イングランド民謡 「アメージング・グレイス」
サン・サーンス 白鳥
ケルル カッコウ
メンデルスゾーン 結婚行進曲
バッハ アリア
バッハ 「主よ、人の望みの喜びよ」
パッヘルベル カノン
ローソーン ロンドンデリーのうた
ホルスト ジュピターのテーマ
15:30 カトリック築地教会(カトリック東京大司教区)
17:00 聖路加国際病院礼拝堂(日本聖公会)
18:30 築地本願寺【本願寺築地別院】(浄土真宗本願寺派)
[日程] 2010年7月14日(水)12:20〜12:40
[演奏] 伊藤純子
[場所] 武蔵野大学雪頂講堂
[曲目] クラーク: トランペット・ヴォランタリー
J.C.バッハ: きらきら星変奏曲
ホルスト: ジュピター
[入場料] 無料
[問い合せ先] 武蔵野大学音楽研究室
TEL:0424-68-3176
グリニー 賛歌「来たれ、創り主なる聖霊」*
トゥルヌミール 「聖霊降臨祭のミサ」より 入祭唱・奉献唱
トゥルヌミール 「即興的ラプソディ」
ボヴェ 「装いせよ我が魂よ」
ヴァルター 「装いせよ我が魂よ」
バッハ 「装いせよ我が魂よ」BWV654
ペリー Eventide によるプレリュード
聖歌(全員合唱) 31番 Eventide
バッハ 「来たれ、創り主なる聖霊」BWV667
この度、マーガレットコンサート出演という実に嬉しいお話を頂き、今まで当たり前のこととして染み付いて
いた恵みに、新しく感謝の念が満ち溢れ、改めて神様のお導きを有り難く実感しております。
母の胎に居た頃から立教女学院の聖堂に通い、7歳のときに新聖堂が出来、11歳になってからは、新聖堂に新オ
ルガンが入りました。耳慣れていた女学院のオルガンとは違う新鮮な響きでした。とても手の届かない存在でした が、大学時代にオルガンの道に進むことを決めてからは、SSの奏楽や練習などで頻繁に弾かせていただきました。
その後はオルガン科で勉強を開始し、学校帰りに練習に寄ったり、日曜に終日入り浸って同世代の仲間たちと語り
合ったり、聖書研究会や様々な行事にも興味を持ち、この新聖堂は生活の一部となりました。最愛の祖父母や仲間 との悲しい別れも、生涯の伴侶との出逢いも、この教会でありました。新オルガン製作者の故・辻宏先生との、嬉し い巡り合わせもありました。
26歳で教会を離れ、違う教会に通うようになった後は、母を訪ねて久しぶりにこの教会を訪れる度に、不思議な気
持ちに包まれました。過去の人間関係がもはやここには居ないという現実を、ずっしりと寂しく見せるような、寒色系 の色を感じました。一方で、その人間関係が現在も確かに共に居てくれるという、温かい色彩も実感しました。それと 同時に、たくさんの愛する方々が、ずっとこの教会を支えて下さっている現状を、嬉しく感じました。
この夏、懐かしいオルガンを何度か弾かせていただきました。時の流れを経て、楽器も教会も私も変化している・・・
そしてその時の流れの中で、知らないうちにしっかりと自分の内部に染み付いていた、大切なものがあることが、手 に取るようにわかりました。それは、過去を懐かしむレベルの感傷ではなく、もっと現実的で、力の溢れる手応えでし た。確実に、過去の方々と交流していると感じました。
音楽を表現するという行為は、極めて創造的なものであると思います。しかし、この創造的な行為は、過去に染み
付いたもので出来ている「今の自分」を「うつわ」としてなされるのだ、と、改めて学習いたしました。充分に神様に心 を開いて器になり切り、今の教会の中で交流できた後には、また新しい世界が待っているのだと思います。
16世紀から20世紀までの様々なオルガン音楽の音色を通して、文字通り「時空を超えた」分かち合いを、皆様とさ
せていただきたいと思い、非常に楽しみにしております。
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