「鎌倉 手作り甲冑 とんぼの会」とは



旗揚げの原点

私達「鎌倉手作り甲冑 とんぼの会(旧名 武者姿で集う とんぼの会」は、鎌倉幕府草
創の地・鎌倉に武者行列がないのはさびしいとの想いから、長年途絶えていた武者行列
を復活させ、鎌倉の観光振興に寄与しょうと小田原市の「北條手作り甲冑隊からボール
紙を材料にした甲冑の作り方を学び、2008年3月に旗揚げしました。
「作る楽しみ、着るうれしさ、参加して満足」をモットーに各会員入魂の手作り甲冑を身に
着けて鎌倉市の内外で行なわれる行事に参加して「武家の古都 鎌倉」のPRとまちづく
りに寄与する公益活動を行う市民グループです。
私達は、常設の手作り甲冑隊です。お声が掛かれば「いざ鎌倉!」と馳せ参じ、短期間
で活動を展開できます。
手作り甲冑が御縁で集まった会員は現在40名(2016年現在)です。男女を問わず、幅広
い年齢層で構成されています。鎌倉幕府が広い地域から集まった御家人たちが力を合
わせて成立したように、とんぼの会にも鎌倉市の内外から仲間が集まってきます。
2014年12月に現在の隊名となり、現在に至ります。

私達が活動をすることができるのは地元・鎌倉の皆様の御理解があってこそです。
誠心より感謝申し上げます。



鎌倉の新しい「文化」

先代の代表が小田原に約半年通ってボール紙を材料とする甲冑の作り方を持ち帰った
当時の鎌倉では、専門家ではない市民が自分で甲冑を作って、自分で着用し自分で着
用し自分でパレードにでることはとても斬新でした。
以来、鎌倉においても、とんぼの会のお仲間になっていただければ誰でもホームセンタ
ーや手芸屋さん等で手に入る身近な材料で着用できる等身大の甲冑を作ることが楽し
めるようになりました。

歴史が好きな方は史跡めぐりをすることがあると思います。歴史の舞台を実際に訪れて
みることで本を読んだだけでは分からなかった発見をすることがあります。街の地形、史
蹟相互の位置関係、建物や資料の実物、その地域に暮らす人々の地域性などなど。
甲冑もまた同じことで、当時のものと同じものを作ることはできませんが、形を似せて作
ることはできます。
「どうしてこの部品は、この様な形をしているのか?」
甲冑を見ると、この様なことを考えることがあります。
でも、実際に作ってみると各々の部品にはその形になる理由があることがわかります。
その理由に考えをめぐらせたり、時には教室の仲間と話してみたりすることが理解を深
めます。そのうち、もっと知りたい、もう一領作りたいという「欲」がでてきて、自分で資料
を調べたりするようになります。 甲冑は奥が深くて、一生モノの学習テーマになります。
これが私達手作り甲冑隊の活動を生涯学習であると考えるところであります。

こうした、自分で作り、調べ、学び仲間と語らい、歴史の舞台となりし地を歩く手作り甲冑
隊の活動は鎌倉にとって新しい歴史の楽しみ方です。また、鎌倉においてはまだ10年に
満たない比較的新しい「文化」ですが、しっかりと根を下ろして鎌倉の街に不可欠な存在
になるよう育んでいきます。



鎌倉の街の一員として

私達は、甲冑や歴史の専門家ではありません。そして、甲冑を生業の手段としないとい
う意味でアマチュアです。だからこそ、私達はアマチュアとして、鎌倉の街の一員として損
得勘定抜きのボランティア精神で鎌倉の街のために活動します。手作り甲冑が好きだか
ら、鎌倉の街や人が好きだからです。
お客さんが見てくれて「本物か」とか驚いてくれて、楽しんでくれて、歴史に親しんでくれ
て、お互いに触れ合うことができる。そこに笑顔があれば充分じゃないか、見返りはいら
ない。これが、私達「鎌倉手作り甲冑 とんぼの会」の心意気です。



歴史、文化、そしてまちづくり

私達のようなグループは、多くの方々に私達の姿を見てもらえるかが重要です。
できるだけ多くの地元・鎌倉の方、鎌倉を訪れた方に私達の姿を見ていただけることで
「ここに鎌倉幕府があったんだよなぁ」、「御家人たちが大勢いたたんだよなぁ」など、鎌
倉が歴史に果たした役割、先人から受け継いできた文化を思い出していただき、関心を
持って親しむきっかけとなることで鎌倉が長年に培ってきた「そこにあるもの」を大切にし
ようという気持ちになってなっていただければと思っています。
「そこにあるもの」を大切にすることで「住んでよい、訪れてよい」鎌倉のまちづくりにつな
がり、私達はその担い手として活動を展開してまいります。


思えば、街を良くすることができるかどうかは「人」次第。
もちろん、人一人では出来ることに限界があります
だから街みんなでやる。
人と人、人と街、街と街がつながる。
私達の活動がそうした様々な「つながり」ができるきっかけになることができれば大変う
れしいです。




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