「平成28年 甲斐・信州の旅  開催メモと加藤芭蕉の俳句付き」


平成23年より写真は容量が必要な為、最低にしましたのでご理解下さい。
 
二〇一六年十一月十五日〜十六日
進調会 甲斐・信州の旅 

夜半の雨上がり落葉の街明くる
すれ違ふ通勤の人冬の駅    (町田)
冬の朝十人乗りのレンタカー   (ニッポンレンタカー)

冬ビールEBISUで始まる車内かな
ひとり拾ひひとり拾ひて紅葉旅   (圏央道〜中央道)
ー大島で大貫さん 勝沼で戸谷さんー

落葉掃く朝の構内ワイナリー
早々とワインの試飲甲斐紅葉   (マンズワイナリー)
ピノの香の車内に溢れ草紅葉

桃採りし後の木に咲く袋とか     (笛吹川沿い)
冬薔薇の垣根の長し菓子工場     (桔梗信玄餅テーマパーク)

から松の落葉の道や銘酒酌む
ー徳月 獺祭ー

冬座敷二度目の店に鰻食ふ         (丸平川魚店)
ー数年前に鰻弁当を購入したとかー

落葉せし白樺林池近し
山影の揺れて紅葉の御射鹿池       (御射鹿池)

境内に所狭しと菊花展
冬近し未だ新しき御柱    (諏訪大社下社)

石仏の座する川辺や水澄めり
冬日向三回廻る石仏    (万治の石仏)
枯木立コーヒーの香の一軒家      (喫茶 花結び)

松茸の香りほのかな宴かな
サッカーの興奮覚めず冬座敷     (諏訪湖畔 朱白)




十六日
朝の月諏訪湖に雲のかかりをり
宿の朝喉にするりととろろ汁    (朱白)

戦乱の姫の像立つ冬の(ウミ)
ー謙信の娘八重垣姫ー
餌を漁る鴨の群がる朝の湖     (諏訪湖畔)

峠越え山両側に(ヨソオ)へり    (和田峠)

枯尾花真田親子の夢の城
十勇士の幟はためく冬城跡
トンネルの出口を包む紅葉かな

枯葉舞ふ真田神社の大提灯   (上田城跡公園)

とんかつをつまみに冬のビールかな  (とんかつ力亭)

右に八ヶ岳(ヤツ)左に浅間枯野行く    (上田〜小諸)
落葉踏む山道険し観音堂
黄葉山頂上に座す牛の像
ー有名な「牛にひかれて善光寺」の伝説ー

遥かなる浅間の峰や秋澄めり     (布引観音)
信州では終りし茸買ひもとむ    (SA 上里)
秋深し最後の銘酒開栓す
ー万寿ー
刻早し釣瓶落としの関越道    (東松山あたり)
殻付きの牡蠣と銘酒や打上げ会 (町田 焼海?貝?屋)


各人(ソレゾレ)の帰路の電車に秋惜しむ     (町田駅)


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