2005年03月24日(木) 天気:曇一時雨 花粉量:非常に多い

 夜,歯科医師会館でこの4月から施行される「個人情報保護法」に関する説明会がありました。一応事前に出欠の確認があったのですが,それ以上の先生方が集まったようで会場は立見(?)が廊下にあふれ出る出るほどの大賑わいでした(笑)。それだけ関心が高いということだと思います。歯科医院自体,個人情報の把握数そのものは少ないと思われますが(半年間で扱う個人情報数が5000件というのがひとつのラインになるのだそうです),扱っている情報内容が重要であるため,今度施行される法律を遵守するよう努力をする必要がある・・・といった何ともわかったようなわからないような説明から始まりました。

 この法律自体最近ニュースでも取り上げられることが増えてきました。例えば病院の入院病棟の各部屋に表示してある名前も「表示すべきではない」という解釈になっているのは,ご覧になった方も多いのではと思います。今回の説明では,細かなところを突き詰めていくと,私たち歯科医師も,いままであまり気にしていなかったことを今後は注意する必要があるといったことでした。例えば病状について患者様の家族から問い合わせがあった場合にも,「本人の同意」なしに説明してしまうと「違法」になるのだそうです。「家族も?」と思ってしまいましたが,よく考えると確かに,「入れ歯」になったことを家族みんなには内緒にしておいて欲しいといった要望はお聞きすることがあるので,ある意味そのようなことが法的に整備されたということでしょう。

 結局は「私たちが治療をさせて頂く上で知り得る患者様の情報について,その取り扱いを目的以外に利用することのないようにし,その保管管理を慎重にしなさい。」ということらしいです(^^ゞ。まあ,当たり前の話ですよね。複数の患者様が診療室にいらっしゃる場合,その患者様とのやりとりが別の患者様に聞こえること,これも厳密には「情報漏洩」・・・(*_*)。すべて個室の治療室が必要な時代も近いかも知れません。

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