2004年06月25日(金) 天気:曇時々雨

 最近,たまに左手首が痛くなることがあります。特にテニスをした後なんですが,痛みの原因は俗に言う「古傷」。大学二年の時,バイク(原付)で交通事故に遭い,左手首を骨折して以来の痛みです。

 当時,アルバイトで新聞配達をしていました。朝の早い仕事でしたが,高校の通学で早起きになれていた私には打って付けの仕事と思い,大学一年の時から続けていました。配達には原付(スーパーカブ)を使います。最初の頃はそのスーパーカブを運転するのが楽しくて喜々として配達していました。

 学生していると結構夜遅くまで友達と飲んでいたりします。配達所に出向かなければいけない朝3時頃まで飲んでいることなどよくあることでした。最初の頃は配達に間に合うように飲み会を早めに抜け出して帰っていましたが,それにもだんだん慣れが生じてきて飲み会の会場からそのまま配達所に向かったこともありました。するともう配達中眠くて眠くて・・・バイク運転したまま居眠りってできるんですね。「あ・・・次曲がるところまで少しまっすぐ・・・」と思った瞬間意識がなくなっていて,気がつくと曲がるところを過ぎているんです。今考えるとむちゃくちゃなことをしていました。

 事故をした当日は別に寝不足していたわけではありませんでしたが,ほぼ新聞を配り終えて配達所へ帰る途中でした。現場は,俗に言う旧道と新設されたある道路(計5車線)の交差点です。新設の道路はまだ先が工事中で通れないため,広い道路側に「一旦停止」の白線が引いてあったんです。私は旧道側を直進していました。新設の道路は行き止まりな訳ですから車が来ることはほとんどありませんでしたし,来ても一旦停止です。いつもの癖でほとんどフルスロットルで駆け抜けていたんです。そこへちょうど地元でない方の車が私の進行方向右側から突っ込んできました。その方にしてみれば,三車線ある道路ですから当然自分の側が優先道路と信じていらっしゃったし,先が工事中ということもご存じなかったようです。

 あっという間の出来事で,ブレーキをかける間もありませんでした。私はバイクごと反対車線の角までふっとび,電柱にぶつかって止まりました。たまたまそばで道路を掃除していて目撃された近所のおばさんの話では,あまりにきれいに吹っ飛んだので「こりゃ死んだ」と思ったみたいです。しかし,私は飛んだ次の瞬間は「あ,空が見える・・・」と思ったのを覚えています(笑)。で,今度は自分がフルスロットルで通過しようとしていたことは棚に上げ,一旦停止を無視してきた車のドライバーに腹が立ち,すぐに起きあがって運転手さんにくってかかっていきました。アドレナリンがばんばんでていたのか,痛みなんて全く感じていなかったですねぇ。

 救急車がすぐに到着しましたが,来た隊員さんが「けが人は誰?」って聞いていました(笑)。私は運転手さんにえらい剣幕で怒っている最中でしたから。で,ふつうに歩いて救急車に乗って病院に行きました。その頃から,体中に痛みを感じ始めましたけど,結局けがは左手首の手根骨の1つを骨折していました。(これがわかったのは事故後3日後)骨折直後はレントゲンでもわかりにくいみたいです。で,次の日が祝日で病院も休みでしたし,相当手首は腫れていましたが,「まあこんなもんかな?」と本人は放置・・・。

 3日後,腫れがひかないので,再度病院に行ってみると,先生一目見て「こりゃ折れてるよ。」生まれて初めてのギブスでした。

 しかし,これだけの怪我ですんだのがホントは不思議なようでした。後日,事情聴取に出向いた警察で取り調べの方に「よっぽど運が良かったんだねぇ」と言われてしまいました。バイクの方が衝撃をほとんど吸収してくれたみたいです(当然廃車)。まだ寒い時期だったので,服をしこたま着込んでいたのも外傷がないことに繋がりました。運の良さはそれで終わらず,その事情聴取をしてくれた警察官の方のお子様の家庭教師というアルバイトまでゲットしてしまいました(笑)。

話しが長くなりましたが,それ以来何となく左手首は痛みがあるんだよーという話しでした。

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