生を変えるきっかけにするのであれば、受験料など安いものである。そのための手助けをするのが、本HPの趣旨である。

 

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