2005年02月10日(木) 天気:曇

 今日は毎年歯科検診に行っている「渋野小学校」の小学4年生の子供たちに,「むしばのお話」をしてきました。これは昨年6月に検診に行った際,校長先生や保健の先生とお話したなかで,企画として出てきていたことです。「子供達に正しい知識を身につける機会を・・・」ということで,私の方からも「是非とも話をさせてください」とお願いをしていました。

 チト,普段の日記と違いましてお堅い話になりますが,書いておこうと思います。今の診療所では来院してもらった患者様にお話しは出来ても,それは,虫歯が出来たり,歯周病が進行してしまってからお話しすることになります。しかし,実際は虫歯や歯周病にかかる前に皆さんに知ってもらっておけば良いなと思うことがたくさんあります。虫歯も歯周病も一旦かかってしまうと,なかなか元の状態に戻ることは難しい病気です。だったら,なおさら「病気になる前に手を打つ,あるいは知識を身につけることが大切なこと」というのは,誰が考えても当たり前のはずです。しかし,実際の現場でその知識の普及に努めなければならない歯科医師は,皆さんが病気になるまで(手ぐすね引いて)診療所で待っている・・・そんな風にも解釈できます。もちろん,社会の制度やその他の諸事情で予防に対する布教活動が言うほど簡単でないことは十分承知しています。だからこそ私は,自分の出来る範囲の中でまず行動を起こしてみようと思っています。その一つが今回の小学生に対する話であったり,保育園へのしつこいくらいの(笑)歯科検診だったりします。

 「4年生へ」と依頼をいただいた時は,「4年生ってもう反抗期で結構生意気なのかな?話を聞いてくれるかな?」とか,「漢字ってどんなの習ってたっけ?」と少々不安な要素もあったのですが,いざ話をしてみると,とても反応が素直で気持ちよかったです。以前,衛生士学校へも講義に行っていましたが,正直あの子達に話すより,レスポンスが良かったりします(当たり前かも(笑))。いつ頃の年齢から,あの講義中にしらけたムードって漂うんでしょうねぇ・・・それはともかく,話す機会を与えてくださった校長先生や保健の先生!本当に感謝しています。ありがとうございました。

 また今度は,ぜひ小学校の先生方にお話しする機会を作ってくださいね。夜でもいつでも伺います(笑)。

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